闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.8 飛田浩明 #FE名古屋
怪我を乗り越え、プレーの幅を広げた4年間でした。
18 飛田浩明 ~幅を広げて、ハマる働き場を待つ
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怪我に泣かされがちだったここ2シーズン。今季も最初の1か月はベンチを外れたり、ごく短い出場時間だったりと探り探りの状況が続きました。
それでも11月を過ぎるころからは少しずつ出場時間を増やし、主に3番ポジションにて、鹿野のバックアップとして15分前後の出場機会を確保しています。
飛田といえばエクセレンス時代からも勝負強いオフェンス、シュート力で鳴らした選手ですが、ここ数シーズン、川辺HCの指導、そしておそらくケガなどにより意識改革もあったのでしょう。攻撃面ではピックアンドロールのハンドラーへのチャレンジ。そして、守備はおそらく得意ではないのでしょうが、相当高い意識でもって取り組んでいたことがうかがえるプレーを見せていました。
数字を見るとシュート関連の数字が軒並み落ち込んでおり、この辺りがおそらく再契約を見送られていると思しきタイミングでのリリースとなった理由であると思われます。一方でSTLの平均本数、チームにおける比率が向上しているところを見ても、ケガで苦しむ中で、得点だけではなくチームに貢献する意識が芽生え、それを実践したシーズンだったと言えるのではないでしょうか。
4年間のFE名古屋でのプレーは、序盤はなかなかチームの中で活かされることが少なく、半ば以降はケガとも戦う日々となってしまいましたが、どうにも大人しい若手選手の多いFE名古屋にあって、あの明るいキャラクター性はプロとしての素晴らしさを存分に見せてくれるものでした。そして、膝の状態さえ良ければ、シューターらしい連続ポイント、そして誰もがシビれてシュートを打ちたがらないところでしっかりシュートを決めるところを見せてくれました。勝てなかったとはいえ、プレーオフ越谷戦3戦目の第3第4Qに思い切りよく打って決め切ってみせたシュートは忘れられません。
来季、どのような立場で見られるかはわかりませんが、しっかり膝をケアして、勝負強いところを見られたら良いなと、そう思っています。