上も下も都合よく判断して膿を溜め続けていく
白いブラック企業では正しい報告をするといろいろとツッコまれた質問をされるので、ちゃんと報告しない人が結構いる。(っと感じる)
もちろん嘘は言っているわけではない。
正しい報告をしていないだけである。
正しい報告とは相手(聞き手)が現状を正しく把握できるように、そして自分たちの活動についてであれば、たとえ厳しいことを言われようとも自分たちの考えではこうしていきたいということがハッキリとわかるように説明するべきである。
当たり前のことですよね?
しかし、そんなことをすると先ほど言ったように厳しいことを言われたり、説明不足でやり直しさせられることを嫌って、ボヤ〜っとした煙に巻いたことを報告するのである。
常套的使われるやり口としては、1つ1つの説明を長くあれこれ言って、他のこととともややミックスしたりすることで、大体のことはわかるが詳細なことはほぼ何を言いたいのかわからないような報告にして煙に巻くのだ。
それに対して質問をしても、また同じような手を使って質問者が諦めるまで説明してくるのである。昔なら「お前、説明する気あんのか!!!」と叱責を受けるところだが、パワハラと言われるのを恐れてそんなことを言うものはいない。
こんな状態で会議をフィニッシュしたら、もともと何もやらないのとあまり変わらないと思う人は多いと思う。やっている当人たちは、この無駄としか思えないやり取りをやっていることを仕事だと思っているようだ。
上は「きっと何とかなるだろう」「うまく行くだろう」「自分の任期のうちは何か起こることはないだろう」、、、と言う能天気さでいる。会社での交通安全指導でわざわざ「だろう運転はダメ」っと言っている本人たちが会社の運営は「だろう運転」という残念さである。
下は、「何とか終わった〜。これで時間を稼げた〜。次はなんて言って誤魔化そかな。」と場当たり的な気持ちでいたり、「そもそもこの仕事うちの会社に必要あるんか?」とそもそもの仕事自体に疑問を持っているのにやらされているから投げやりであったりするのだ。
指摘事項も自分たちに都合よく解釈するところがかなりびっくりである。
ちょっとあんた頭大丈夫?と思えるような変換をする。伝言ゲームを超えて連想ゲームになっている。
そして会議の後に井戸端会議を開催し、「上はあ〜は言ってるけどさ、そう簡単にできないのわかんないんかなぁ?こんなん長い目で見た活動にせなあかんねん。なんでわからんかなぁ〜。5年とか10年とかの仕事やんか」
と報告の場で言えばいいことを、その場では「はい承知いたしました」と言っているくせに、後になって避難する。その場で言わないから上もわからない。ちゃんとやってくれてると思っていることだろう。
それに5年とか10年とか言ってるけど、あんたその頃いないやんと言いたい。
定年のゴールが近いから、それまでしのげればいいと思っているのだろう。
こうして上は上で都合よく解釈して放置し、下も下で勝手な解釈をして勝手なことをやっていくのである。もはやどうしようもない状況だ。
ここでこんな状況を打開する方法、ホワイト企業で部下に厳しく指導できなくなって指導の仕方で悩んでいる管理職への指南として、
「できるやつにやらせろ」
「評価で差をつけろ」
というのがある。
これによってできる人間だけが上に行き、できない人間、ダメな人間を淘汰できるというのだ。
確かに理にはかなっているが、それはある程度まともな人間がいる場合だ。
相当数の人間が腐っているとどうにもならないのである。
だから、今回の例でもちゃんと説明できないような奴から他のに変えることができないのである。他のも似たり寄ったりだからだ。変なことをして恨まれでもしたら馬鹿馬鹿しい。会社が倒れるなら一蓮托生。あえて自分が危険な目に遭うようなことはしたくないというのが上の本音だろう。
病に当たるなら皆で当たるべき、自分だけ感染のリスクを背負うのは馬鹿馬鹿しいという考えだ。そう思ってしまうのも仕方がないような事案がきっとあったに違いない。噂だけは聞いたことがあるが、噂だけに真偽のほどはわかないが、、、、