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闘鷲降臨~B2頂点への挑戦権獲得。なお(20-21Game55-58)#FE名古屋

3年ぶりのプレーオフ。目標にチャレンジする挑戦権は得た。

vs香川

Game1 FE 89-83 香川
Game2 FE 86-72 香川

1試合目は楽勝ムードをプレスかけられて5連続ターンオーバーで点差を詰められるなんて中学生みたいなやられ方をしていましたが、勝ちを二つ並べてプレーオフ初戦のホーム開催権を確定。

vs福島

Game1 FE 81-104 福島

1秒たりともリードが奪えないどころか、詰めることさえできなかった試合。テンポの速い相手をコントロールしきれなかったことが敗因で、長いシーズンにはこういう試合もある、という話でもあるのだけど、プレーオフトーナメントを勝ち上がっていくとなるとこういう試合も勝ち筋を見出さなければいけない時が出てくるので、もうちと抵抗してほしかったというのは正直なところ。ただ、見直してみると最後はタイムマネジメントをしっかりしていたので、思ったよりしたたかなうちのコーチ陣。これが翌日にどう影響したかは乞うご期待。

Game2 FE 87-73 福島

前日の負け、そして課題のgame2。この日はしっかりと相手をコントロールしてきっちり勝利。選手があからさまに後半バテることがなかったのも朗報。

さあプレーオフへ

3年ぶりのプレーオフ。初戦は越谷アルファーズとの対戦となります。前回対戦は1勝1敗だったわけですが、前回対戦はシーズン前半も前半。越谷には本来の外国籍選手であるブラッキンズがおらず、その当時はなんとベンジャミン・ローソンが穴を埋めている状況でした。一方のFE名古屋も当時はウォルドーがインサイドに鎮座していましたが、その後契約解除の上帰国。インサイドプレーヤーがローソンに入れ替わって終盤戦を迎えています。

越谷の最大の特徴はやはり今季のBでは希少種となったサイズと横幅優先のビッグセンター、アイザック・バッツの存在。機動力は皆無ですが、その圧倒的なサイズとパワーでリバウンドを量産。今季1試合当たりの平均オフェンスリバウンド5.1本は2位に1.5本近く差をつけた圧倒的な1位。1試合当たり5本も余分に攻撃機会を作り出す能力は間違いなく脅威でしょう。

機動力とプレーエリアに欠くバッツをカバーするのがブラッキンズ。そしてサイズには劣りますが起用で効率的なプレーができるヒンクルの外国籍選手3人はやや機動力はないものの技術と特徴のあるバランスのいい構成です。

ここに加わるのが畠山、長谷川といったガード陣ですが、もうひとり厄介なのが落合。195cmの日本人ビッグマンは攻守で頑強かつ高い技術があり、外国籍相手にも短時間であれば十分にカバーでき、日本人選手相手であればその体格優位をチームに還元します。ヒンクルのようなウイングタイプの外国籍選手を運用するには日本人ビッグマンの貢献が必要不可欠ですが、彼はその役割を十分にこなしているといえるでしょう。

チーム全体としてはやや機動力に欠きますが、その弱点を消して、強みを出すことに長けたベテランチーム、というのが越谷の姿。週末の注目点としては

・バッツがオンコートかつ越谷が守備の時、バッツは相手選手の位置取りによらずほぼペイントエリアを出てきません。ボールマンのプルアップやスクリーナーのポップからのジャンパーが入っていれば手も足も出ない代わりに、リングへのアタックを許さず相手の攻撃を淡白にする守り方ですが、FE名古屋はどのように攻略するでしょうか。

・もちろんのこと、バッツにどれだけオフェンスリバウンドを取らせないかは重要です。ここで抵抗できないようでは話になりません。

・バッツがいない時間帯は相手が機動力を使ってくる時間帯であり、同時に落合が猛威を奮う時間帯です。鹿野、シェリフがどれだけ頑張れるかでこの時間帯の流れが変わります。

ライセンスはB2だけれど

来季のライセンスもB2です。知ってた。

ただ、だからこそこのチームは「足りないのはアリーナだけ」という状況を作らなければいけません。

ここ数シーズンはそういう状況にできていませんでしたが、今季はスタートラインに立つことができたと言えるでしょう。

ここで当たるのが大塚商会を母体にする企業色の強かったクラブ、そしてお互いに企業色を脱してプロになることが求められているクラブ、というのも何かの縁でしょう。

過去の自分と決別し、目標を達成できるクラブへ。まずはひとつ階段を上りましょう。


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Nacky a.k.a. 青井高平
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