ADHDの私を支えてくれていたのはどうしようもなく愛だった
自分語りはとても苦手だ。
他人の目が引くほど怖い。それでも
今日までの私から離れずにそばにいてくれた人への感謝と
明日を生きようと思う今の私のため
そして同じように生きづらさを抱えている人に何かできないかと思い
診断を受けたすぐのこのタイミングで書き残します。
1.告白
タイトルの通り私はADHDという発達障害です。
そうかもしれないと薄々思っていましたが今年に入り
人様に大きな迷惑を連続してかけ続けてしまったため
先週、重い腰をようやくあげて心療内科に行きました。
そして現在ADHDの診断を受け、向き合い始めようとしている最中です。
私は普段、人と向き合い写真を撮るフォトグラファーをしております。
しかもフリーランスです。
そんな人間がADHDを告白することでこれから撮影をひかえているゲストさんが不安になってしまうかもしれない。
過去に撮影したゲストさんも同じように不安になりもう二度と私に依頼をしてくれないかもしれない。
一瞬、そんなことが頭をよぎりました。
が、すぐに考え直しました。
今までゲストさんと向き合った時間、写真を通してゲストの幸せを本気で願った時間、
一緒に重ねて来た一つ一つの思い出。
それはそんな事で揺らがない。
だって、私はいつだって目の前の人のことを大切にしたくて写真を撮ってきたから。
強い主張を持たない私だけどこれは言いきれる。
撮る写真が誰かのしあわせに繋がってほしいという自分の本気の想い。
そして私に向けてくださった方々の笑顔やあたたかなメッセージ。
それらがあり、今回この告白に踏み切りました。
2.ADHDとは
注意欠陥多動性障害(ADHD)とは発達障害の一つで
・ 不注意
・多動性
・ 衝動性が挙げられます。
具体的な症状としてのほんの一例が以下です。
3.私の場合
私は不注意+衝動生でした。
やらかして来たことはキリがないのですが
・20万円もするレンズを撮影現場に置いて帰り失くしてしまう
・ありえない予定の勘違いをして迷惑をかける
・誤字脱字のオンパレード
・税金などコンビニ振込の支払いが極端にできず最終通告を受け危うく差押えの危機
・片付けができずになくし物をし同じものを何度も買う
・集中しているときに声をかけられても入ってこず後々大変なことに
・よく考えもせず思ったことを口走り相手を傷つける
・衝動買いが多すぎる
などなど。。。そしてADHD のある人は幼少期から失敗経験が人よりも多く、自分に自信が持てなかったり、自尊感情が低かったりする場合があるようで私の場合はまさにこれです。忘れ物や失くしもので怒られ続け、他人との約束忘れや不用意な一言がきっかけで人間関係の破綻。これらが積み重なって長年自分は普通のことができないダメ人間だと思い続けて来ました。すごくすごく、生きづらく人に迷惑をかけ嫌われ続けるなら死んだ方がいいのでは、何度も思いました。
4.支えてくれていたのはどうしようもなく愛だった
そんな私が大人になり、今こうしてどうにか生活をして子育てもできているのは
全て優しくて穏やかな旦那のおかげです。
私がこんな特性を持ち、とんでもないミスで何度も何度も何度も何度も迷惑をかけても旦那は怒ることがありませんでした。
なぜ私を責めないのか、と聞いたことがあります。
その時こんな風に答えてくれました。
「そういう時、一番苦しくて悲しいのはあおちゃんでしょう?だから俺はそれ以上責めれないよ。それよりもどうしたら挽回できるか一緒に考えよう。」
そう言い続けながら支えてくれたおかげで
昔のようにミスをした時にパニックになり
自分がダメ人間で死んだほうがいいのでは、と思うことがほとんどなくなりました。
怒らずに話を聞いてくれるので何をすれば良いのか、をまず相談できるようになりました。
旦那の優しさに、どうしようもない愛に救われ生きています。
彼に出会わなかったらもしかしたら私はここにいなかったのかもしれません。
4.これからのこと
診断された時、正直言うと安堵の気持ちが大きかったです。
ああやっぱり、と。そしてこれで対処方法が見つかりそうだと。
なので今後は自分の特性を向き合いどうしたらミスを減らすことができるのかを考えていきたい思います。
現時点で他人と関わることで一番心配なスケジュールの管理、
特に仕事の管理ですが私一人では難しいことがわかったので
旦那とのダブルチェックを始めます。
これは私の気持ちの問題ですが旦那にお金を払いをマネージャーとしてお願いしていく予定です。
そして他人の100倍ほど多い忘れ物に関しては
その日の持ち物のチェックリストを作り前日と当日にチェックをする。
そして軽いお出かけの時はそもそもも物を持たずに出かける
など旦那に頼りつつもできることからやって行きたいと思います。
他にもこんなことをするといいよ、とアドバイスがありましたらぜひお願いします。
また、薬物治療も始めたため今後それが効くのかはわかりませんが
(私の先生は効果が出るのは二人に一人、と言っていました)
続けていこうと思います。正直まだ体に慣らす途中の量でも
副作用の吐き気がきついので不安はありつつ。。
これはまた経過報告していこうかな、と思います。
薬については長くなりますので割愛させていただきます。
ADHDに関して調べていくうちにわかったことは、症状は本当に様々なのですが、共通することは生きづらさを抱えていることです。
わかるよ、本当に。
みんなが当たり前にできていることができていなくてしんどいよね。
そして、できて当たり前だと言われたことでも
本人にとってはものすごく頑張ったよね。頑張ってるんだよね。
自分の特性に悩み苦しんでいた私が一番救われたことは、
ミスを大切な人に責められることなく一緒にどうしたらいいかを考えてもらえたこと。
これを読んでいる方で、身近な人にADHDまたはそうじゃないかと思われる人がいましたらお願いがあります。
まずは闇雲に責めずに話を聞いてあげてほしい。
そしてADHDかもしれないと思う本人は自分の特性をできないことばかりに目を向けて否定しないであげてね。ちゃんと頑張っているんだから。
一歩めとして、何が向いていないのかを知りどんな助けがあったらいいかを考えて向き合うことから私も始めます。
診断については色々なご意見があると思いますが私は向き合う大きなきっかけになったのでしてもらってよかったと思っています。
とんでもない長文でしたが最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました!!!誤字脱字発見したら教えてね。
追記
私は普通の人ができることを普通にこなすことができなかった。
でも、写真だけはその特性が出づらくはなっていて
それはやっぱり写真と家族が人生だと言い切れるだけの情熱と愛情を捧げてきたからかもしれない。
写真で人を幸せにしたい。だれかの救いであってほしい。
切実で
揺るがない信念で生涯のテーマ。
生きづらさを感じてきた私だからこそ
人を撮る写真だけは生きる喜びを溢れさせたい。
私を選んでくれた人のために私ができる全部をやり続けたいです。