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闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.13 ジェロウム・ティルマン #FE名古屋

もっとも大きかったのは、リーダーシップ、だったかもしれません。

33 ジェロウム・ティルマン~B1を知るベテランのリーダーシップ

仙台から加入したベテランフォワード。個人的には名古屋D時代から「高い技術と爆発力、そして少しのムラッ気」という選手だという印象でしたが、加入してプレーを見ているとプレー自体は勤勉そのもの。インタビューなどを見ていても、外国籍の中でも年長であることから、外国籍のリーダー、だけでなく全体でもリーダーシップを発揮する素晴らしいベテランだ、ということが伝わってきました。

ではこの「少しのムラッ気」の正体が何かというと、やはり外国籍選手としてのサイズのなさ、その結果として長い距離でのシュートやテクニカルなレイアップに頼らざるを得なくなることにあったように思います。彼は196cmとけして大きい選手ではなく、外国籍選手としては腕も長いわけではありません。それを、鍛え抜かれた肉体と技術、そしてゲームの理解力でチームの勝利に貢献する選手だったわけですね。

ただ、アンダーサイズであることはやはり、越谷戦でのブラッキンズとのマッチアップのようにサイズで圧倒される事態を引き起こしたり、日本人とのマッチアップになんとか守られてしまう、という部分も出てしまいました。来季に向けては、チームに対する影響力とこのあたりのデメリットをどう天秤にかけるのか、ということになるのでしょう。

来季契約されるのかどうかは「このあとすぐ!」みたいな時期ではありますが、2020-2021シーズンのプレーオフ進出、そしてなにより今シーズンのチームの成長に彼が大きく貢献したことは疑いようがありません。来季以降彼が纏うユニフォームが青なのか、それ以外なのかはまだわかりませんが、その技術をまだまだ見せてほしいと思います。

Phote by K-suke

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Nacky a.k.a. 青井高平
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