闘鷲降臨~対策とその対策と(20-21GAME8)#FE名古屋
まだまだ対策の応酬になった時に勝ち切れるほどの地力はない、ということでしょう。
FE名古屋 77-88 越谷
昨日は相手の強みを封じ、勝ち切ったFE名古屋。本日はどうかと思っていましたが、1Qから昨日よりも多い7つものオフェンスリバウンドを奪われるなど、主導権を握られます。一方のFE名古屋の攻撃はティルマンのドライブ時のボールプロテクションの甘さを狙われてターンオーバーを繰り返すなど、イマイチ機能しません。
この日の越谷は昨日よりも開き直った形でインサイドを攻めてきました。バッツを使った攻撃だけでなく、落合も時にポストアップ。特に鹿野ではインサイドを守るには分が悪く、押し込まれてヘルプを頼めばバッツにオフェンスリバウンドを拾われるという悪循環。また、相手はバッツにマッチアップする選手をヘルプに引き出そうと積極的にドライブを仕掛けてきたことも、守りづらさの要因となりました。
それでも離されることなく何とかついていったFEですが、その後も守備はピリッとしません。ゾーンディフェンスは相手の1stショットを落とさせる効果こそありましたがその後のリバウンドを拾いきれないことには変わりがなく、結局点差を詰めては離されるの繰り返し。インサイドとリバウンドに意識が向いたところでヒンクルと畠山に高確率で3Pを許し、追いつけず敗戦となりました。
越谷の開き直り
昨日はインサイドを攻めきれなかった越谷。本日はバッツだけでなく、鹿野とマッチアップ時の落合のポストアップ、そしてピックから日本人選手が仕掛けることで、バッツに張り付いていたウォルドーがヘルプに行かざるを得ない状況を作り出し、バッツがオフェンスリバウンドを獲りやすい状況を作ることに成功していました。
いずれも割と力押しめいたところはあったのですが、かなりの部分「多少不格好でもウォルドーがヘルプにくる形なら成功」という共通認識がはっきりしていたのではないでしょうか。これを繰り返されたことでウォルドーやフィッツジェラルドは容易にヘルプに行くことが出来ず、その後は畠山や長谷川らにリムアタックを許す形が増え、勝負の天秤を越谷に傾けることとなりました。
バッツだけでなく落合も、という抑えられていない処が2つ出来てしまうとなかなかつらい、そんな印象です。
エナジー不足の日曜日
FE名古屋はここまで5勝3敗となりましたが、勝敗にはきれいに傾向が出ており、土曜の試合、つまり初戦は4勝0敗、日曜の2戦目は1勝3敗と負け越しています。率直に言うと外国籍の台所事情が厳しかった西宮以外のチームには負けているわけですが、その負けた3試合についても細かく見ると、後半のスコアが、
FE名古屋 39-43 香川
FE名古屋 37-49 福岡
FE名古屋 41-51 越谷
となっており、後半に守備が崩壊することによって敗北を喫しています。今日の越谷戦でも最後の一歩、手を伸ばす数センチが出ず相手にルーズボールを確保されることで相手を追い詰めることができず、結果として得点を許し続けて取り逃がしたという側面がありました。
週末の試合はある意味で80分間の戦いですが、この最後の20分間をしっかり闘えない限り、上位進出はあり得ません。この20分が闘いきれないという意味合いにおいても、主力に出場時間が偏っている現状は何とかしたいところ。また、今日の落合に対する困り方を見ても、主力の力だけで全ての相手を抑えることは不可能です。福岡、越谷と続いた日曜日の敗戦は、ベンチの層を育てることが急務であることを、これ以上ない形で知らしめているように思います。
雑感
ブラッド大先生…6.0バッツとあれだけ押し合いながらこの活躍は大したもの。あの状況でリムプロテクトまで求めるのは酷。
ティルマン…5.5あれだけ押し込まれると、高さに欠けるという弱点が出てしまう。
鹿野…5.0落合のポストアップに体力を削られて完敗。
杉本…5.0ヒンクルをマッチアップされるというのは名誉でもあるが、苦労させられた
横江…5.5マッチアップで勝てるところが少なく、攻めどころに苦労
シェリフ…5.0まだまだ攻守ともに判断甘く。落合みたいな日本人ビッグマンは抑えてほしい。
松山…5.5良いドライブも見せた半面、とんでもないターンオーバーも見せるなど安定には遠く。
フィッツ…5.0影響がなかったということはないだろうが出られたのは良かった。ただし守備の脚は重く。
飛田…5.5とりあえずコーナー3が入ったのは良かった。早くローテに入ってほしい。
宮崎…ナシ 使いどころが他にはなかったかなあ、とは。相手はゾーンだったし、こっちもゾーン引いてたわけで。
HC/AC…5.0日曜の後半ハーフの闘い方、そこまでのリソースのマネジメントに宿題が出たという印象。
審判クルー…6.0変なコールも過剰なコールもなく、安定してましたね。