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【プロローグ】正義の試練 ―― 陥れられた上司と隠された真実

💥 正義は力に屈するのか。それとも――?

大手機械メーカー「京松重機」。そこには、成果をあげる者ほど疎まれ、上層部の意向に背く者は容赦なく排除される暗黙のルールがあった。

開発推進部の**課長代理・藤堂明(とうどう あきら)**は、厳しいが部下思いの上司だった。彼は合理性を重視し、派閥に媚びることなく仕事に打ち込んでいた。しかし、ある日突然、パワハラの濡れ衣を着せられ、本社管理部(通称:座敷牢)へ左遷される。

「これは何かがおかしい…。」

そう感じたのは、藤堂の部下である橘薫(たちばな かおる)。彼女はかつて藤堂に仕事の厳しさと誇りを教えられた。だが、今、彼の名前は社内で**「厄介者」**とささやかれる。

藤堂を陥れたのは誰なのか。
なぜ会社は嘘の証言をもとに彼を裁いたのか。
背後に潜む黒い影の正体とは――?

薫は真実を暴くために動き出す。だが、それは組織の闇を暴く危険な戦いの始まりだった。

会社という密室で繰り広げられる不正と陰謀。
正義は貫けるのか、それとも消されるのか。

「ブラック・ジャスティス」―― これは、力に裁かれた正義が、真実を求めて戦う物語。

📖 第1章:「追放」へ続く…

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