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スラム街に足を踏み入れ、何思う。part4

さて、タイトルの写真とこの記事に、いったいどんな関係が?というお話をそろそろしようかと。

2000年のゴミ山崩落事故によって、スカベンジャーは職を失いました。そこで、もっと安全で、身体にも負担が少なくて、かつ、家でもどこでも子どもの面倒を見ながらでもでき、現金収入を得られる仕事として、このクロスステッチを元スカベンジャーのお母さん達にやってもらおうという活動が始まり、現在フィリピンでLIKHA(リカ)というグループで活動しています。

タイトルの作品は、このLIKHAで活動する女性のお宅にお邪魔して、実際に私が作った刺繍をタオルに縫い付けてくれました。

彼女のお宅です。ベッドもテレビもあります。旦那さんは失業中で恥ずかしいから実家に戻っているそうです。一軒目のお宅と距離は離れていませんが、暮らしぶりは随分違っています。

しかしながら、どうやってLIKHAの活動を知ったの?って聞いたらFacebookって答えてて、始めから持てるものが違うのかな?とも思いました。

一方で、これは聞いた話なのですが、フィリピン人って根底にめんどくさいっていう気質が有るみたいです。多分、どうにかなっちゃってるんだろうなと。貧しいけど、なんとかなってるっていう。

なので、このような活動支援の際には本人の「want to change」が重要視されるみたいですね。彼女もまた、自分の稼いだお金で最後まで子どもに教育を受けさせたいと言ってました。

課題は?特に話には出ていなかったのですが、自分が思う所としては、どうやって売っていくか?というところかと。

クロスステッチは刺繍の一種で、手芸をやったことがある方ならご存知の方も多いかと思いますが、「X」のパターンを永遠に続けていくことで完成します。なので、縫製、その他の刺繍、レースのような高い技術がなくてもできるんです。

(私も趣味が裁縫なので、クロスステッチは小学生の頃から親しんでいます。)

そういう意味で始まりとしては良いと思うんだけど、フィリピン伝統の何かとかじゃないし、商品デザインとして相当良くないと、なかなか売れないんじゃないかな?って。

ブックカバー2個、ポーチ、コースター4個で2,240フィリピンペソ(日本円で4,500円ちょいくらい)なので、値段設定も高いです。私、日本にいても高いと感じちゃいます。

純粋に可愛いとも思ったけど、こういう見学とかして、その後だから買ったみたいな所も正直ありますしね。ネット販売は準備中らしく、Facebookでコンタクトが取れるようです。(Facebookやってなくてすみません。)

おわりに。
元々スカベンジャーをやっていたお母さん達。ゴミ山に入る訳だから、臭いとか汚れとかを自分自身も気にしていたし、差別的な扱われ方をする事もあったんです。
けれど、今はこうして新しい職を手にして、安定した収入や生活を手に入れたコトももちろんなんだけど、先進国である日本の人たちとも自信を持って対等に話し合える。それこそが何よりも大きいんじゃないかと。

仕事をしていたり、収入があったり、社会と接していることって私にとっても重要です。

おわりに。
このスタディツアーですごく心を動かされたとか、人生が変わったみたいなコトは、正直なかったです。言い方悪いですけど、想定の範囲内って言うか、、、元々、自分が何かを出来るとか思ってないし。

けど、こうして言葉を連ねて伝える事はできるから。したいから。

フィリピンの貧困問題の一因は日本にもあります。第二次世界大戦では、フィリピンが戦地になり、日本軍とアメリカ軍が戦ったそうです。だから、どうせいっていうのはないけど、ただ知って欲しい。生まれた場所が違うだけでその後の人生も違うんだよみたいなことを。

あと、滞在先のドミトリー、汚い!住めない!って言ってごめんなさいって思いました。また明日から?留学日記に戻りまーす!!

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