お客様はあなたの自尊心を満たすために来てるんじゃないよねという視点
※双方合意出来ているなら法的ルール的にはOK、なお話です※
観光業界に末席を置く者として、主に海外ゲストの事しかやらないよと始めたツアー/体験事業。
弊社ゲストはアジアと西洋諸国で半々、この度、西洋諸国の割合がアジアを抜きました。
フィードバックを頂くようにしているのと、ゲストの写真を必ず撮るようにしています。それは全て「ゲストのため」に。
前々から解せなかった事が、最近とみに増えてきたので考える。
こんなゲストが来ました!旅程はこれで、ここに行って、これ食べて、こんなお話をして…(ゲストの写真付き)
それ、SNSで言って大丈夫…?ってお話です。
もちろん事前許可をとった上で、フィードバックや楽しそうなゲストの写真を公式ウェブやSNSに掲載する事で、未来のゲストの選択肢を増やす、というやり方は寧ろやった方が良い。それは全部「ゲストのため」だから。
私は、「ゲストの感想」「ステークホルダーの感想」からしか、自分がやっている事に価値は見出せない、と思いながらツアー催行をしています。
そういう投稿は、多分に周囲のステークホルダーへ向けた「頑張ってますよ!」という報告なのだろうけれど、事業者として超えたらいけない一線ではなかろうか、と目に入る度思うのです。
自尊心満たすため、自己実現に協力するために旅人は来てくれてるんじゃないでしょうよ。旅人を利用している様に見える。
私が旅人として、余暇とお金を遣っているのにも関わらず、そこで体験した事・話した内容をベラベラと自分の知らない所で拡散されていたら。
めちゃくちゃ嫌。すっっっごく嫌。オーイ私のプライバシー!!と叫ぶ。
旅人のプライバシーを守るというのは、当初から強く意識して受け入れさせて頂いています。
それが故、ゲストの写真等がぽんぽん上がってくるのを見ると、プライバシーってもうあってないようなものなのかな?これって業界的に普通?とハテナが炸裂する訳です。
ホテルにだれそれが泊まってた、とか絶対言っちゃダメじゃないですか。それと一緒じゃないの?と。
まあでも、ガチンコで旅行事業を回されてる諸先輩方はそんなことされてるの見た事がないので、「事業者としてきっちり回っているところは下手にゲストのことを言いふらさない」という点に落ち着きます。
やってる人ほど静か。
これは古今東西、変わらない事実なのかも知れません。
お客様と向き合う真剣度は、公金に依存しているか否かでかなり濃度が異なることに、最近気がついてきました。
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