働かないおじさん問題(妖精たちの黄昏)
働かないおじさんは巷では「妖精」などと呼ばれている。
働いている姿を見るのが難しい、何をしているかわからない(神秘的?)
要するに見るのが難しく神秘的ということから「妖精」と言われる所以である。
この働かないおじさん問題は社会問題である。
よく言われることは
働かないおじさんに給料を払っているのは無駄である。
働かないおじさんがいると周囲の人のモチベーションが下がる。
と働かないおじさん自体の問題、働かないおじさんが悪者というイメージが強いように感じられる。確かに働かないおじさん自体に問題がある、要するに本人の意思で働かないでサボっている人もいるだろうが、働かないおじさんたちの中には働きたくても働かせてもらえない、組織の闇に呑まれた被害者的存在も結構たくさんいるということが最近になってわかってきた。
特に腐った組織ほど、働かないおじさんを発生させることが多いようである。
働かないおじさんという名称を付けられてしまっているため、もはや働かないおじさん側が問題であるというステレオタイプにハメ込んで、悪いのは働かないおじさんとなっているが、これは実のところイジメなのである。
学校でいうところの「変なあだ名を付けられている」のと同じである。
働かないおじさん=悪いというイメージを植え付けて、組織の問題から目を背けるようにしているのである。これは変なあだ名をつけて虐めているのに、イジメられている子が悪いんだ!頭が悪いとか、運動ができないとか、単純に気に入らないとか、勝手な理由をつけて虐めているのと同じである。会社という組織にもイジメというものがあるのである。叩いたり直接的な悪口での攻撃は処罰されるとわかっているだけに陰湿で自分が責められるようなことは絶対しない。問題に取り上げられたら冗談でしたと言えるとイジメる側の勝手な線引きで陰湿にイジメていくのである。時に大勢になってくると強烈なイジメへと発展する。いやもはやそうなっている組織が多いように感じられる。組織として働かないおじさんを「働かないおじさん」と呼ばせることを容認し、社員たちの雑談のネタになっていることも容認し、放置しているである。あわよくば自主的に退社してほしいとさえ思っているひどい組織もあるのである。
イジメの早期に会社を去れば働かないおじさんの称号は与えられないが、頑張って残ろうとすると「働かないおじさん」と言われてイジメ続けるのである。強制的な退職もさえられない、あからさまな追い出し部屋もダメとなった会社が陰湿なイジメをして追い出そうとしているのである。そして「お前らも会社に背くと働かないおじさんにするぞ!」と暗に脅迫しているのである。
最初にも述べたが本記事では働かないおじさんを世の中のイメージとは異なる切り口で見ている。もちろん世の中の見立てどおりの働かないおじさんもいるが、最近会った組織からは「働かないおじさん」とさせられてしまったおじさんたち、正確に言えば「働きたいし働く実力もまだあるのに、組織によって窓際へ追いやられているおじさん」たちがいるということである。
この組織によって「働かないおじさん」のレッテルを貼られてしまったおじさんは実力もあり働かせないままにしておくのはモッタイナイ。程度の低い腐った組織ほどこういった本当は使える人材を遊軍にしてしまっているのである。要するに飼い殺しているのである。本来はいくらでも効果的に働かせて会社に貢献できる人材を飼い殺して彼らを精神的に追い詰め、他方で無駄に給料を払い続けているというダブルの無駄をしている無能な管理職や人事しかいないような組織は腐っており、それがわからずにそのままいれば、まともな社員だんだんと腐っていく。腐った社員が大半を占める会社はもはや回復の余地もなく衰退し滅んでいくのである。
人間に寿命があるように組織にも寿命があるようである。
古くから存在しそして大きい組織ほど寿命の限界にきているのかもしれない。
組織の新陳代謝をすると言って役員の若返りをするなどと言ってはいるが、その人事を決めるのは旧体制である。自分たちの身を切ってまでのことは決してしないだろう。
古くから存在しそして大きい組織=一部上場の100周年超えの企業?
人間も最近では長寿で100歳を超えるようになってきたが、100歳を超えるともう少しでお迎えがくると誰しも思う、法人も法的な人間だけに100歳を超えてくるとその寿命ももう少しなのかもしれない。
有名な企業ほど腐って死にかけている可能性が高い。
外から見るとステキな企業も内側は手の施しようのない腐り具合ということがある。
肉は腐りかけの方が美味しいと言われるので、この腐りかけの会社は外資に食べられる時期なのかもしれない。しかし、ちょっと賞味期限を超えてしまって食べられない、鎖すぎの会社も多いのかもしれない。
最近で言えばイーロンマスク氏のTwitter社員の大量解雇、その内実はわからないが、もしかしたら外から見たらステキなTwitterもその内実は腐っていたのかもしれない。そのために思い切った外科的手術をしたのかも思ったりもする。
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