組織を腐敗させないためには「②プロジェクトやチームは少人数がいいね」
メンバーが多すぎると意見がまとまらなかったり、スピード感が失われて業務が停滞してしまうことがありますよね。会議では1人あたりの発言も減りますし、そうなるとプロジェクトを自分のこととして捉えず、ただただ参加しているだけの人になってしまうことでしょう。それにメンバーが多いからといって、必ずしも良い意見がたくさん出るわけではありません。よくわからない非専従のメンバーやかなりの数のお偉いさんがアドバイザーとして参加している会議はハタから見ていて生産性が低い会議だなと思ってしまうことが結構ありますね。やってる方もたぶんどうでもいいのでしょうね。ただただ「会議をやった」という建前があればよいのでしょう。お偉いさんをたくさん呼ぶのも同じです。「誰かが言うだろう」と思って発言を控える人もいるでしょうし、「誰も言わないから大丈夫なんだろう」と勝手に思う人もいるでしょう。大人数になるとモラルは低下する傾向があります。自分がなんとかしなければならないという気持ちが上の人間も下の人間も減ってしまいます。それを狙ってやっているなら会社に対して背信的行為だと思いますが、まぁあまり考えずに「たくさん呼んでおけばいいだろう」と思って会議を開いているのでしょうけど、だからこそハタからみて生産性の少ない会議だと感じてしまうのでしょう。
会議がわかりやすいかと思って会議の例を出しましたが、普段の仕事でも同じですよね。まぁちゃんと仕事している人っていつも同じ人だったりしますよね。人数が増えてくると一部のちゃんと仕事をしている人を除くと、それに乗っかってあまり仕事をしない人が増えてきます。いわゆるフリーライダー(タダノリくん、タダノリさん)の出現ですね。なんとなくの感覚で5人くらいが限界で、それを超え出すとタダノリが出てくるような感がありますね。
タダノリ側の数が少ないとまだ「非効率だよね」とか「あの人働かないね」という程度で済みますが、異常にタダノリ人数が増えた組織では、ちゃんと働いている側が悪者扱いされて阻害されているなんて世紀末的なところを見たことがあります。治安が悪化して暴徒化している状況と同じです。
そうです。
組織が腐敗するとさまざまな暴徒が生まれるのです。
暴徒が増えると組織はさらに腐敗が進むというスパイラルが発生するのです。
(なお、やばい社員たちについて興味がある方は「残念な会社員たち図鑑」を参照してください)
少数であればタダノリくんやタダノリさんの発生はかなり抑えられます。
少人数であれば仕事を「自分のコト」として捉え、仕事の結果がダイレクトに自分に返ってきます。少人数であれば大人数で合意をとらない分、スピーディに意思決定がされますし自分の意見が直接的に取り上げられるので自分の仕事として実感しやすくなります。結果としてモチベーションが高くなってさらに仕事へ積極的に取り組むようになる可能性が高まります。
ただし、少人数であると一人あたりの仕事が増えてしまうことが懸念されます。そうなると心身の負担が増加して、せっかくのモチベーションを低下させてしまうことになりかねません。人数に応じた適切な仕事量のマネジメントが必要になります。このあたりのマネジメントがぜんぜんできないポンコツ管理職が結構いますが、だいたいそういうポンコツを上司ガチャで引いた組織は腐っていることが多いですね。まぁそんなポンコツを管理職に抜擢した会社自体、腐っていることが多いので、
ポンコツ上司=普通
普通の上司=ラッキー
良い上司=宝くじ当選級
くらいにですかね。