白いブラック企業のトンデモお姉さまたち
「マウントを取りたがる男たち、そして組織は腐っていく」の記事で白いブラック企業のどうしようもない男たちの残念さについて紹介したが、白いブラック企業では困ったお姉さま方もいるのである。今回はそんな残念なお姉さまについて紹介したい。
何度も言うが白いブラック企業は、その白さを世の中にアピールすること第一にしている。それは社員のためなんかではない。それはすべて会社を牛耳るものたちのためである。白さをアピールすれば擦り切れてしまった部品(社員)の代え(入社希望者)をたくさん安価に集められるからである。なぜ安価か?応募が多ければいくらでも買い叩けるからである。「白いブラック企業の人事部」の記事でも述べたが、人事もエキスパート社員とかそういう社員が必要だという意識がない。一人の社員は数字の「1」でしかない。「−1」(一人離職)ならば「+1」(一人採用)すればよいだけなのである。だから応募者が多ければ多いだけよく、その中から耐久力がありそうなのを、まさに「ピックアップ」(つまみ挙げる)だけでよいと思っているのである。当然、見る目がない人事は、いや見ようともしていないし、その後の会社がどうなろうと知ったことではないと思っているから、見る目があるのかないのかわからないが、見た目と雰囲気の良いモンスター社員をドンドン入社させているのかもしれない。最近の若い世代のモンスターぶりは「パワハラでっちあげ」の記事や「出世するカメレオン社員」の記事でも紹介したようにひどいものだ。今後もさらに新種のモンスターが現れるかと思うと不安であり、楽しみであもある。自分も言っていて自身もモンスター化しているのではないかと心配になるが、そのモンスターの被害に自身が遭わなければ、どうでもよく気持ちになってきている。
さて、前置きがとても長くなったが、そんな白いブラック企業でのトンデモお姉さまたちがなぜ生まれるのかを説明したい。
白いブラック企業だから、腐った組織だから、女性社員も腐ったという側面もあるだろうが、それだけではない。もしそれだけだったらあまり面白い記事にならないし、これで「はい、おしまいデス」となる。
しかし、女モンスターを発生させるメカニズムは白いブラック企業には存在するのである。
企業にとって社員の女性比率、女性管理職の比率というものは、その会社の格付けに影響する指標になる。格付けが下がれば社債金利が高くなったり、株価が下がる要因になり、白いブラック企業は、自社の格付けを下げない、あわよくば上げたいために、女性たちを利用するのである。
女性が働きやすい環境とアピールし、活躍しているっぽい社員や動画をホームページに載せて女性社員を募るのである。男性社員と女性社員が同じ成果を出しても女性社員の方が高く評価されるし、あまり仕事をしていなくても許される。仕事で成果を出していなくても時期がくれば出世していくのである。白いブラック企業は女性管理職比率を上げて世の中に女性の働きやすい会社であると表面的なアピールし、実態の伴わない格付けを得るために今日も明日も明後日も女性社員たちを甘やかすのである。
ある意味では女性社員も被害者かもしれない。
しかし、それをわかっていてやりたい放題のトンデモお姉さまたちがいる。
大きく分けると2パターンである。
フェミニスト運動家
白いブラック企業の思惑を知っててやっているのか?勘違いしてやっているのか?側から見ていて痛いタイプである。女性の地位向上、何かと男女平等だの、男性社員はわかってないだのと言って、男性社員に突っかかっていくタイプである。
田嶋陽子先生を本気でもモノマネしているのではないかと思うような女性役員までいる。関わると危険、いや極めて面倒なので基本は関わらないのが正解なパターン。運悪く事故った場合には、相手の怒りが収まるまで平謝りするしかない。ちょっとでも歯向かえば、トコトンやり込められる。たとえその場を逃げてもあちらこちらであることないこと言われるため、関わってはならないのである。
自称マドンナ(勘違いお局)
こちらもかなり痛いタイプだが、自分は「会社のみんなに好かれている。」「全員は私を好き」と思っている。気に入らないことがあるとショボンとして自分の我を通すのである。「面倒だからもういいや」と思われているので、勘違いしてなんでも許されると思っている。このタイプは嫌な仕事はしない。自分が楽しいことしかしないのである。進化(出世)するとさらに厄介なイキモノになる。いやとか面倒とかお構いなしに仕事を引き受けてきて部下にやらせて上がりだけ持っていく。上や自分のお気に入りに良い顔をするために容赦無く下をコキ使うのである。下は仕方なしにやっているのだが、なぜか自分のことを尊敬しているとか、好かれていると妄想しているところがさらに残念なところである。
まともな指摘を受けるとメンタル不調を主張して休むが、せいぜい1日か2日で復活し、方々へ訴え出す。実態はメンタルは鋼(ハガネ)である。
こう書くと強烈なお姉さまばかりのように聞こえるが、もちろんまともな女性も存在する。しかし、そんなまとも女性たちも次第にモンスター化する仕組みが白いブラック企業には存在する。
それは「女性なんちゃら会」である。
「女性なんちゃら会」、たとえば技術系であれば「女性技術者会」などというたいそうなネーミングの集団を作り、女子団体で(気に入らない)男たちに突っかかっていくのである。「気に入らない」と付け加えたのは、自分好みの男には当たり前といっちゃなんだがお淑やかである。
さて「女性なんちゃら会」は大概は女子会程度である。会社のおじさんたちの悪口を言うか、自分の会社での武勇伝、と言っても誰々に口説かれただの、フってやっただのという女子学生がするのと同じような、どうでもよい話をしている。災難なのは入社間もない女性社員である。そんなどうでもよいことを延々と聞かされ、初回は歓迎会と称して無料ご招待だが、次回からは幹事をさせられるし、会社ではこき使われ、散々な目に遭うのである。自分より(自分の勝手な判断で)容姿が劣っていたり、自分に懐く子は大事にして、その女性なんちゃら会でも居心地の良い立場になれる。容姿が良かったり、ちょっとでも歯向かうようであれば裏アカで通知されてしまう。ヤクザの破門状と同じような仕組みである。破門状が流れれば各地の女性社員から村八分にされてしまうのである。「郷に入っては郷に従え」とあるように「女性なんちゃら会に入ってはお局さまの意に従わねばならない」のである。
要するに白いブラック企業に勤めた女性社員は「腐らなけれな死ぬ」のである。
ちなみに100%女性社員が腐っているわけではない。極めて稀ではあるが、男以上に男らしい強者女子も存在する。そんな強者女子はそんな腐った集団に群れず、やるべきことをやり、言うべきことを言うのである。正直なところ白いブラック企業では生きづらい。しかし、そういう女子、池井戸潤氏の小説に出てくる「花咲舞」のような、やるべきことをやり、言うべきことを言う人もいるのである。
舞ちゃんが腐らずに活躍した際は、また報告したい。
もし、舞ちゃんが腐ったら腐ったで報告しますけど、できればドラマのような活躍を報告したい。
今はまだ、やるべきことをやり、言うべきことを言っているが、白いブラック企業、というか腐れ管理職たち、輩社員たちはビクともしない。折れていないだけ、いや毎日常に傷付いてはいると思うけど、それでも今日という日を頑張っている姿をすごいと思っている。
頑張れ!白いブラック企業の「花咲舞」
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