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帰国の理由と後悔

こんにちは、あおいです。実は日本に帰国してます。

PRカードの更新があるのでカナダにはまた戻って来るけれど、いつになるか・どの都市を選ぶのかは未定。

いろいろと理由があって帰国することになり、帰国を決めるまで~決めてからカナダを出国するまで、それはそれは葛藤の連続だった(なんなら今も)。

ここでいったん思考を整理しておきたいので、久々にnoteに記録することにする。

目次

1,帰国を決めた理由
①夫の療養のため
②仕事が嫌でたまらなくなったため

2,決断を後悔している理由
3,これからどうするか



1,帰国を決めた理由

①夫の療養のため

夫はカナダに来てから6年間ハウスキーピング兼ランドリーの仕事をしていたのだが、今年の2月、仕事中に腰を痛めてしまった。
これまでにギックリは何回もやっており、今回もそのうち治るだろうと思っていたが、そうはいかず。

業務時間を減らし、work safeからのサポートを受けながらphysioに毎週通うも虚しく、一向に回復の兆しが見えない。

腰だけにとどまらず首・脚・手の甲に痛みが出ることも多く、原因を調べるため血液検査を受けようとした。

ところがそこは医療問題が深刻なカナダ。
アポが取れない…
血液検査のアポだけでなく、work safeの対応もめちゃくちゃ遅い。

(ちなみにアポの連絡が来たのは帰国1週間前。笑)

原因がわからず回復の兆しが見えない事・カナダのスロー過ぎる医療への対応に耐え切れなくなり、夫は日本への帰国を決意した。



②仕事が嫌でたまらなくなったため

これは私サイドの話。

職場に対する不満が溜まりに溜まっていて、常に「辞めたいなー」と思っていながらもズルズルと引き延ばしして来たため、キリをつける良いキッカケだと考えた。


2,決断を後悔している理由

こういう訳で帰国へと至ったのだが、実は今、自分の決断を激しく後悔している。

一番の理由は、自分の気持ちにきちんと向き合って考えず安易な決断をしてしまったことだ。

帰国するのは夫だけでも良かったし、夫も最初はそう提案してくれていた。

なのに、考えることが面倒くさく、1人だけケロウナに残ることを心細く感じた私は、考えた「フリ」をして「夫の治療のためには帰国はしょうがないよね」という楽な決断に逃げてしまった。


その結果、2人とも帰国する流れになり、もうケロウナには戻って来ないかもしれないとなった時、急にケロウナ(これまでの生活)が猛烈に恋しくなるという後悔を招いてしまったのだ。



実は、かなり最近までケロウナのことはそれほど好きではなかった。
それは仕事や住まいへの不満がそうさせていたのだと思うけれど、フラットな目線で見るとケロウナでのこれまでの生活は実は最高だったのだ。

1,自然豊かで気候も良く、冬を除けばかなり過ごしやすい
2,職場まで徒歩10分、ビーチまでは2分
3,車がなくても徒歩圏内で生活が完結するエリアに住めている
4,家が広く、5年以上前から住んでいるので家賃が格安
5,遅くても3時に仕事が終わるので、終わってからは気ままな自由時間
6,職場の制度は整っており、同僚も超いい人たちばかり


こうやって書いてみると、自分はかなり恵まれた環境で生活できていたことが改めてわかる。

職場にも、住まいにも、ケロウナにも、理想を求めすぎてしまっていた。
完璧なんてあるわけないのに。
これまでの生活を断ち切ってしまった以上、これ以上の環境はもうほぼ二度と手に入らないだろう。


特に、住まいエリア関連(2,3,4)で同等の条件を満たすのは、ケロウナに戻ったとしても難しい。もしも同じアパートに戻ることになったとしても、家賃高騰が止まらない今では、これまでの家賃+$500は否めないだろう。

私だけ残っていれば安い家賃のまま家をキープできていたし、家財道具一式もムダに処分せずに済んだのに。。。 


もー!!!!!あおいのアホ!!!



