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闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.15 鹿野洵生 #FE名古屋
個人的・1チームに1人は欲しい選手ランキングNo1。
45 鹿野洵生~進化を背中で見せる男
昨季滋賀から加入したベテランフォワード。主体的に得点を取るタイプではありませんが、それ以外のプレーは攻守全てを、常に全力で、クレバーにやりきる姿勢が印象的でした。それでも昨季はまだ活かされ方も一定でなく、本領発揮にはもう少し、だったように思います。
2年目となった今季は出場時間も1.5倍に増え、川辺HCの信頼がより顕著に表れる数字になりました。得点は時間を考えればほぼ同じですが、3P%、2P%、FT%は軒並み昨季から向上。攻守において効率的かつ献身的な働きで、チームの躍進に貢献しました。一時期の、試合には出つつもややコンディション不良だった状態を除けば今季は非常に動きも良く、アップではワンハンドダンクを見せてくれることもしばしば。
また、昨季は全FGのうち、2Pシュートが占める割合はわずか14.5%のみだったのが、今季は23%まで上昇。これはシーズン前に川辺HCが言っていた「リングにアタックする機会を増やしたい」という戦術を理解し、率先して行っていた証明のようにも映ります。実際に今季は、カウンタードライブからリングにアタックし、レイアップに持ち込んだりステップからフェイダウェイするなどで得点するシーンも印象的でした。こういった、要求されたタスクにチャレンジし、なおかつ結果につなげていく。この背中を見せる姿勢一つとっても、川辺HCの構想には欠かせない選手となったと言えるでしょう。
とはいえ、32歳のベテランに差し掛かる年齢だったのも事実。コンディション不良もそうですが、やはりこれだけ献身的な動きの選手にプレイングタイムが偏ると、試合終盤や2日目には厳しくなってきます。さらに齢を重ねる来季については、マネジメント側もさらに「体力的においしいところを残しておく」工夫が求められるかもしれません。
その明るいキャラクター、リーダーシップと今やFE名古屋には欠かせない選手です。来季は補強により選手層も厚くなり、もう少し短時間に全力を込める形になるかもしれません。一緒にB1へ。細身のベテランの躍動が楽しみです。
Phote by K-suke
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