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ひとりぼっちになったら

「サラリーマンで『ひとりぼっち』って何?」と思われたかもしれませんが、実際にそういったシチュエーションになることは誰にでもあります。
「ひとりぼっち」になった人がコミュニケーションが苦手?いわゆるコミュ障?と思われるかもしれませんが、決してそういうことばかりではありません。問題のない正常な人であっても「ひとりぼっち」になってしまう場合があるのです。だから、もしあなたが「ひとりぼっち」になってしまったとしても決して自分だけが問題だと決めつけないでください。だからと言って周りのせいにばかりするととんでもないことになります。自分のせいにしても誰かのせいにしても解決しませんから客観的に現状を捉えて適切に行動することが肝要なのです。

それではなぜ「ひとりぼっち」なる状況が発生してしまうのでしょうか?
それはサラリーマンの世界は比較的閉鎖的だからだと思います。週七日のうち5日間、そして毎日8時間以上も職場の人間と時間を共にしています。そのために職場に強固なコミュニティーができるのです。良いコミュニティーができればプラスになりますが、閉鎖的な村と化す場合が多いようように感じられます。
内側と外側の境界線があり、外に対して異常に警戒したり阻害したりする傾向があります。個人だとしないような行動や言動も、村化して団体になると大胆な行動というや異常な行動や言動が発生します。村の中で是とされた行動や言動は一般的に考えてたとえ異常であっても平気で行われます。特定の社員へのいじめや阻害行動がその最たるものです。自分たちと違う要素を持った人間は、自分たちの安定を害する恐れがあるとして排除されるのです。村に受け入れられるかどうかは村人の気分次第といったところでしょう。
従って「異動で新しい職場」に移ったときは「ひとりぼっち」になる可能性があります。多くの人はそれを肌で感じているのでしょう、異動を嫌がる社員は多いように感じられます。異動先の村人に品定めされて運よく村人になれるか、不運にも阻害されるかドキドキでしょう。極端に優秀でも不出来でもダメです。村人たちの平均的な人間でないと阻害される確率が上がります。仕事の出来だけはありません。容姿や性格、場合によって出身地、出身大学などあらゆることで判断されて受け入れられるか阻害されるかが決定されるのです。
また、異動によらなくても突然の村八分ということも起こります。村の有力者、村長(上司)はもちろんですが、村のオピニオンリーダー的な人間と揉めると村八分になります。明らかに揉めた場合にはわかるのですが、何らかの気に入らない行動や言動に腹を立てられて知らないうちに村八分になってしまうこともあります。こういう村、いや組織は腐敗しておりギスギスしているので、普段からとても居心地が悪いので明らかにわかります。村人自身も「ここはやばい」とわかっていることが多いです。しかし、下手なことをして自分が村八分になったら大変なのでおかしな風習であっても従っているのでしょう。

「村八分」というか阻害されて「ひとりぼっち」になってしまうと、正直なところ極めてきつい状況になります。仕事が与えられている場合は、その仕事をやっていれば気が紛れますが、残念ながらどんなにがんばって結果を出しても評価されることはないでしょう。それは村に配分された利益は村のお気に入りに多く配分がいくからです。村長(上司)の気分で評価は決まりますから、うまく村長に取り入った者に多くの報酬が配分されるのです。村長はそういった慣例にどっぷりと浸かっているので問題行動だという認識はまったくありません。自分に尻尾を振る人間を贔屓し、そうでない人間を排除するということが当たり前になっているのです。そして、そのことは村から外に出ることはありません。稀に勇気ある人が外へ訴えるのですが、大抵はその村だけでなく村を含む上部組織自体がその村と同じく病んでいるので、村長(上司)にバラされてより酷い仕打ちをされることになります。これは見せしめにもなりより一層ギスギスした組織へと強化体制になることでしょう。
小中学校のいじめとかそういった環境をそのまま社会人まで延長したような感じの職場なのです。

