ストレスの塾|死を覚悟した小4夏
衝撃的な映像っていつまでも目に焼き付いて離れないものですが、今でもふと思い出す光景があります。
それは、私が通っていた『塾』での光景。
当時私は『塾』に来たっていう感覚ではなくて、『地獄』に来てしまったんだと思っていました。
..先生がね、竹刀を持っているんですよ😇
宿題を忘れていたり、出来が悪かったりすると目の前で塾生達が竹刀で叩かれる訳です。
まぁ、ほとんど叩かれるメンバーは決まっていたんですけど。
本当に恐怖で息が出来なかった。
1番強烈に目に焼き付いている光景は、思い切り叩いた事で竹刀が折れた瞬間かな..
その折れた竹刀の中に鉄の棒が入ってたんですよね。
実際自分が叩かれた事は無かったので分からなかったのですが、『鉄の棒が入っていたなんて..』と衝撃を受けました。
今考えると、鋼の額を持っていたあの子もやべぇなって感じなんですけど。
車に轢かれた方は無傷で、車の方だけが凹んじゃったっていう光景をみたような感じ。
いや、実際額が切れてタオルで止血してたりもしてたんですけどね。
私がこの塾に通っていたのは小学4年生の頃の数ヶ月間だけだったのですが、本当に恐怖でしかなかった😇
今でも、“ なんだったんだあれは ”って感じ。
なぜこんな塾に通うことになったのかと言えば、中学受験がだんだん近づいてくる頃だったので、友達がこの塾に入りたいと思っているんだけど、1人では心細いから一緒に来てくれないか?と誘われたからなんです。
誘われたら断れない性格なのもあって、渋々OKしたものの、そんな光景が待っているなんて思いもしなかったので衝撃があまりにも強く..
いくら仲の良い友達のお願いであっても、慎重に検討しないと痛い目をみるなぁと思いましたし、やっぱり自分の意思がないのは問題でしたね。
大事な事は誰かに言われて決めるものではなくて、自分自身でしっかり判断して自分で決めなければいけないなと。
そんなある日、私はお腹が痛くなってしまって塾を休んだんですよね。
元々、緊張したり嫌な事があるとすぐにお腹が痛くなってしまう事が多かったのですが、その時もやはり相当なストレスになっていたのか、塾に行こうとするとお腹が痛くなってしまって行けず..
しかも連絡を入れずに休んでしまって、無断欠席になったわけです。
なので、私は『人生が終わった』と思いました。
『叩き殺される!どうしよう!』と本気で思って、その日自宅で大号泣しました(笑)
仕事から帰宅した母が、何事かと驚き理由をたずねてくれたので、無断で休んでしまったことや、本当は行きたくなかった事などを話しました。
すぐにその塾は辞める事に決まり
その日の内に塾に出向いて、辞める事を伝えに行きました。
私はその塾長の先生を『鬼』だとしか思っていなかったので、無断で休んだうえに、急に辞めるという話になって、なんて言われるだろうとびくびくしていました。
そんな中、その『鬼』だと思っていた先生は、沢山の塾生達をその場に残して、私と母を駐車場まで歩いて見送ってくれました。
日が傾いてきて、やわらかなオレンジ色に包まれた路地を3人でゆっくり歩きながら、
急に辞めることになってしまって申し訳ないという事や、今までお世話になりありがとうございましたという事を伝えている母に対して塾長が放った一言も、私の心に深く焼き付いています。
意外なことにも、その塾長は
『お母さん。この子はすごく頭が切れるから、塾は必要ないですよ』って優しく微笑んでくれたんです。
『鬼』としか思っていなくて、何を言われるのかびくびくしていた私は、『あれ..鬼じゃ..なかった..』と思いました。
インパクトだけで、『鬼』だと決めつけてしまった自分の愚かさを恥じたりもしました。
厳しくするのも優しさだと言われたり、人それぞれにやり方はあると思います。
それでも、私は体罰で従わせるような事は駄目だと思うし、今の時代にはあり得ないことなのかなとも思います。
この世の中のどこかで、いまだにそういう場所があるかどうかは知らないけれど、
どんな思いで、生徒ひとりひとりに向き合っていたんだろう?と、気になるところではあるんですけど..
どう良い方に考えたとしても
やっぱりあのやり方には賛同出来ないですね(笑)
ある程度の緊張感だとか、厳しさももちろん必要だと思うけど、あまりにも度が過ぎていると恐怖で集中が出来ないんですよね。
はっきり言って勉強どころじゃない(笑)
緊張でガチガチになっていると、パフォーマンスも下がってしまうし、
厳しく指導するやり方と、褒めて伸ばすやり方と
色々あると思いますが、やっぱり私は褒めて伸ばしたい派だなぁ..なんて思った
私のひとりごとです☺️✨
ちなみに、、
『お母さん。この子はすごく頭が切れるから、塾は必要ないですよ』ってフレーズ
『竹刀で叩いたら、切れやすい頭してるから、この塾には必要ないですよ』って意味だったら怖いなって、あの時の優しい口調と笑顔を思い出しながら書いてます(笑)
とりあえず、死ななくて良かった..!
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