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闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.14 ベンジャミン・ローソン #FE名古屋

昨季と比べても明確な成長を見せてくれたのは間違いありません。

34 ベンジャミン・ローソン~メリットとデメリット、現状と伸びしろの損得勘定

開幕から外国籍のビッグマンとして、チームのゴール下を守り続けたブラッドリーウォルドーが、突然の契約解除離脱。そこで代役として白羽の矢が立ったのが、昨季前半、怪我するまでチームに在籍したベンジャミン・ローソンでした。コロナ関係の短期契約がちょうど切れるところで、在籍していた京都にもパイプがあった、というのはチームにとっては非常に幸運だったと思われます。

再加入したベンは加入当初こそ怪我などの影響もあって身体が重そうだったもののほどなく回復。昨季在籍したことである程度システムへのフィットも済んでいたこともあり、スムーズにチームの戦力になりました。

特徴としてはとにかく縦横に「長い」ことで、今季の様々な経験もあってか、昨季よりインサイドでの身体の張り方も上手くなっていたのが印象的。また、自分よりも小さい相手に対しては、昨年はあまりできなかったダックインでイージーバスケットが取れるようになるなど、技術的な進歩も感じられるシーズンだったと思います。

とはいえ、やはり線の細さは否めませんでした。また、身体能力があっても脚を使ってファウルせずに守ることは苦手な印象も強く、どうしてもファウルが嵩んでプレイングタイムが減少するシーンが多くなってしまいました。若いこと、昨季と今季の違いを見る限りではまだ伸びしろはあるのでしょうが、B2制覇に向けてはもう少し安定感のあるビッグマンが欲しい、のだとすると、再契約がなされなかったことは致し方ないのかもしれません。

6月中に熊本への移籍が発表されました。大きく陣容が代わりそうな熊本ですが、更なる成長を見せたベンが、FE名古屋に立ちはだかる場面はきっと来ることでしょう。その舞台がB2プレーオフの決勝であることを願ってやみません。

Phote  by K-suke

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Nacky a.k.a. 青井高平
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