第6回.暗い目覚め
カーテンを開けても部屋が明るくならない、
そんな時間に起きるのが好きだ。
好きだ、とか言いつつ、朝はめちゃめちゃ苦手である。
仕事がある日は、起床してから1時間程は鬱々としている。あまりの眠さとダルさで、世の中の色んなものがどうでも良くなり、どうにでもなれー知らんー私は寝るぞー精神になる。
まだ世が起きていない時間に起きる幸福さは、
何か特別な予定がある日に限る。
いつもの朝とは全く違う。
その日の出来事だけで全くの別物になる。
自分の物事で、世の中の見方が180度変わる。
物凄く単純。
テレビをつければ、本当にこんな時間に注文くる?と思うようなテレビショッピング。
その裏側には早朝(ほぼ夜)から仕事をしているだろうたくさんのコールセンターの方々を思ったり。
そして、山や釣りの映像など普段見ないテレビをつけるのも楽しい。夜中から早朝にかけてのゴルフも好き。
空気おいし〜ってなる。
自分が嗅覚の鋭い犬になって、小さな声で吠えるのも、まだ世が起きてないからこそ出来ることだったりする。
そして、そういった朝は、大抵ワンピースを着ておめかしすることが多いので自分の好きなものを纏い、メイクしたりアイロンするのも楽しい。
"生きてる"と思える。
そういう時間はとても心が健康。
そんな日々を大変な人生の狭間に送っていきたい。