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【入院三日目】マットレスは硬い方が好み
前日10時前には寝落ちたせいか、手術翌日の朝は5時前に一度目が覚めて、とりあえずスマホを覗いていたら眠くなって二度寝して、次に起きた時は朝6時。
同室の人たちもぼちぼち目が覚めているようで、歯磨きしたり顔を洗ったりとごそごそ動いている音がして、みんな起きてるなら、と、歯磨きしようと起き上がる。
それにしても良く寝たのは寝たのだけど、どうにも腰が痛い。これは寝ているベッドのマットが柔らかすぎるせいだと思う。
私は昔から柔らかいマットレスのようなものを使用した時に感じる圧迫感のようなものがどうにも苦手で、寝心地柔らかめの寝具に関わらず、低反発素材の椅子や座布団的なものですら座るだけでだんだん具合が悪くなってしまうのだ。
低反発素材ではないとても寝心地が良いと評判のポケットコイルの柔らかマットレスですら翌朝どころか夜中に腰が痛くなって目が覚めてしまったこともある。
今回の症状もそれに似た感じがするので、この腰痛の原因は柔らかいマットレスのせいだ、と思うに至ったのだった。
まだ二晩しか寝ていない上に入院中はベッドの上で過ごす時間の方が長いのに、こんな状態のままでは今後の入院生活も腰の痛みに悩まされそうだ。後でどうにかできないか看護師さんに相談してみようと思う。
そうこうしているうちに朝ごはんの時間になった。
昨日が絶食だったためかシンプル少な目ではあったものの美味しくいただいて、食後に飲んでね、と渡されていた痛み止めを服用する。
この痛み止めには炎症を抑える効果もあるとのことで、不要な炎症を起こさないためにも飲み忘れには気をつけたいところ。でも痛み止めの効果だけだったら多分飲んでなかっただろうな。薬嫌いだから。
その後9時頃になったら清掃の方が来てくださって、その時一緒に看護師さんたちがシーツの交換もしてくれていたので丁度良い!と思い柔らかいマットレスのせいで腰が痛くなると相談したところ、マットは裏表で硬め、柔らかめの仕様になっているそうで、確認してもらったところ、私のは柔らかいほうが上になっていたのでひっくり返せば硬めにできるよ、と言いながらあっという間にひっくり返してシーツをかけてくださった。有り難い。
これで寝られるぞ!と喜んでいたら、お向かいのベッドのお姉さんも「自分も!」と手を上げてマットをひっくり返してもらっていた。清掃の方たちと看護師さんたちがいなくなった後にお姉さんが寄ってきて話してくれたのだけど、お姉さんの方は硬い面が上になっていて、硬くて眠れなくて困っていたそう。「便乗させてもらいました~!」とちょっと照れたように笑う笑顔に癒された。
その後10時頃に看護師さんが来てくれて、体液を排出しているチューブが抜けるまで風呂に入れないから、と、濡らして絞ったタオルで背中を拭いてくださってスッキリ。
タオルは自分で用意したものを看護師さんに渡して使ってもらったのだけど、その時私が渡したのが手ぬぐいで、差し出されたそれを見た瞬間看護師さんが「手ぬぐい使いやすくていいですよね~!」とノリノリで話しかけてくださったので、拭いてもらっている間しばし手ぬぐいの良さを語り合った。
洗えばすぐ乾くし毛羽立った繊維が顔に付いたりしないし、手ぬぐいは良いよね。うんうん。
閑話休題。
同じ頃先生も来てくれて状態を確認してくださったのだけど、見たところチューブはもう外してもよさそうな感じだけど、一応まだ手術の翌日だから、何かあった時のために、ということで、今日はチューブは外してもらえなかった。残念。
しかし別に気になっていたものがあって、それが傷口を覆うように当てられていたスポンジなのだけど、これが傷口辺りを圧迫していて痛い、と訴えたところ、こちらは外してもらうことができた。
このスポンジに圧迫される感じというか、スポンジが傷に当たるのが痛いな〜と思っていたので、外してもらったことでその痛みがなくなってスッキリ。
その後はひっくり返してもらって硬めになって居心地のよくなったベッドの上でのんびりして、昼食を食べて、本読んだりしてたら眠くなってうとうとして、気づいたら既に午後3時。
お昼寝したけどやっぱり硬めのマットレスの方がよく眠れる。ただ今度はマットレスが硬くなったことで枕まで硬く感じられるようになってしまった。調整が難しい。
夕方来てくださった先生がチューブの先に溜まった液の色と量を見つつ、これなら明日は外せそうですね。と笑ってくださった。チューブが抜ければ風呂に入れるようになるわけで、明日が楽しみ。
その後ものんびりしていたらあっという間に晩御飯の時間になって夜になって、午後8時頃に看護師さんがまた様子見に来てくださったのだけど、その時に思い出していつから運動しても良いのかを尋ねたところ、痛くない範囲であれば、いくら動いても傷に障ることも無いから大丈夫とのこと。チューブが抜けたら本格的に運動しても大丈夫らしい。すごいなぁ。
その他に何か気になることがあるかと聞かれたので早く帰りたい(退院したい)と答えたら、先生は日常生活もリハビリになる、という考え方だから、お願いしたら早く帰れるかもしれませんよ、とのことだった。機を見て相談してみよう。
看護師さんが行ってしまった後は、許可をもらったので早速ベッドの上で軽くストレッチ。
さすがに手術した方の腕を上げたり伸ばしたりすると引き攣る感じの痛みを感じるけど、その痛みはなんというか、体が硬い人が頑張って前屈した時に伸びなくて痛い、というあの感覚と同じような体感で、ストレッチで伸ばしてる時の痛みだと思えばそんなに痛くも無いかな~、と、手術した方の腕を動かしながら確認してみる。さすがにやっぱり組織が無くなってるところを縫い付けてあるわけだから、すぐには手術前のように動かせるようにはならないだろうけど、思ったよりは動かせる感じ???
思ったよりは痛くないけど、やっぱり体内に刺さってるチューブが体内で擦れる?当たる感じ?みたいのがあって、引き攣る感じとは別の痛さがあるので程々にして、明日無事にチューブを外してもらえたら、もっと限界まで伸ばしてみようと思う。
そういえばチューブを外す時はチューブを留めてる糸を切ってちょっと引っ張ったら終わり、と看護師さんに教えてもらったので、面白そうだから見たい~!と言ったら、場所がわきの下の背中側だから見えないかも、と笑われてしまった。残念。
ちなみに私は注射とか点滴とかの針を刺されるときも血を抜かれる時も、面白がって見ているタイプである。
この日は手術あとの患部(?)についての話を看護師さんと患者さんがされている声が聞こえてきていて、その方は傷は触ったり見たりするのも怖くてできない、と訴えていたのだけど、看護師さんは病院にいるうちに異変とか気づけるようになっておいた方がいいから、積極的に触った方が良い、と話されていて、なんとなく聞いていた私もなるほどと思ったから、傷跡とかどんどん触って動かして確認するようにしようと思った。
この日はこのあと日記書いたり本読んだりネットで動画を見ているうちに消灯時間になった。
さて明日、チューブが外されるのを楽しみに寝るとする。