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大好き!!!のガチンコ勝負〜銀河英雄伝説 Die Neue These (39)感想
*びっくりするほど銀英伝初心者です
あけおめです!
久しぶりにラインハルトが副業の宰相兼帝国軍最高司令官ではなく本業のシスコンを真面目にやっていた回だった。
ヘボ詩人襲来
さて、ヘボ詩人とシューマッハが帝国に入国した。ケスラーさんがそういってる。ケスラーさんの制服が一般的な帝国軍人の制服と異なりブレザースタイルなので余計かっこいい。
ラインハルトはヘボ詩人をパーティーで知っていたらしく、「下手くそな詩を吟じていた」から「ヘボ詩人」と言っている。えっラインハルトってパーティーによく出てたクチなんですか……それとも姉上とかの護衛ですか
護衛ではなく、ヘボ詩人をヘボ詩人だと判断できる程度には頻繁に参加していたとなると、寵姫の弟で面倒くさいから出世させられた(※だそうです。情報提供ありがとうございます!)人という設定とあわせて考えてみて、冒頭でラインハルトが蔑まれまくっていた設定が腑に落ちた。帝国軍人は常識的だったんだ。
ラインハルトは一見すると「寵姫の七光り」、「美貌」のままに「パーティーで遊んでいる」、つまり「中身がない」「孺子」だと大半の人は見ただろう。そりゃあ嫌われるだろうヽ(`▽´)/ オフレッサーさんが「姉弟揃って皇帝陛下の寵愛を」とかわけわからんこといってたけど、じいちゃん帝がラインハルトをパーティーに連れ回していたならそのいいっぷりもわかるし、麗しきフレーゲル男爵がラインハルトに粘着した理由もわかる。みんなラインハルトを顔以外取り柄のないお馬鹿さんだと思っていたのかもしれない。
実際は本当に頭の切れる人間だとわかる人は少ないだろう。
ただ、運良くと言うか運悪くというか、たまたまラインハルトの中身を見た有能な人たちがいて、彼らがローエングラム元帥府を結成したということか…
ただヘボ詩人ヘボ詩人いわれすぎてヘボ詩人の本名忘れた\(-o-)/
ヒルダの立場よ……
恒例のヒルダによるラインハルトへの栄養補給タイム。今回は紅茶(かコーヒー)。ラインハルトはヒルダの才能を尊重しているようだけれども、自分でお茶を注ぐ様子はなく、ヒルダにお茶くみをさせる。一方で、ジェントルマンのレディーファースト精神で、令嬢(フロイライン)であるヒルダに「あなたはどうお考えかな」と丁寧な物言いをする。
何話か先で、ヤンさんが、(ユリアンがいなくなると)自分でクソマズ紅茶をいれていたことや、初対面のフレデリカに「紅茶のがいい」と失礼なことを言っていたのを思い出すと、こんな微細なところにも気品あふれる帝国と皆が平等な同盟の違いが現れていて面白いなと感じる。
本当にラインハルトの栄養源+話し相手になっているヒルダ。ここまでずっと二人っきりだと、帝国人の貞操概念としては大丈夫なんだろうか。一切今まで書かれてないけど、ロイエンタールが精神的に不穏なのも「ラインハルトきゅん様が女に!女に入れ込んでいる!!!」とかいう感情があったりしないかな!? まあロイエンタールはいつも女に入れ込んでるから人のこといえた義理じゃないか!
今回、キルヒアイスのお墓に行くヒルダを見たけど、運転手がどうもクソだるそうな表情を浮かべているのが気になった。ヒルダをそばにおいていることもラインハルトがキルヒアイスを大事に思っていることも、ラインハルトの精神世界にとってはとても大事なことなのだけれど、末端の人にとっては「元帥の女が理由のわからん死人の墓参りに行っている」と解釈できる現象だ。ラインハルトの精神を大事にする人は本当にヒルダだけになってしまったなあ。
久しぶりの銀河一のシスコン、ラインハルト・フォン・ローエングラム
久しぶりにダイナミックなシスコンを見られて年明けから大爆笑だよ!!!
