本質を理解してはじめて「噛み砕いた」説明ができる
本質を理解するということ
チームを結成して3ヶ月。
今まで、ライターさんに仕事を依頼するとき、あまり深く考えずに「税の記事は難しい内容が多いので、噛み砕いて説明してくださいね」と言い続けてきました。
でも、ある本に出会って大きな気付きがあったんです。
そうなんです。本質を理解していないと、噛み砕けないんです。
なぜかというと、噛み砕くというのは、本質を抽象化・一般化してから、別の表現に置き換える作業だから。
だから、本質の理解ができてないと、的を得た表現ができないわけです。
税に関する制度を噛み砕いて説明するとは?
基本的に、政府系のサイトは、あまり噛み砕いて説明がされていません。
理由は、主に正確性を担保するためだと思いますが、基礎知識がない人にとっては理解が難しいのです。
たとえば、消費税の簡易課税制度について、国税庁HPでは以下のように記載がされています。
「係る(かかる)」って何?
「仕入れに係る消費税額を算出することができる」って結局どういうこと?
という感想をもつ方が多いと思います。
これを、噛み砕くと、以下のようになります。
もちろん、この文章だけで簡易課税制度を理解することはできないのですが、「消費税の話」「納付する税額を計算する話」「売上高だけで計算ができる」などの概要をつかむことができるので、その後の説明がすっと頭に入ってくるのです。
これが、噛み砕く力です。
噛み砕いた説明はAIにできるのか?
現状では、生成系AIで噛み砕いた説明を難しいと思っています。
ためしに、ChatGPTに国税庁のホームページに記載されている「簡易課税制度」の内容をインプットさせます。
次に、「簡易課税制度をまったく知らない人に対して、一言で説明するとしたら、どうしますか?なるべく簡潔に、易しい表現でお願いします。」と指示すると、以下の答えがかえってきました。
完全に不正解ではないけれど、簡易課税制度の要約からはほど遠いと言わざるを得ないと思います。
というわけで、噛み砕いた説明がAIに難しいということは、ここが人間の力の入れどころなのだと考えています。
SEO的にも記事の独自性が大事なので、今後はこの部分に注力していきたいです。