闘鷲降臨~越谷戦プレビュー(20-21GAME7-8)#FE名古屋
体重オーバーだと試合に出られないとかありませんか。(奈緒自チームの選手も引っかかる模様)
1.越谷アルファーズのアウトライン
越谷アルファーズは2019に初のB2昇格を果たし、2019-20シーズンを戦いました。B3時代からは大きく選手を入れ替えることなく臨んだシーズンですが、壁にぶつかるような結果。15勝32敗、中地区5位で中途ながらシーズンを終えています。
今季はその反省をもとに選手を大きく入れ替え、2年目のB2に挑みます。その入れ替え陣容も豪華そのもの。B1でも主力を張った経験のあるPG畠山をはじめとして、二ノ宮長谷川といった日本人のB1経験者、そして何より外国籍選手としてアイザック・バッツとクレイグ・ブラッキンズの名前が並び、彼らと現有戦力の融合を目指します。
ご存じの通り越谷アルファー図の母体は大塚商会アルファーズ。現在でも多くの社員選手が在籍するなど、Bリーグの中では豊田通商とFE名古屋の関係と並んで、実業団の色彩の濃いチームと言えます。実業団のチームからプロのチームへの転身。チームとしての動きも競い合うところですが、まずは目の前の試合で競い合うこととなります。
2.ストップ・ザ・バッツ
何試合か越谷の試合を見てみましたが、やはりB1でも猛威を奮った重量級センター、バッツのポストプレーの比率は多く、どの対戦チームも頭を悩ませている様子が伝わってきます。外のシュートも機動力もありませんが、圧倒的なパワーと十分な高さ、そしてリングに近いところのシュートを決めきる柔らかさを兼ね備え、生半可なやり方で止められる選手ではありません。その威力は今季B2優勝の最有力候補と言われる群馬をダブルで撃墜した2試合を見ても明らかです。
彼を止めるためにダブルチームだったり、フルフロントで相手の前に入って守り、後ろはヘルプに任せる、など、あの手この手で各チーム守りにいっていますが、そういう守り方でバランスを崩した場合に畠山、長谷川、落合といった選手たちがその隙をついて躍動。また手詰まりになった時には打開できるヒンクルという存在もあり、守るには一筋縄ではいかない相手です。
一方で、バッツは機動力がないという欠点を抱えます。ピック&ロールのスクリーナーのディフェンスとして引っ張り出し、隙をつくことで困らせ、少しでもバッツの出番を少なくすることは勝利に向けて必要な条件となるでしょう。もっとも、そこで上手くコートから追い出したとしても、代わりに出てくるのは巨人ベン・ローソンではありますが、比較的線の細いローソンの方が、守るには容易であるでしょう。越谷の戦い方を見ると、バッツの機動力のなさを隠すための2-3ゾーンも展開してくるのは間違いなく、このゾーンを早めに攻略することも、相手の戦術遂行を困難にするためには必要不可欠。バッツをいかに機能不全に追い込むか、チームとしてのタフさと賢さが試される2試合になりそうです。
3.いかに万全で闘う時間を長くできるか
越谷のここ6戦を見ても、選手ごとのタイムシェアの考え方はかなりしっかりしているようで、外国籍選手も日本人選手も、多い選手で25分前後で収められています。一方、前節のFE名古屋は怪我人を多く出したことも影響しましたが、十分な形でタイムシェアが果たせず、2日目は疲労困憊で頭の働かなくなったハンドラー陣が激しいディフェンスの餌食になるという負け方になりました。
今節怪我人がどれだけ戻ってくるかは未知数ですが(シェリフだけでも戻ってくれれば楽になるんですけどね)、相手とのサイズ差を考えつつ、宮崎、林をつかっていかにハンドラー陣の力を温存できるか。インサイドでの戦いはパワーバランス的に苦しいことを考えると、アウトサイド陣のやりくりが試合の行方を左右しそうです。
4.まとめとスケジュール
全敗チームが2チームある一方、全勝チームは消えたB2。上位の実力は拮抗しており、勝ち続けなければ簡単に置いて行かれるでしょう。ひとつひとつ大事に、目の前の試合の勝ち筋を見出していってほしいと思います。