大企業を腐らせていく「やばい管理職たち!」
体力のある大企業は名ばかりの管理職を増産しています。
これは組織という生き物の運命、生まれ、育ち、衰退して滅びるという避けれない運命なのかもしれませんね。大きく育ってしまった企業ほど多くの病気に罹患し、人間でいうところの癌がとんでもなく増殖してしまうのかもしれません。
衰退期になると一部の社員が会社のヤバさに気づき始めて、組織を遺脱し始めます。この時期、癌たちは伸び伸びとこの世の春を謳歌しているいますが、癌となった管理職が大企業をどのように蝕んでいるかを紹介したいと思います。
一番多いの癌管理職は提案できないタイプですね。
ふつうに考えると、なぜ管理職になれたのかわからない人たちです。
このタイプが組織が衰退してくると多くなってきます。
このタイプは会社をどうやったら良くできるかという提案がまったくできません。
たまに提案らしきことをしますが、実現性もなければ、実効性もありません。
どこかの講演会かテレビで見聞きしたような表面的なこと、夢みたいなことを漠然と言ってきます。
「信じるか、信じないかはあなた次第」
みたいな口調で、
「やるか、やらないかは(なんちゃら)次第」
なんちゃらの部分には自分以外のあらゆるものが入ります。
「上(上層部)」「あなた(部下)」「会社」「方針」などなど
自分以外の様々な他人様次第なのです。
自分では決して決めないのです。
その理由は、自分は責任を取りたくないからです。
提案して失敗したら責任を取らされるから、極力リスクを取る様なことはしません。
逆に言えば自分事という意識が皆無なので「それやって何の価値があるの?」と思うようなことを平気で提案してくるのです。
こういった輩の大好物は「上から言われたこと」です。
ひと昔前に流行った?ムーディー勝山氏の「右から来たものをそのまま左に受け流す〜」のフレーズよろしく「上から来たものをそのまま下に投げつける〜」でオシマイです。
部下に仕事を振ったらこいつらの仕事は終わりなのです。
仕事を振るというのは、少し言い過ぎかもしれません。
上からの「コメントらしきもの」を伝えられて「なんとかうまくやれ」というだけです。
要するに、最大限お前自身(部下)で考えて上がお気に召し、そして会社の利益になるようなことをやれということです。
無限の組み合わせがあるようなボヤ〜っとした命令?いやコメントらしきものを元に下々は仕事をさせられているです。
うまくできたら、こいつの手柄になり、失敗すれば全部部下の責任です。
「部下の能力が低い」
「部下が言うことを聞かない」
などなど、部下の知らぬところででっち上げし放題なのです。
部下が知るタイミングは、部下としては意味不明な異動や降格処分が下された時です。
「あぁ、やられたな」と、、、
こうなったらどうしようもありません。
然るべき場所、いや大そうな名前だけの形式的場所というのが正解かもしれませんが、そういったところに評価に対するクレームをつけても、その部署自体が癌たちに冒されて機能していませんから、秘守義務なんてありません。全部筒抜けでより一層酷い目にあいます。そうしたことが微妙に周りに知られるようにやられるので、皆、怖くて訴えるような人はほとんどいないのです。
転職してやろうという人が最後に一か八かで言ってみるくらいですが、機能したという話は聞いたことがありません。
だから、諦めて我慢するか、転職して逃げるしか選択しかないのです。
組織を蝕む癌管理職たちは大体同じフレーズを使います。
「なんとかやれ!」
「うまくやれ!」
「提案しろ!」
そんなことなら誰でも言えますよね。
上から順番に同じ伝言が末端までされるだけです。
そんなんで高給を貰ってるんだからいいですよね。
若手社員たちフラストレーションは日々溜まるばかりです。
「管理職ってなんなんだろう?」
「ぼやっとした命令だけして、いいものを持って来させるだけ」
「言いたいことを言って吟味して文句言って、具体的な指示もせず、何となく自分が気にいるまで文句を言って差し戻し」
よくわからないボヤっとした指示をなんとか解釈し、がんばって仕上げても
上層部に褒められるような内容なら持っていかれ、お気に目なさない内容で上層部から文句を言われようものなら部下にすべてなすりつけるのです。
「私もそうしろと言ったんですが聞かなくて困っています」
などと言い出す始末。
最悪な環境ですね
管理職は王様なのです
管理職になる = 王様になる
要するに搾取する側であり、好き放題にやれる特権階級と思ってるのです。
兵隊側も我慢していればいつか搾取する側になれると思って我慢し、そしてついに管理職になったら搾取しまくるというひどい悪循環が組織を蝕んでいるのです。
優れている者は抜けていき、思考を停止させ自分を殺したマシン、もはや使い物にならないのがほとんどという荒廃した組織になっていくのです。
このようにして組織というものは滅びに向かってまっすぐ衰退していくのです。
自分が会社にいる間だけ、潰れなければいい。
他人がどうなろうと知ったことではない。
がんばるだけバカバカしい。
能力があり自分で動ける若い社員は新天地へ旅立っていく。
残った社員は自暴自棄になり「外資に買収されて組織が刷新されないかなぁ〜」などともはや神頼み的な状況になっています。
冷静に考えれば外資がそんな会社買うわけないのだから、、、
最近、円安で日本の会社を買いやすくなっているのに株価が低いままの大きい会社って結構あるなと感じていましたが、外国の投資家はこうした実態をもしかしたら見抜いていたりするのかもしれませんね。
これから先の日本企業、特に大企業の衰退した日本が怖い限りです。