献血ってどんなことするの?
こんにちは、留学前はちょこちょこ献血行ってました。
いったことない方も結構多いと思うので、この機会にどんなことしているのか少しまとめてみます。
みなさん、献血行ったことありますか?
「まずは行かないとわからない。1回いってもまだわからない。2回行けば良さがわかる。3回行けばハマる。4回行けば抜け出せない」のが献血です。
献血の大まかな流れなどは日本赤十字社のホームページに詳しく載っていますのでここでは個人的な私情をまとめながら献血の良さを語っていこうと思います。
https://www.jrc.or.jp/donation/
医療関係者だからといって特別なことを情報提供できているわけではないかもしれませんのでご注意ください。
まずは献血について知ろう
1度も献血に行ったことがない方は、そもそも献血ってなんだっけ?街中で必死に呼び込みしてるけど、自分とは関係ないしいいか、なんて思ってしまった方も多いかもしれません。
まずは献血について、なぜ献血という行為が世の中に存在するのかについてまとめてみます。
献血ってなに?
献血は健康な方の血液を、血液が必要な方に提供することです。
誰のために献血をしているの?
血液が必要な方といっても様々です。
手術を行う際に出血するリスクが高いとあらかじめわかっている患者さんの場合は、自己血輸血といって、自分の血液を保存して、手術の際に使用することもあります。
しかし、交通事故や手術での想像以上の出血、疾患のため自己血輸血ができない、血液疾患での貧血など、自分自身の血液が足りない患者さんが、外から血液を補充する唯一の方法が献血由来の濃厚赤血球輸血です。
将来的には人工造血技術なども期待されていますが、現状、他人からもらった血液をきれいに処理したものを、輸血として投与するのが現状行われている治療になります。
なんで献血は毎日必死に呼び込みしてるの?
献血が大事であることは理解できると思いますが、じゃあなんでそこまでして街中で呼び込みをしているのでしょうか。さまざまな理由がありますが、大まかには以下のような理由です。
理由1: 長期保存がきかないから
献血で得られた検体は赤血球だと採血後28日間(2023年3月より21日から28日に変更になりました)、血小板だと4日間、と使用期限が決まっています。
それ以上になるとそれぞれ輸血を行う質として担保されません。食べ物などであればおいしくなくても食べられればいい、と軽い感じになるかと思いますが、医療においてはきちんとルールに則って治療を行うので1日でも期限が過ぎた薬品は使うことができません。
「ちょっと最近仕事が忙しいから」、「プライベートで疲れたからしばらく献血は無理だな」「最近地震が起きて外に出歩くのは心配だし献血やめよう」
献血を休む理由はいろんなことがあると思いますが、その間に献血が止まってしまうと、当然輸血が必要な患者さんは命の危険性にさらされます。
理由2: 患者さんが必要としている量よりも絶対に献血の量が上回っていないといけない
献血しても、自分の血液が必ずしも患者さんに届けれるとは限らないというのは有名な事実です。これは基本的に、供給過多でなければいけないという原則からこのようなことになっています。
コンビニで例えると、お腹を減らしたお客さんよりも用意したお弁当が多くて、売れずに賞味期限が過ぎてしまい、破棄せざるをえなくなった状態です。
今でこそできなくなっていますが、昔はバイトたちが家に持って帰ったり友達に挙げたりして一部は捨てないで処理していたようですね。献血検体も余った物は研究用として使用されますが、それにも限度があるので、残念ながら破棄せざるを得ない血液は存在します。
コンビニであれば売り上げを伸ばすために、お客さんの数を増やす、弁当の数を減らして損がないようにする、ということが次の手段になりますが、病院ではそんなうまくはいきません。
「輸血が必要な患者さんを増やす」ことはできないですし、「患者さんの数を予想してぎりぎりの輸血を毎回準備する」なんてことをしていたら、この日は輸血ができるけれども、この日は輸血ができません。なんてことになってしまいます。
交通事故で運ばれた自分の家族が、輸血をしたら命が救われる可能性があるのに、「輸血量をしぼっているせいで今日は輸血はできません」なんて言われたら泣きたくなりますよね。なので絶対的に患者さんの数よりも献血量が上回っている必要があります。
理由3:献血の存在を常にアピールしないと徐々に忘れてしまう
自分が大好きだった習い事や趣味などが、仕事や学校が原因でしばらく放置せざるを得なくなったとに再開しなくなった、という経験がいる方も多いのではないでしょうか。
情というのは薄れやすいもので、熱がなくなるとまた戻るのは大変な気力と労力が必要になってきます。
正直なところ、献血は特別なにか楽しい、というものではありませんので、なにか特別な理由がない限り、また再開というのは難しく、また年齢が立つと自分が病気になってしまいそもそも対象から外れてしまう可能性もあります。
なんで献血って無料なの?
