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【入院一日目】いざ入院!入院初日 4人部屋と私
日差しの明るい小春日和の2024年5月20日。
乳がん手術のために乳腺外科病院に入院しました。
私が入院した病院は、指定された時間に入院セットを持って受付に行くと、看護師さんが病院内の施設や使い方について説明しつつ病室まで案内してくれるシステムでした。
同じ時間に一斉に入院、ではなく、若干時間はずらされていたようで、この時受付したのは私だけでしたが、翌日手術する人はもう一人いるとのこと。
説明を聞きながら歩く病院内はそもそも新しいのかリフォームされているのか、雰囲気がとても明るくて綺麗で病院っぽい雰囲気が感じられず、カフェスペース(自販機と流し台がある。お茶サーバーのお茶は飲み放題)もあったりしてどこかしらホテルっぽい雰囲気も感じられ、入院なのだということをうっすら忘れるくらいにはわくわくしながら歩きます。
そして案内された先は私が選んだ4人部屋。それぞれのスペースはカーテンで仕切られるタイプです。
病室に関しては事前に希望を聞かれたのですが、個室の一人部屋か、仕切りが家具の2人部屋か、仕切りが家具の4人部屋か、仕切りがカーテンの4人部屋から選べるとのこと。
個室は家具もシャワーもトイレもついていて、全てを自分ひとりで使えます。お値段一日1万3千5百円。
家具付き2人部屋は、各自のスペースの区切りが家具(クローゼットとか引き出しとか家具っぽい椅子がついてる)になっており、テレビ見放題。部屋には二人用のシャワースペースとトイレがあります。お値段忘れてしまった。7千円とか8千円くらいだったと思う。
家具付き4人部屋はスペースの区切りが家具になっていて、風呂トイレは共同。1日400円?800円?千円はしなかったと思う(忘れた)
家具無し4人部屋は区切りがカーテンで、家具の代わりに簡易クローゼットがあり、テレビの乗った、引き出し机付きの台が1台とパイプ椅子が1台。部屋代1日240円。
共通事項として、家具付きの部屋のテレビは見放題、家具無しの部屋はテレビを見るには別料金でテレビカードというものが必要で、必要に応じてカードを購入。余ったら払い戻ししてくれるらしい。
そして院内はWi-Fiが無料で使い放題。
という説明を聞いて、まず個室は高いし特に一人でいる必要も感じなかったためパス。2人部屋も、同室の人と気を遣いあってシャワーやトイレを使うのが面倒に感じたのでナシ。残る4人部屋の条件がテレビ見放題くらいの違いしか感じられなかったため、日頃からテレビは見ないこと(好きじゃない)と院内はWi-Fiが使い放題ということもあって、スマホとiPadがあれば十分だと考えた私は迷わずカーテンの部屋を選びました。
この選択の前提理由として、私自身が、自分専用として与えられたスペースがあれば、それがたとえ椅子一つだったとしてもリラックスできるし、周りがうるさかろうが明るかろうが自分のスペースがあればどこでも寝られるという特技?があること。
なのでベッドはどこでも良いなと思いつつも、以前からなぜか入院のイメージ?としてカーテンで仕切られたスペースで右横に窓、というのがあったため、そうだったらいいな~と思いつつ病室に入ると、案内された自分のベッドはなんと窓際!しかもイメージしていた右側が窓!嬉しい!
窓からすぐそこに隣の建物の壁があるため景色が楽しめるというわけではないけれど、建物の隙間から空が見えるだけで気分がくつろぎます。
早速カーテンで仕切ると思ったよりもその内側は広くて居心地もよさそうな雰囲気です。
テンションあがりつつトランクを置いている間にも看護師さんの説明は続き、この日は手術に備えてお昼ごはんの後に血管を見えやすくする注射を打ちに病院を移動するとのこと。この注射はとても痛いけど頑張ってください。ということと、あとは細かい説明を受けたり書類に名前を欠かされたりしつつ、時間になったら呼びに来てもらえるとのことで一旦自由時間に。
ベッドの周りを整えて居心地よくしているうちにお昼になって、初めての入院で初めてのご飯!
優しい味付けで、量は少なめに見えたものの、入院中ほぼ寝てるしあんまり動かないので次のごはんまでにちょうどお腹がすくかなくらいの丁度良い量でした。
そうこうしているうちに時間になって呼び出され、指定の病院まで移動して血が青くなる?注射(造影剤みたいなの?)を打ってもらったのですが、看護師さんにも先生にも「痛いけど頑張って」と脅された(?)ものの、サッパリ痛いとか感じることも無く。
思わず「え?終わったんですか?ほんとに?」と聞き返したくらいには私には痛くなかったのですが、注射を打ってくださった先生には「すごいですね~痛みに強いんでしょうね~」とほっとしたように微笑まれたり。
痛みに強いんでしょうね~は今回に限らず病院どこ行っても言われるので、たぶんほんとに強いんだろうなぁと思い直してみたり。
戻ったら看護師さんから明日の手術の流れとかの説明がありました。
私の手術は午前中だったので、朝の5時くらいには水分も摂り終えておく必要があるとか、手術前から血液が固まらないための点滴があるとか、麻酔も効いてるから明日は一日ご飯食べられないとか、手術終わって麻酔が切れて目が覚めて、一人で歩いてトイレに行ければOKとか?
ものすごいスピードで説明されるのではいはい頷きつつ、なんか言われたとおりにしておけば大丈夫だろ、と思って説明の後は渡された資料に目を通したりして過ごしました。
午後6時になると晩ごはんの時間。
基本的に病室はとても静かなので、うっかりすると隣のカーテンの中の人が漬物を噛んでる音まで聞こえます。
私も漬物を噛みながら、なるべく静かに噛もうとしていたのですが、そういえば禅僧はご飯は音を立てて食べてはいけなくて、漬物すら音をさせずに食べろと言われた修行中の僧侶の方が「どうやって!?」と混乱した話を読んだことがあったなぁとか思い出したりしたのもあって、気分は禅僧。
30分もあればご飯も終わるのであとはスマホ見たり本を読んだり、後のネタにするべく日記というか記録をつけたり。
我ながら環境適応能力も高いと思っているのだけど、入院初日にして自分の家くらいくつろいでのんびり。
入浴は1人30分で予約制だったのだけど、手術した日はもちろん、術後はドレーンという管みたいなのを挿して体内に溜まった液を排出する必要があるから、ドレーン取れるまでは入浴できないとのことで、良く洗っておいてね?ということでこの日だけ1時間時間がもらえるようになっていました。
1時間あっても髪まで乾かしていてら時間ギリギリになってしまったので、30分で入浴するとなるとだいぶ慌てなくてはいけないのではと思ったりしたけど、その場合は髪を乾かせる部屋は別にあるのでそちらに移動してもらえれば問題ないとのことでちょっと安心。
そんなこんなでバタバタしつつ、夜は9時頃には暇になって眠くなって、翌日5時までにお茶を飲みたいなぁ早めに寝よう、と考えて、この日はさっさと寝落ちることにしたのでした。
次回、いざ手術!