また、それなりの仕事が与えられる場合にはまだ良い方かもしれません。
何をするかを考えるという大雑把な仕事の振り方がされる場合もあります。
そういう方針事を決めるような立場の社員ならありかもしれませんが、低い職位でも容赦無く雰囲気的な仕事の振り方をされて、そしてたとえがんばって考えて提案しても却下される。却下されて嫌な思いをするために仕事をしているような毎日を過ごすことになっている人も見たことがあります。ハッキリ言って地獄だと思います。そうしてイヤっていうほど痛い目に遭って従順になるまで躾けられているのかもしれません。福本伸行氏のマンガ「無頼伝 涯」の中で登場する「人間学園」の調教のように感情がなくなるまで酷い仕打ちをするのです。ハッキリ言って異常ですね。そんな世界が残念ながら存在するのです。
なにせ社会人なのに「ひとりぼっち」「村八分」をヨシとする組織です。異常な行動も異常な人間たちの中で常識、正常な行動として正当化されるのです。
サラリーマンをしていて「ひとりぼっち」になるということは、それだけその組織は腐敗していると理解しなければなりません。普通と思って行動してはダメなのです。
その上で、それらの苦痛をゲームだと思って割り切るしかありません。
社員を「ひとりぼっち」にしてまともな仕事を与えなくても経営が成り立っているような会社である「白いブラッキ企業」は、たとえ評価されないとしても一応は生活ができる程度の給料はもらえることが多いです。そうでなければ仕事が与えられないことや、組織的にふざけた村人ごっこなど許されないはずだからだ。ある意味余裕がある企業だからこその状況なのでしょう。だから、あなたがそのような状況に陥ったら「村八分クエスト」というゲームだと思って逆に楽しんで毎日を過ごすことを私は推奨します。クエストをしているうちにきっとメンタルも強くなるでしょう。会社でのスキル向上などはあまり期待できないでしょうから、プライベートで将来使いそうなスキルや自分として楽しいと思えるスキルを自分で学び能力向上をするとよいでしょう。
何もそんな腐敗した組織でずっといる必要はありません。
スキルを身につけて早々にあなたから見切りをつけてやればよいのです。
遅かれ早かれそういう組織、そういう人間たちは滅びていくことでしょうし、そんな腐った組織でイヤな人たちに媚びてずっといてもメンタル的にもフィジカル的にも不健康ですから、いち早く離脱できるように準備をするよい機会だと思いましょう。

自分の自分の人生をしっかりと考えて行動しましょう。
そのためにもあえてそんな村人たちと揉めないように、プレーンな状況で日々過ごすことを心がけましょう。腹が立つこともあるでしょうが、ひとつ我慢できたらひとつ良いことが起こるとでも思って気にしないことです。
誰が何を言おうと遠い国の話だとか、自分のことではないと思い気にしないことが最良の判断です。
「触らぬ神に祟りなし」なのです。
道を歩いていて小学生に「バーカ」っていきなり言われたのと同じくらいに思っている程度がちょうどよいでしょう。嬉しくはありませんが、まぁ小学生のいうことだし気にしないと思えるのではないでしょうか?気にして嫌な気持ちを引き摺っても、相手には何も天罰も何も起きません。そんな相手はあなたが苦しんでいても何にも感じていないのです。嫌な気持ちでいるあなたが苦しむだけなのです。そんな嫌なことや嫌な人のことを頭の中に残しておくのは無駄なことですしとても不健康です。だから気にせずにさっさと忘れてしまうことが良いのです。
もっと自分にとって楽しいことを考えるようにしましょう。

腐った組織でもがくのは無駄です。
もがけばもがく程苦しくなるのは自分です。
それに腐敗した組織の腐敗した人間と仲良くなって、そんな腐った付き合いを続けても時間の無駄ですし、自分も腐っていくことになるかもしれません。関わらないのが一番良いのです。
「ひとりぼっち」ではなく「ありがとう放っておいてくれて」と思うと良いでしょう。腐敗の道へ引き摺り込まないでくれてありがとうと思って毎日を過ごすときっと良い人生に変わっていくでしょう。
腐った人と同じことを土俵で同じように腐る必要はないのです。

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