1番大きな理由は、献血が有料になると、お金を得るために献血をする方が増えます。そうなると、自分がなにかしらに感染している、疾患を持っていることを隠蔽して献血に訪れる人が増えるリスクがあがるため、です。
日本はそれほどですが経済格差がある国や地域だとそれだけリスクが上がります。
また、金銭的なインセンティブがあると、短期的には献血者が増えるかもしれませんが、持続的な献血行動を促進するためには効果的でないと考えられています。
献血のメリット・デメリットはどんなこと?
献血は自分の血液をとって必要な方に上げることです。患者さんにとってはかけがえのない血液ですが、あげる本人にとってはどんなメリットがあるのでしょうか。
献血をするメリット
メリット1:自分の健康状態を知ることができる
最低限の項目ではありますが、献血を行うとその血液データを知ることができます。また血圧や脈拍の記録も残ります。
血液データは主に白血球、赤血球、血小板、ヘモグロビン、肝機能、コレステロール、血糖値などです。隠れた病気を見つけることは難しいですが、献血を行うような意識高い系方々はおそらく生活習慣に気を遣っている人が多いと思うのでそのあたりのフォローをすることができます。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、脂肪肝、貧血、など自分の状態を知ることでより健康状態を目指すことが可能です。また献血ができる人=健康である、証拠でもあります。自信を持ちましょう。
自分はコレステロールめちゃくちゃ高かったので食事気をつけて落としました。
ちなみにカップル間であれば性病をもっていないことの証明にもなります。どんなにチャラそうな男からナンパされても相手が献血が趣味、といっていればクリーンな人です。
メリット2:社会貢献できる
これはいまの日本では精神論に近いところがあります。寄付文化が根付いていない日本ではなかなか普及しにくいです。いい言い方をすれば社会貢献、悪い言い方をすれば自己満足なんていう人も多いです。
ただ、考え方次第ですが、やはり「自分が他の人の役に立っている」と認識すると生活が楽しくなってくるものです。
直接の感謝がもらえる物ではありませんが、おおげさにいうと自分の存在意義を再認識できるいい機会になります。下衆なことをいえば、ちょっとした履歴書などにも書いてアピールできるかもしれませんね。
メリット3:記念品がもらえる
私にとってはメリット1についでうれしいメリットです。もちろん生活の足しになるものでも、豪華賞品がもらえるものでもありませんが、献血参加者でないとゲットできないものが多数存在します。
一例をあげると、
下記のような、日本赤十字社マークがついた景品です。もったいなくて使えないんですけどね。なんかプレミアグッズをもっているとうれしくなるというアレです。
10回や20回などの節目の回数を超えると感謝状と記念品がもらえます。
献血のデメリット
メリットを語った場合はデメリットも言わないといけないのが原則です。
デメリット1:痛い
どうしようないところです。たまに痛いのが好きというレアキャラに遭遇することはありますが、残念ながら大多数の人は針をさされてうれしい人はいません。
ただ、いうほど、痛くないです(どっち)。慣れですかね。
デメリット2:日程を調整するのが意外とめんどくさい
社会人は特にかと思いますが、基本的は午前から夕方前までしかやっていないので仕事終わりにちょっとよっていくか、みたいなことはできません。
土日となるとまた混んでますので意外とそのあたりの調整が難しいのが現状です。
デメリット3:人によってふらふらする
わたしはそのタイプですが、終わったあとちょこちょこ気持ち悪くなったりしていました。みなさんはきちんと体調管理をおこなって献血をおこなってください。
私はそのあたりはどMなので倒れて交通事故に巻き込まれないよう気をつけつつ続けていきたいと思います。
最後に
本項目では献血についてざっとお話しました。
読んでみてもらえればわかりますが、具体的なことは説明しておりません。
一番は日本赤十字社HPを見ていただくのが一番です。ただ、それじゃあ建前ばかりで本音がわからない、となると思いますので機会があれば体験記形式でいずれまとめてみたいと思います。
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