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2月10日〜12日 ア福リカ

2月10日〜12日にら2泊3日のアフリカ×教育の合宿に参加した。参加者は高校2年生〜社会人の25人。well-beingで居続けられた3日間だった。

初日

14時30分、大山口駅からけんちゃんに送ってもらって、到着。アフリカの民族衣装らしき服を着た3人が迎えてくれた。不思議なくらいな笑顔で、いきなりハグで迎えられた。おぉ。。正直、なんか変な人たちだと思った。

それから、参加者が集まってる部屋に行くと、そこには、人がたくさんいて、またびっくり。人数に対して、部屋が狭くて、寒い。ちょっと不安になる。
自己紹介。自分の名前と自分を表す一言を一人ずつ。自分を表す一言。捻り出したのは「越境」。タイモブでインターンしているからっていうのと、自分のコンフォートゾーンから出たいっていう自分の課題からそれにした。正直、思いつかなかった。
オリエンテーション。2人1組になって、ウブンツゲーム。2人共通点を3つ出したらクリアのゲーム。KAKAさんとペアになったけど、自分を表現できなくて、全然共通点を作れない。自分が分からない。悔しい。
チェックイン。KAKAさんからお話し。「この場所ではDoingではなくて、Beingに目を向けて欲しい。していることじゃなくて、自分がどう在りたいかで会話をして欲しい。」「手で触れる感覚に目を向けて欲しい。」
なるほど、最近忘れてたなこれ。
そして、アフリカ人のカルチャーマップを見る。アフリカ人が大事にしている考え方。全部、KAKAさん、あかちょ、すかっちが説明してくれた。すごく参考になる。一方で、日本人も似たような感覚持ってなかったか?と感じた。

それから、移動して施設の紹介。
基本、全部手作り。

ウブンツタワー
台所には野菜の茎たち。

すごい。感動した。

夕飯の準備。ウガリとオクラスープと煮豆の
17時ごろに準備を始めて、食べたのは20時くらい。焚き火で調理したから時間もかかった。食べる時には真っ暗。でも、本当に1から作って、食べるってなるとこんなに大変で時間かかるんだな。

最初の晩餐はアフリカ流に手で食べた。ウガリを手でこねて、スープにつけて食べるんだけど、ウガリが手にべったりついて、上手く食べれない。難しかった。でも、2月の寒い外で、温かいスープとウガリを直に手で触れて、食べると料理の温かさを肌で感じられた。真っ暗で外が見えないから、手で触れて、残りを確認。だから、手で食べるのかと学んだ。

食べ終わり、片付け。台所には烏骨鶏がいて、始めて鶏を持った。思ったより軽くて、立派な足。元気よく駆け回ってる証拠だ。

そして、ウブンツタワーで、対話会。
焚き火を囲んで、燃える火に自分の想いを投げ込んだ。

2日目

鶏を捌く。ハクナマタタを始めたアフリカ人のオジェさんが到着して、捌き方をレクチャーしてくれた。鶏は足と羽根を足で押さえて、首を切る。ちゃんと命に感謝して、祈りを捧げる。捌く時は、鶏は叫んだ。心が痛かった。でも、可哀想と思うのは違うと思った。今回は鶏だったけど、魚だって、野菜だって、同じ。みんなから命をいただいて、自分たちは生きている。改めて命に感謝して、頂こうと思った。
首を切った鶏は熱湯につけて、羽を取る。熱湯につけると毛穴が開くのか、羽が取れる。冷めないうちに手早くとる。だんだんと肉の匂いが出てきて、鶏肉になる。取り切った後は包丁で解体。内臓を取って部位に切り分けて、焼いた。
その頃から雨が降ってきた。だんだんと雨足が強まる中、オジェさんは文句一言言わずに、黙って肉を焼いてくれた。
そうして出来上がったチキンはいつもスーパーで見るような肉の部分なんてなく、ほとんど皮。平飼いでちゃんと自然の環境で育った鶏には脂肪がない。いつも食べてる鶏肉は成長剤が打ち込まれ、運動環境も全くない環境で育っている事実を知った。そして、実際食べてみるといつもの鶏皮とは全く違った。皮だけど、脂肪分がなく、硬い。量は少ないけど、すごく満足感があって、生命力を感じた。命が詰まっている感じがした。

昨日抱っこした鶏を捌いて、頂いたことを通して、「命の教育」を考えた。食べ残し、食材の無駄遣いによる、食品ロス。それによる環境問題が起きている中で、こうして、命をいただくという行為を自分が体感することの大切さを感じた。鶏を頂くまでの鶏から伝わる温度感、重量感を通じて、命の重さを知った。全員がこれを体感することで、今の問題は大きく改善すると思った。

夜はオジェさんの奥さん、ミカさんが作ってくれた味噌汁とご飯をみんなで食べた。普通の家のダイニングスペースに25人が入った。みんなで身を寄せ合って、協力しあって、食事をした。共存するってこういうことだよなって思った。久しぶりに本当の意味で食卓を囲んだ気がした。味噌汁には地元で取れた無農薬野菜がたっぷり入っていて、めちゃめちゃ美味い。全部地域で採れたものを使ってるから、新鮮で美味しい。とにかく美味しい。

地元の野菜たち

最終日


近くで趣味の延長で豆腐を作ってる方から、豆腐を頂いた。出来立ての豆腐。ほろほろの状態で頂いた。
お昼はすえよし倶楽部で蕎麦打ちを体験して、その場で食べた。もう全部美味しい。今まで食べて野菜、肉と同じ種類のものとは思えない味の濃さと瑞々しさ。感動した。
すえよし倶楽部は大山にずっと住むサゲシマさんが20年かけて自作したロッジ。建築を自分で学んで、窯も石から自分で選んで作ったとのこと。そのバイタリティとアイデアはきっと食にも支えられているんだろうなって思う。食べるものが自分を構成する。やっぱり何を食べるかって重要だ。
すえよし倶楽部では、最後に自由に人と対話して、最後に一人ずつみんなの前で心ゆくままに自由に話した。一人が言った「みんな居場所を探してて、私にとってはここが居場所になった。」という言葉に胸を打たれた。主催者じゃないのに、嬉しかった。

こういう場所を自分も作りたい。自分が自分らしくいられる場所を、迷ったら帰って来られる場所を、自分も作りたい。故郷はいくつあってもいい。どこにいても自分らしくいられる、そんな場所を作りたいと思った。

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