20220604 みんなとの思い出

四六時中働いているから、家に帰ってきても仕事のことばかり考えてしまう。そして疲れているから、仕事の失敗のことばかり考えてしまう。疲れているから、大きな失敗に思えてしまうだけだ、と信じたい。

反省したことの一つに、担任しているクラスの行事中の集合写真を撮ることを優先してしまい、無理に生徒を集めてしまい、生徒には迷惑だったろうなぁということがある。友人同士でぱしゃぱしゃやったりわいわいふざけあったり話したりする生徒たちを呼び集めて、しかし結局部活やら何やらの用事でクラス全員揃っての写真は撮れなかった。だいたい、皆、「みんな」との思い出などよりも気の合う数人との思い出の方が、大事だろう。少し考えれば私だって、学校に通っていた頃をいくら思い返しても、「みんな」の思い出などは少しも思い浮かばず、思い浮かぶのは気の合った数人とのエピソードだ。そして、クラス単位は言うまでもなく、部活くらいの単位でも、思い出せるもののない「みんな」との思い出などよりも、そうした気の合った奴ら数名との思い出の方が、ずっと価値のあるものに感じられるではないか。クラス写真など、カメラマンが撮って卒業アルバムに載ることになる数枚があれば十分ではないか？

つまるところ、「クラス」担任、としてのエゴなのだろうなぁ。だいたい思い出などというものは勝手に生まれ出るものなのだから、もっと、放っておかなくてはならないのだろう……。そしてまた、こうやって、あの頃「変だなぁ」と思って見ていた大人ってやつになっていくのだなぁと、やはり溜息が出る。