雲を貫く(あくまでマイペースに)
約2ヶ月前から、競馬にハマっている。
といってもギャンブル中毒な買い方はできないので、少額で馬券を買いおこづかい程度の配当金を得ている。ちなみに万馬券はまだ当てていない。
最初は「お金欲しい!」という欲まみれの願望から始まったのだが、今となっては「馬がかわいい!」とか「騎手はいいぞ……」とか馬と人の繋がりやドラマなどを知ってすっかり競馬の世界に魅了されてしまった。
そんな中、1頭のサラブレッドに出会った。
彼の名はアオラキ。浦和競馬に所属する白毛馬だ。
X(元Twitterってやつ)で彼を見かけて以来、その驚きの白さと愛嬌の良さにすっかり魅了されてしまった。
あの「芦毛の怪物」ゴールドシップを父に持ち、その白いボディやパドックでのグネグネ歩きも相まって話題の的となったアオラキ。
しかし、JRAでは勝ち星をあげることが出来ず、地方競馬(名古屋競馬)への移籍が決まる。
名古屋では未勝利を脱し8戦2勝の成績を収めるも、今年7月に浦和競馬への再移籍が発表された。
その再移籍後初のレースが、先日8/22に行われた。
重賞でもないのに、アオラキ目当ての観客で溢れかえる浦和競馬場。そんな観客たちにファンサをしたり、お得意のグネグネ歩きをしたりとパドックでもマイペースっぷりを見せるアオラキ。本当にサラブレッドか……?
結果は8着に終わったが、SNSでは彼の頑張りを称える声が多く見られた。わたしも、泥だらけになりながらも走るアオラキの姿とJRA時代の担当・木戸さんのポストを見て涙ぐんでしまった。
木戸さんは、アオラキと別れてからもずっと身を案じていたのだ。
(もう一人の立役者である名古屋時代の厩務員さんは鍵垢なので掲載できません。思えばこの方のポストでアオラキを知ったんだよな、感謝しております)
決して強くはないが、多くの人に愛されるアオラキ。
サラブレッドだから速ければいけない、強くなければいけない。彼はそんな声を払拭するかのように、白く輝いている。そして、今日もゴロ寝している。
「レース? ぼくはねていたいんだよ~」
そんなことを言いたげな表情で、アオラキは今日もゴロゴロしながら写真を撮られている。
いつの日か、お父さんのような雲を貫く大活躍をすることを願って。
でも何よりも、人馬ともに無事で。
最後に
現在アイドルホースオーディションなるものが開催されております。これを勝ち抜くとアオラキのぬいぐるみが発売されます。9/5までの間、1日1回投票できるので是非アオラキたんに投票しましょう(ハヤヤッコ氏も欲しいけどね……)