海外でのSMS受信方法(povoの契約・設定)
海外在住中でも、日本の電話番号のみ受け入れ可能なサービス(銀行、クレジットカードなど)を使用したい場面は多く、そのためにはSMS認証が求められるといったことも多くなりました。
また、日本に一時帰国した際には当然、データ通信・電話通信も必要です。
もちろん日本のdocomo au SoftBankなどの契約を残して海外に行くのも一つかもしれませんが、SMS受信と一時帰国の際のデータ通信のためだけに毎月定額支払いを続けるのは正直無駄です。
そういった事情がある海外留学や駐在の方向けの備忘録です。
いろんな携帯会社があるとは思いますが、総合的に考えて、現時点ではpovoで困ることはないなと思っています。こちらは海外にいながら申請ができます。
povoの利点は、毎月の定額支払いは不要で、契約更新している限りSMSは常に受信可能となります。そしてネット回線のデータを使用したいときだけ自分に合ったプランを契約することができます。
ただし、契約維持するためには半年に1度なんらかのプランを購入する必要があり、その最低契約料は2024年初めの時点で220円でした。なので1年ワンコイン以内です。
海外留学に高額の費用を費やしている研究者・留学生にとっては、いまさら微々たるものです。
逆言うとお金がギリギリなので500円もきついという考え方もありますが。
povoの契約に必要な物
海外在住の方であればe-SIM一択かなと思いますのでその前提でお話します。必要なものは
・スマートフォン
sim-freeのスマートフォンです。apple storeなどで買った物であれば大丈夫ですが、docomoやauなど各携帯会社あるいはネット通販からの購入の場合はお気をつけ下さい。
・身分証明書
運転免許証でOK、その他マイナンバーカードなどもありますが留学中の方は持っていない人が多いと思います。(2024年〜マイナンバーも海外発行可能なようですね。)
・クレジットカード
日本のカードで問題ありません。
・povo 2.0のアプリ
パソコンでのweb申請もできますが、いずれ必要になるのでスマートフォンにインストールしてから契約をお勧めします。
契約方法
1.povo 2.0アプリを開いて、新規アカウント作成
新規契約(e-SIM)を選択。その後、下記の通りの手順で進んでいきます。
①お支払方法の登録
②ご本人様確認(写真撮影)
③SIM有効化
④端末設定
2.クレジットカード登録
特に認証などなく瞬時に終わります。
3.本人確認
まずは運転免許証の確認です。正面の撮影、斜めの撮影など数枚撮影します。終わりましたら自分の写真撮影です。正面から、また斜めからと写真を撮ります。
ひたすらエラーと格闘しつつなんとか確認ができました。電気の明るさや背景などが関係していると思いますが、私の場合は上手くいかなさすぎていったんアプリを放置した後、別の時間に撮り直したりしたら上手くいきました。
その前後で、住所・電話番号などの入力があります。住所は身分証明(免許証)のものと同じにしましょう。特になにかが郵送されるわけではないので今住んでいるところでなくてもかまいません。
電話番号は家族に預けた携帯の番号にしましたが特に認証や連絡はありませんでした。
4.本人確認完了を待つ
有人による本人確認をしているようです。日本時間夜間は当然業務外ですので、翌日以降の認証になる可能性もあります。月末は混むとのことですのでご注意下さい。
自分の場合は日本時間 12/27 (水) 18時に本人確認書類を提出し、12/28 (木) 朝10時に本人確認完了のメールが来ていました。
ネット情報を見る限りは2,3日かかる場合もあるようですが、契約を1人で複数番号したりという特殊な方でない限りまぁ問題なさそうです。
5.SIMカードの有効化
povoアプリから有効化の手続きをします。手順に沿って、ボタンを押すだけです。先に進むとQRコードが出てきますので、それをスマホで読み取ればSIMの有効化が完了です。
海外在住のまま有効化ができました。wifiにはつなげている必要はあるとかみたことがありますが詳細は不明です。
6.スマホの設定
有効化して数十秒すると、新たなsimカードが認識されたので設定しましょう、みたいなメッセージがスマホから現れます。
わかりやすいように名前をつけたりする感じです。
povoに限らず海外でスマホを使用する際の注意点を念のため記載します。
下記2点がそれぞれ料金やシステムが別になっています。
・電話とSMS(メッセージ)
・データ通信(メール受信やネット閲覧など)
データローミングがオンのときは上記どちらもオン、データローミングがオフのときはデータ通信はオフですが、電話やSMSは使用可能です。
電話やSMSは海外にいる間、受信は無料ですが、送信となると高額請求が来ます。全く使用する予定がないということであればsim自体をオフにしましょう。
参考までに私の設定写真を載せておきます。
上記設定の場合、海外では主にLebaraの回線を使用、日本に帰国したら自動でpovoへ切り替わる(はず)
データ通信はどちらもローミングオフのため、国際通信はなし(Lebaraはイギリスにいるときだけ、povoは日本にいるときだけ)。
ただし、SIMはどちらもOnのため、電話・SMSは国内外どちらも使用可。自分からの発信時は注意。Defaut Voice Line (Lebara)からの発信です。
7. 適宜トップアップの購入
キャンペーンなど使えば数Gのデータ通信がもらえますが、通話料は22円/30秒かかったりと意外と追加でお金がかかります。
そこでかけ放題プランなど適宜アプリを通じて購入していくという具合です。特にパソコンのためにテザリングを使いたい、という方などの場合は使い放題プランを購入するのが意外と良いかもしれません。
ちなみにネット通信についてはトップアップの購入範囲を超えた場合は通信制限がかかるだけで高額請求がくるわけではないのでご安心下さい。
国際データ通信もそうじゃないなとは思っていますが、試したことがないのでわかりません。
9.半年に1度トップアップの購入
先にお話しした通り、povoの一つのは売りは、使用していないときの維持費は無料という点です。
ただし、これは半年に1度はなんらかのプランに契約し使用していることが前提になります。
なので通常は半年に1度1番安い220円プランを購入する必要があります。
これはアプリからnotificationが届くので必ずオンにしておくのがいいかと思います。メールも一応届きます。
購入を忘れるとe-SIMが契約破棄になるのでまた新規契約が必要になってきます。
10.その他
基本的にSMS認証が必要なサービスでpovoで作成した電話番号を登録しても海外できちんと暗証番号が届きます。
銀行やネットの契約、googleなどなど。特に日本の番号でないといけないサービスなどの時はこちらを使用するのがいいかと思われます。
ただし、電話番号での年齢確認はできないようです。
例えば、携帯紛失などでpovoの番号を使ってあらたにLINEアカウントなどを新規で作成する際、年齢制限の解除はできません(ID検索ができないなど)。
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