20241119 赤子の泣き声で目覚め、谷川俊太郎の死を知る朝 2 朝霧 2024年11月19日 18:17 赤子の泣き声で予定よりも早く目覚め、谷川俊太郎が死んだことを知る朝。知った人が死んだときのように心が引きしまるような気持ちになるのは、彼の詩がそれだけ真に迫った言葉であったということなのだろう。つまり、詩の言葉によって、谷川俊太郎とある種の結びつきを持っていたのだろう――と、詩人のエッセイのようなことを感じる早朝である。たまたま、『徒然草』の以下の章段を目にする。驚くほど、全て正しい。孝養の心なき者も、子もちてこそ、親の志(愛情)は思ひ知るなれ。世を捨てたる人のよろづにするすみなる(しがらみがない人)が、なべてほだし(しがらみ)多かる人のよろづにへつらひ望ふかきを見て、むげに思ひ下す(見下す)はひがごとなり。その人の心になりて思へば、まことにかなしからむ(愛しい)親のため妻子のためには、恥をも忘れ盗みもしつべきことなり。されば、盗人を禁め、ひがごとをのみ罪せむよりは、世の人のうゑず寒からぬやうに世をばおこなはまほしきなり。『徒然草』一四二段。括弧内は私の教育的配慮 #読むこと ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #読むこと 2