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闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.2 松山駿 #FE名古屋

昨日の宮さん編に続き、本日は今季能力の全貌と、成長を見せた若者について。

3 松山駿 ~野生馬から競走馬へアップデート

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 前シーズンのシーズン中止直前に富山からレンタル移籍で加入、今季正式に借りパもとい完全移籍を果たした若手ガード。昨季終了時のインタビューなどでも触れられている通り、ダンクができるほどの高い身体能力と粗削りだが質のいい技術という、野生の馬のような彼をいかに競走馬にするか、というのは今季のFE首脳陣に課せられた課題だったのではないでしょうか。

 実際のところ、高い得点力を見せた翌日にはまったく箸にも棒にもかからない沈黙をしてみたり、安定感という言葉とは無縁だったのが前半戦。シュートも思い切りがいいというよりは流れを無視しているという印象のものも多く、攻守ともに判断力を磨かなければいけないと思わせるプレーぶりでした。

 状況が少し変わったのが特別指定の土家の加入後。前半戦では横江の代わりに出場するのはほとんどの場合松山でしたが、土家が使われるシーンも増えました。おそらく練習の時も相当刺激を受けたのではないでしょうか。またコントロールしたいときのハンドラーとして宮さんが奮闘してくれたことで彼が本来の「切り拓く」プレー中心になったことも良かったのでしょう。終盤戦~プレーオフにかけてはチームの作るプレーの中で求められた積極性を十分に発揮し、B1チームからリクルートされた素材は伊達ではないことを見せつけることになりました。

 いったん契約満了で自由交渉リスト入りすることが発表されたのも、B1からの引き合いがあってのことだと思います。実際に、終盤戦のプレーであれば再挑戦の資格は十分と言えるでしょう。未来のエースとして、来期ともに闘えるならばこれに勝る喜びはありませんし、B1のチームに行くのならば活躍を期待して送り出したいところ。そして何より、FE名古屋というチームが1年かけてこういう選手を育てられたことを喜びたい、彼については現状、そのように感じています。

今年の印象に残ったシーン

・スーパーロングブザビすごかった
・いつかゲームタイムダンクを…とは言わないので、アップの時にダンクを見たい
・ストップファウルはもう少しあからさまさを減らしましょう

Phote by むぅ

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Nacky a.k.a. 青井高平
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