そして組織は腐っていく

これまで組織を荒らす輩社員や強烈な女性社員、自分の出世のことばかりのカメレオン社員、他人の人生をなんとも思わないパワハラでっちあげ社員そして腐れ管理職について紹介してきた。また、それらの社員を周囲で冗長させている形骸化した御用コンプライアンス室、現場をわからない人事部、弱っている社員のことなどまるで考えていない産業医など白いブラック企業たるためにオールスターで組織を腐敗させているのである。

こんな白いブラック企業がなぜ潰れずにいられるのか？
その理由は白いブラック企業の業種と営業の努力によるところが大きいと考える。
一般の消費財であれば消費者の厳しい目に晒され、白いブラック企業の各記事で紹介したようなふざけた社員などいられない企業環境（企業の風土や風紀）となっており、もしも白いブラック企業のオールスターたちがのさばるような企業であれば、あっという間に滅びてしまうことだろう。
要するに白いブラック企業になる要件として、買い手の厳しい目に晒されない、容易に他社の製品やサービスと比較されないことなのだろう。

また、そんな白いブラック企業からは離職者が増えるのでは？
と思うことだろう。
そこも白いブラック企業は抜かりはない。
社員をガラパゴス化することで、他社で使えないような人材、白いブラック企業独自の事務処理や作法にだけエキスパートな人材へと育成するのである。
いわゆる他社と競えるスキルがない、育たない、そもそもそういった仕事は全体の仕事の数割程度しかできず、しかも多くの働きたくない社員や腐れ管理職に阻害されてより一層ちゃんと仕事ができない状況で日々を過ごすことになるのである。
もはや白いブラック企業で10年も働けば他社で働くことは難しいだろう。
こうして離職を抑制して働かせ続けるのである。

ここで更なる疑問が出るかもしれない。
そんな働かない、働かせない、そしてまとも社員すらもちゃんと働けない環境で、全員、特に経営層はよいと思っているのか？
その答えは当然であるが「よい思ってない」。
正確に言えばよいと思っていないというよりも、正しい状況を理解していないのである。要するに良い報告しか知らされてないのである。
そもそもあと数年もすれば無事退任できるのだから、ここで膿を出して経営が傾きでもしたら自分に火の粉がかかる。
だから経営層も薄々は気づいていてもそれ以上はツッコまないのである。
あとは運任せ、何かあればより上位の経営陣が責任を取るだろうから自分に火の粉が降り掛からなければそれでよいのだ。
稀にまともな経営層もいるのだが、もはや腐った管理職層に指示をしてもまともな行動も報告もなされない、運よくまともな管理職に指示をしたとしても、周りの腐れ管理職たちの協力を得ることはできないし、場合によっては妨害行動に遭い、腐れ管理職連合軍によって粛清されるのである。白いブラック企業の腐敗の根は深い、もはや自浄作用による回復は望めないだろう。

働かない自分のことだけを考えて日々を過ごす社員、上に行けば行くほど働かなくてよい、部下たちからいかに搾取し上に媚を売るばかりの腐れ管理職たち、退任の日までに何も起こらないことを祈る経営層。
もちろんまともな社員や管理職、経営層もいるが、まともな人間の比率はもはや頑張ってなんとかなるレベルではなくなっている。使えない社員ほど上には良い顔をし、働いているフリが上手い、腐れ管理職にしても自分の管理能力の無さをバレたくない一心で使えない社員を隠蔽し、これを見抜くのは至難の技である。経営層からしても、これらの駄目な社員や腐れ管理職たちを刺激して逆撃を受けたらひとたまりもない。噂によるそんな逆撃を受けて散った経営層もいるらしい。そんなこともあってもはや身を切ってまでなんとかしようとするものもいないだろう。

多くの社員、駄目な社員や腐れ管理職ですら、もう限界であることは気づいているはずである。気づいているけど、もはやどうしようもないし、まともなことを言ったり、ましてや行動でもすれば粛清される雰囲気のなか、死なば諸共、赤信号みんなで渡れば怖くない、会社が崩壊するときは自分だけではないからなんとかなるだろうと根拠のない安心材料を心の拠り所にして何もしないのである。いかに毎日を楽に生きられるか、自分にとって楽しく生きられるか、それだけは白いブラック企業の駄目な社員たちの関心事なのである。
多くの社員がいずれ沈没するとわかっていながら、改善もせず逃げ出しもせずに大丈夫と思って日々を過ごしているが、Xデーは着実に近づいている。その日が来たら駄目社員も腐れ管理職も蜂の巣を突いたように動き出すのだろう。もはやその時は遅いのだが、、、
すでに勘のよいというか、見切りをつけた社員たちは徐々に離脱を始めている。
その数字もわかっているはずなのだが、なぜか見ないフリをしている人事部たちの気がしれない。明らかにまずい状況だとわかっていながら自分が言えば袋叩きに合うと思ってのことなのだろうか？