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優秀な若手社員がポンコツ化していく

白いブラック企業で最も優秀なのは新入社員かもしれない。
まぁ、それは言い過ぎかもしれませんが「昔は優秀だったのにねぇ〜残念だねぇ〜」と思う若手が結構いるのが白いブラック企業の現実だったりする。
新入社員の多くは、ポンコツになって残留するか、転職するという残念な2択になってしまっている。もちろん優秀な状態を維持している子もいるが「能ある鷹は爪を隠す」ばりに隠れてひっそりと日々のサラリーマン人生を送っているのだ。
本当の意味での「能ある鷹は爪を隠す」は
「優れた能力のある人はそれを無駄にひけらかしたりしないこと」を指していうのだが、白いブラック企業では少し意味が異なってくる。
優秀だとわかるとポンコツたちから嫌がらせを受けたり、周りのゾンビに食べられてしまうからだ。
ゾンビに食べられるってどういうこと?
優秀な人間のところに仕事が殺到する。まぁ普通の会社ならその仕事分のリターンや出世があるのだろうが、白いブラック企業ではずるい奴らに搾取されるだけ搾取されてボロ雑巾のように扱われるのがオチなのだ。だからバカバカしくてやってられないのである。だから周りに合わせた仕事量(極めて小)にするのが無難な対応なのである。まぁ、そんなことをしていると徐々に腐っていって最終的にはポンコツになるのだが、徐々に蝕まれていっているので本人にはそんな意識は全くない。
悲しいかなそれが白いブラック企業に入社した新入社員の運命なのであろう。

新入社員に限定するものではないが、社員を腐らせるポンコツにさせる理由、それは!
社内業務が8割
実質的な仕事は2割
社内業務ってなんやねん!と思うかもしれないがハッキリ言って無駄な仕事が一日の大半を占めるからである。当然ながらそんな状況だから自身の能力など磨けるはずもなく、せっかく大学や大学院で身につけたスキルを速攻で陳腐化させてしまうのである。日進月歩で高度化する現在で実質的な仕事が2割しかできないというのは致命的な状況である。
これに早々に気づいた若者はさっさと転職していく。
あの子は優秀だよね!と思う子ほど速攻で消えていく。
クールでドライというか、現実を相当理解しているという感じだ。
たとえわずかな時間であっても無駄に過ごすくらいなら、自分の能力を活かせる会社、そして鍛えることができる会社へと移っていくのである。一度採用されたのだから様子を見ようかななどという悠長な時間感覚で生きていないのである。それを白いブラック企業の人事はわかっちゃいない。入社早々辞めた若手を「忍耐がない」などと間違って認識しているのだ。まぁ自分たちのことを正当化しているのかもしれないが、ハッキリ言ってとんでもない間違いである。今は昔とは大きく違うのだ。それを理解していないから会社というものは腐っていくのだが、そんな調子だからこそ、日本企業というものは終わっているのだろう。
多くの日本企業の経営層はたぶん理解していない。
いや理解しているのもいるかもしれないが、自分が在任中はなんとか大丈夫だろうと思って放置しているのだろう。自分さえ良ければいいという無責任な心持ちの経営層が多いからこそ、変革も起こらず腐敗の一途を辿っているのだろう。

かなり脱線したが「社内業務が8割」のサラリーマン人生を過ごしたらどうなるか?それは、
「社内政治にだけ得意になる」
「外部とのやりとりは極力しない」鎖国です。外が怖いんです。
「時間が解決してくれると思うようになる」
「仕事しない」
「発言しない」
「提案しない」
昨今、働かないおじさんを問題視する記事をよく見るが、おじさんどころの話ではない。
おじさんたちばかりがダメな社員と責められているが、おじさんたちだけでなく若い奴らも働かないやつは働かないのだ。
持っていたスキルが陳腐化し新入社員にスキルで抜かれ、そして腐っていくのだ。
ダメな人間へとまっしぐらだ。
自分が腐っているから、フレッシュでまともな社員を見ると、嫉妬なのか危機感を感じるのか知らんけど自分と同じ道へと引きずり込むのだ。
まさにゾンビ映画の世界さながらだ。
生命としては生きていても、人間としては死んでいるサラリーマンゾンビになって残った人間を自分たちと同じサラリーマンゾンビへと変えていくのである。もはや白いブラック企業ではサラリーマンゾンビがあっちこっちに溢れかえっていて9割以上がゾンビ化しているように感じる。

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