ラインハルトはこういう素っ頓狂なやつだったぜ! ラインハルトへのヘイトポイントがめちゃくちゃ減っていく!!!
ラインハルトがどんなおそろしい蛮行を働いても「でもこいつシスコンだしな……」でいろいろ済ましていこう。
自身の暗殺さえも恐れていないラインハルトだが、ひとつだけ恐れている出来事があった。
「もし姉上に危害を加えるようなことがあったら、ヘボ詩人め、痛覚を持って生まれてきたことを後悔させてやる」
「人間としてこれ以上考えられないほど残酷に殺してやるぞ」
姉上の誘拐である。
うん、姉が誘拐されたら誰だって……いやこれはその……あの…
銀河レベルのシスコン!!!!!!!
うおーーーー!!!祭りじゃーーーーー!!!!
ラインハルト様がシスコンを発動されたぞーーーーーーーーーー!!!!!!
ソイヤ! ソイヤ! ソイヤ! わっしょい!わっしょい!!!
うっかり地雷を踏んだヒルダがめちゃくちゃ事態を収拾しようと頑張っていて同情してしまった ヒルダ頑張れ マジで頑張れ なんとか力技で乗り切ったヒルダえらい
大好きの対立
今回、ヘボ視聴者私は、アンネローゼ姉ちゃんとヒルダの会話を、
姉ちゃん「私はジークが大好きなのーーー!!!!彼の思い出に殉じさせて!!!ほっといてよ!!!!」
ヒルダ「でも私はラインハルト様が大好きです!だからアンネローゼ様にはラインハルト様を大事にしてほしいです!!!!」
に見た。そう見えちゃった。ここらへんは幸せホルモンのセロトニンがいっぱい出た 大好きな人を「大好きだーーー!!!」って言葉を尽くして語る描写はセロトニンがいっぱい出る
最高だったのは「彼はなくなり、私は生きながらえています。私は罪の深い女です」というアンネローゼに「あなたが旧大貴族のテロに害されたとしたら、ヴァルハラにいるキルヒアイス提督は喜ぶでしょうか」というヒルダ。
ラインハルトがいるのでアンネローゼは自ら死ぬことができない。でもテロの犠牲というかたちでなら死んでキルヒアイスと一緒になれる(ちょうど死に方も合わせることができる)ということなんだろうか。でもヒルダはその死に方はキルヒアイスを喜ばすのか、と聞く。悲しみに沈んでいたアンネローゼの視界が少しだけ開けていく。
ヒルダがちょっとした会話でキルヒアイスとアンネローゼの関係性を見抜いたのすげえなと思う……いや、皇帝の寵姫であったアンネローゼが皇帝の話ではなくいきなりキルヒアイスの話をするからだったんだろうけども……アンネローゼもすぐに「この女、うちの弟のこと好きだな」って気づいた顔して「もっと広い範囲の人々というと、あなたのことも含まれるのですか」っていってたけど……
アンネローゼは保身が上手だと思ったのは、じいちゃん帝の趣味であった園芸を自分の趣味にしていることだ。孫娘に介護される体が弱ってきた祖父のような関係だったから、じいちゃん帝が園芸のやり方を教えてくれたのかもしれない(なにそれ萌える)し、じいちゃん帝のやりたかったことを引き継いでいるのかもしれない。だけど外では園芸を続けていくことで、皇帝の寵姫として「じいちゃん帝を追悼している」と外部に示し、家の中(=内部)ではヒルダにキルヒアイスの話をする。アンネローゼおまえ……おもしれー女
アンネローゼがやっぱり子供キラーなの笑った……もし現代に生きてたら幼稚園の先生とか向いてたんじゃないの!?
まとめ
・カーテンの影で笛吹くルビンスキーおじさん想像して笑った
・アンネローゼはラインハルトと外見以外はまるで違うので、彼女が出てくると文学的とか哲学的に頭を使う……
・ボルテックさんありがとう あなたは親友が死んでからなかなか声を立てて笑わないラインハルトを爆笑させてくれました