思い立ったらふらっと行ける距離に公園やビーチがある環境は最高だった。



さらに、私が辞めることで職場に大ダメージを与えたかったという、どうしようもなく子供じみた考えが根底にあったことも、決断を悪い方向へと導いてしまった。

仕事量も多く真面目に働く私が抜けるのは、マネージャーやシニアの同僚たちからすれば相当な痛手だ。
以前同じような立場のスタッフが辞めた時、私もかなりキツかった。


しかし私は、ダメージを与えることで、私の職場に対する不満を知ってもらいたかったのだ。

なんとも幼稚で、「構ってちゃん」やな。。。


そんなことをしても意味ないのに。

自分がこんなにも不満を抱えている・改善してほしい という声を聞いてほしかった。
やったら辞めるんじゃなくて、ちゃんと伝えなあかんかったのに。


(それまでの状況を急に覆す傾向があることから、私は夫に「クラッシャーあおい」と呼ばれている 笑)


辞めることを伝え、同僚の多くが泣きそうになっているのを見た途端、これまでの職場への不満はほぼすっかり消えてしまって、逆に名残惜しくなるという自分の単純さ… 笑


結局、嫌われるのが怖くて不満は一切伝えず、辞める理由に夫の腰を使ってしまった。ほんまに弱い、自分。



それに、私だけでなく、もっと長年働いている同僚たちも当然のように何かしらの不満を抱えていることがわかった。

そうやんな。全てが良いこと尽くしなんてあるわけないのよね。


3,これからどうするか

兎にも角にも夫は腰の治療に専念する必要があるので、治るまでは日本。
その後はカナダに戻ってカレッジに通う予定をしているが、ケロウナに戻るかどうかは五分五分といったところだろうか。



一方、私には別に日本に長く留まらないといけない理由はない。

そして未練タラタラで情けないが、私は今猛烈にケロウナ、いや、前とそっくりそのまま同じ環境に戻りたい。

無いものねだり・超ウルトラ気分屋の私のことだから、戻ったらまた職場や家に対する不満をこぼすのだろうとは思う。

心配なのが、また不満が溜まって「ケロウナ嫌やー」状態が再来してしまうこと。これは私よりもむしろ夫の方が心配している 笑

確かにね。あんなにイヤイヤ駄々捏ねてたからな。


ありがたいことに、職場は「退職」ではなく「休職」扱いにしてもらえている(辞める前日に申し出たのにも関わらず急遽対応してくれた 泣)ので、戻っても給料やバケーション期間のseniority(年功序列)が引き継がれるのは大きなメリットだ。
戻って新たに職探しをする必要もない。

ただ、戻ったとして最初はみんなからチヤホヤされていい気分に浸っていられるだろうが、そんなものは一瞬で消え去り、職場環境が改善されていることは100%ないだろうから、また不満を抱えながら働く日々が来るのは間違いない。

そうなっても果たしてやっていけるのか?


これまでの生活のメリットを再認識している今の状態なら、不満があるのはしょうがないから、これからは仕事は仕事と割り切って働こうと思える。

どうしても嫌なら、仕事を掛け持ちしてストレスを分散させる or 転職すればいい。


でもコロコロと変わる判断に巻き込まれ続けてきた夫の立場で考えると、私って信用できんよなー…とも思う。

帰国を決断するまで・した後も散々夫を振り回して来たので、もう迷惑はかけたくない。。。



・不満があっても気にしない / 割り切る
・快適な / 楽しめる状況を周りに求めるのではなく、自分で動いて造り出す


この2点ができればやっていけると思う。
全ては自分次第。これを長い間忘れていた。


状況が悪いのは周りのせいではなく自分のせい。
改善したかったら自分から動かないと。


今の心境として、私はケロウナ & 前の家 & 前の職場に戻りたい。

前の生活に戻るのはラクだから、そこに逃げてしまっているのではないか?
とも思うけど。。


人生でこんなにも自分の決断を後悔したことなんてなかった。
帰国の話が出てから今に至るまで、気持ちの葛藤が目まぐるしくかなりキツかった。全部自分が招いた種なのでしょうがないのだが。

でもこの経験から相当な学びが得られたのも事実。
これをムダにしないよう、主体的に考えて行動するんや、私は。

動け、自分!








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