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完全リモートの「オンラインチーム」に向いている人の7つの特徴

私たちのチームは完全リモートで運営しています。直接顔を合わせることはなく、年に数回のオンラインミーティング以外は、基本的にテキストでのやり取りだけです。メンバー同士も、基本的にはチャット以外でコミュニケーションを取ることはありません。

1年半ほどチームを運営してきたなかで、リモートワークとの相性が良さそうな方の特徴がいくつか見えてきました。

1. チームの雰囲気に合わせてコミュニケーションスタイルを変えられる

テキストコミュニケーションの難しさを実感するのは、チームメンバーの約2割が「お人柄は温かくて優しい方なのに、なぜか文面になるとすごく冷たく感じる」というケース。専門家が集まるライティングチームという性質上、なんとなく「スマートに見せたい!」という意識が働くのかもしれません。

一方で、最初は堅めの文章だった方が、チームのチャットの雰囲気を見ながら徐々に絵文字を使ったり、くだけた表現を取り入れたりしていく姿もみられます。そういった方は、どんどんスムーズなコミュニケーションに移行していきます。

私自身、金融業界・会計業界を経験してきた関係で、「!や絵文字は失礼にあたる」という感覚が長く抜けませんでした。でも最近知ったのですが、若い世代の間では、!を尊敬語のように使うこともあるそう。「すごいですね!」という感じで、尊敬の意味を込めて使うのだとか。

2. 経験や失敗談をさらっと共有できる

先日、ある記事の中で税務調査について触れる部分がありました。そこでライターさんが「実は本業でこんな指摘を受けて痛い目に遭いました」とコメント機能で書き込んでくれたんです。それに対して、ファクトチェック担当の税理士さんも「わかります、私もこんなことが・・・」と返信。

このように、さらっと自己開示ができる方はチームに馴染みやすいと感じます。趣味の話や得意分野の話など、その人らしさが垣間見える情報を自然に織り交ぜていける方も同様です。

意識的なのか無意識なのかはわかりませんが、こういった自然な自己開示は、完全リモートだからこそ重要なポイントになっています。相手の「人となり」が見えにくい分、そういった小さな情報の共有が信頼関係を築くきっかけになるんじゃないかと。

3. イラッとした時に返信を保留できる

リモートの仕事は基本的にテキストでのやり取りになるので、チャットの文面で傷つくことも時にはあります。「気持ちはわかるけど、他の言い方があったのに...」と感じることもたまにあるんです。

そんな時、感情的になって反射的に返信を打ってしまうと、テキストコミュニケーションでは怒りが前面に出てしまいがちです。

最低でも1時間、できれば1日置いてから返信する。そうすることで、自分の気持ちが収まるのを待ってから返信できます。

ネガティブケイパビリティの記事でもかいたのですが、これが出来そうでなかなかできないんです。だからこそ、自然に出来てしまう方はオンラインでのお仕事向きだと感じます。

4. 必ずリアクションをする

これは本当に大切です。自分に直接関係のない話題でも、必ずスタンプを押すなど何かしらのリアクションをしてくれる方がいます。

経験上、「単純接触効果」は絶大なんです。単純接触効果とは、特定の対象に頻繁に接することで好感を持つようになる心の仕組みで、スタンプ一つのリアクションでも「接触」になるので、これが積み重なると大きな信頼関係につながると感じます。

逆に、リアクションしないスタンスの方は、少しずつ距離を感じてしまうことも。発信者側からすると、自分の投稿が見られているのかどうかもわからず、不安になることも多いんです。

5. 相手の見えない事情を想像できる

すぐに返信がなくても「何か事情があるのかな」と自然に考えられる方は、リモートワークとの相性が良いと思います。見えない相手の状況を想像し、余裕を持って接することができるからです。

そもそも私たちは、本当に様々な状況下で働いています。自分の知っている世界なんて本当に限定的で、だからこそ、相手の見えない事情を想像できる方は、オンラインでの関係性を上手く築いていけます。

6.慎重にチャットの送信ができる

「後で編集すればいいから、とりあえず送っちゃおう」は要注意です。特に、グループチャットの場合は。

リモートで働く方たちは割と「通知に気づいたらすぐにチャット見る」という方が多いと感じます。だから、「編集前のチャットは誰かが見ているもの」と考える方が良いかと。編集の過程も全て見えるので、その方のパーソナリティがはっきりとわかることもあります。

チャットの内容は、本当に慎重に送った方が良いと思います。内容が足りなくて追加する場合は問題ありませんが、ニュアンスを変えるための編集は避けた方が無難、というのを1年半の経験を通じて学びました。

7. さりげないユーモアがある

真面目な会話の中に、ちょっとした笑いを添えられる人がいます。先日も、編集さんが「WordPressに初めて触って、ちょっと挙動不審になっちゃいました」と一言添えてくれました。

ご本人は全然そういう自覚がないそうですが、いつもくすっと笑える一言を挟んでくれるので、やり取りが楽しくなります。深刻な話題でも、さりげなく場の空気を和ませてくれる、そんな存在はチームにとって本当に大切です。


完全リモートのチームは、一見するとコミュニケーションが難しそうに見えます。でも、それは持って生まれた特別なスキルではなく、日々の小さな心遣いの積み重ねな気がしています。

つまり、後天的に習得できるスキルです。

実際に運営してみると、こうした特徴を持つ方が多いほどチームは自然と活気づき、ギスギスしない温かな雰囲気に満ちていきます☺️

慣れてくると、契約前のちょっとした工夫で相手の方がオンラインチーム向きかどうかが判断できるので、それについてはまた別の機会に書きたいとおもいます。

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