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おはようございます!モノブライトです!

2023年2月12日(日)
桃野陽介生誕記念 ワンマンライブ40

まさかまたこんな日がくるとは思ってなかった。
活動休止の発表で泣いた2017年10月1日。
そのときと同じこの新代田FEVERで、この言葉が聞けるなんて。

桃野さんのすべてがつまったような、40歳の記念ワンマンライブ、すごく楽しかった。
モノブライトの演奏はもちろんなんだけど、それ以外もぜんぶ。
最初から最後までずっと幸せな時間だった。

まずは一人での弾き語りからスタート。
弾き語りの”WARABEUTA”はひさしぶりな気がする。
ソロになってまだあまり曲も出てないころ、デモモモノを何回も聞いたころを思い出した。
そこからの”まぼろし”。
桃野声のまっすぐなところが好きで、それが出てる曲はいろいろあるけど、この曲もその一つだと思う。
しっとりゾーンから始まるんだなって思ったけど、ご本人もそれを言われていた。。
この日からFEVERではマスクありの声だしがOKになったそうで、そうなると当然コールアンドレスポンスを求められる。
あの曲と、あの曲と…どれだと考えていたら”bonobonoする”。
「U2のボノじゃない」は、もはやお決まりのネタ。

最初の弾き語りの次はHocori。
なかなか関西でのライブがなかったからな~。
生で見るのは7年ぶりくらい。
普段自ら聞くジャンルじゃないけど聞いちゃう。
聞くと確実にこの時期を思い出すものってあるけど、Hocoriは大学4回生のときの夏だな。
社会人になったらこんなに遊びまくれることはないと思って、当時リリースキャンペーンでお店とかラジオ局回りを追っかけたのが懐かしい。
結局(頻度は減ったとはいえ)、今でもそれなりにライブに行っているけど。
で、この日のHocori。
機材トラブルでなかなか始められず…。
関根さんが対応するあいだつないでおいてって言うけど、こういうときってあんまり雑談しないんだなって意外だった。
まあそりゃそうか。
そのあとなんとか始まって一曲歌い終えたあと「怖えー!!」って言ってたし。

Hocoriの次はゲストとの弾き語り。
まずは秋葉正志さん。
前にやったピンクフェスで見て以来。
あのときに”孤独の太陽”を弾き語りしていて、ホストをたててくれるというか、そんな心意気がうれしかったなぁ。
それで今日の曲は”JOY JOY エクスペリエンス”。
自分の曲か?ってくらい歌いこなしていた。
2番手の西沢成悟さんは白ポロで登場。
monobrigtのポロシャツはどこで買ってたのか、質問していたらしい。
高校生のころGiGSで、ギターの試奏についてモノブライトのメンバーに答えてもらったエピソードを披露。
そして曲は、「これを歌ってほしい」と思っていた"紅色 ver.2"。
演奏中、2人とも超にこにこで、私もにこにこになった。
次は二宮ダイスケさん。
小学生のころ、お母さんに買ってもらったというmonobright one。
「サビとかないんだ」っていう感想を、「小学生なのにそんなこと思う?」ってツッコまれていた。
演奏する曲は、そんなアルバムのなかにある”学校”。
セガレキッズは1回しか見たことないけど、途中でパンを食うのもしっかりやっていた。
桃野さんには「いちばん保護者目線で心配だった」って言われていた。
「お口直し」として、4番手は阿部芙蓉美さん。
スプラトゥーン仲間だそうで、ボイチャでゲームはプレイするけど、会うのはリハも含めて2回目らしい。
桃野さんが紹介するあいだチューニングしながら、「うん…」「ううん…」ってあいまいな相づちを送る。
”雨にうたえば”は、ウィスパーボイスっていうのかな。
そもそも、女性の声でモノブライトの曲が歌われることがないから、全然雰囲気が違ってよかった。
ゲストとの弾き語りラストは有馬和樹さん。
曲は”孤独の太陽”。
演奏もよかったし、桃野さんとのおしゃべりのかけあいは、これだけでイベントやってほしいくらいだった。
弾き語り、1曲ずつだったけど、どの方も個性がたっていて「あぁ、こんな人なんだろうな」って思った。

ここからはMomonoband。
既出の曲から、リリースを待つ曲まで、一気に12曲。
”誰も知らない”は、monobrgiht zeroとかmonobright oneとかの雰囲気があった。
歌詞に「僕ら大人達」ってあるけど、どこか青いような、友情とは別の何かの感情が混ざったような。
でもたぶん、当時の演奏だとこんな感じにはならなくて、40を迎える桃野陽介から生まれた曲なんだと思う。
(ツイートを遡っていたら、デモは”あの透明感と少年”、”こころ”、”さわぐ”と同期って書いてあった)
”GAME BOY”は、「正直な性的欲求だなー」って思った。
繰り返される「ai」の韻が好き。
”煩悩のかたまり”は桃野陽介の半生の曲。
年号と出来事、忘れちゃったから、アルバムがリリースされたら歌詞カード見ながら聞くのが楽しみ。
私の生まれた年は「ユニコーンの解散」だった。
Momonobandの演奏を初めて生で見たのは、下北沢でのサーキットイベントで、確かバンドのライブも初めてくらいのころだったと思う。
そのときは、サポートメンバーと一緒に桃野が歌ってるみたいな印象だった。
桃野さんがバンドでの演奏を始めたのはうれしいけど、何より私自身がどう楽しんでいいのかまだわかってなかった気がする。
でも、ライブに行くうつに、本当に一つのバンドだなって思うようになった。
初めてワンマンライブをした日も、こんな日がくるとは思ってなかった。

バンドでの出番が終わったら、最後の弾き語りパート。
一度歌った曲は、もう歌わない。
このあとモノブライトだけど、今から歌う曲はもちろんやらないからご愁傷様です。
こんなことを言ったあとのしょっぱなが”アナタ MAGIC”。
歌い始めると「えぇ~」っていうざわめきがだんだん大きくなり、演奏をストップする。
「ざまあみろ!」の瞬間の顔がマジでひねくれものだった。
アウトロを一緒に歌うのは、札幌でのラストライブを思い出してしまった。
”ムーンウォーク”での、「1、2、3」を言えっていうくだりも、声出しOKになったからできる。
声が小さいからやり直しっていうお怒りの茶番に、「これこれ!」って思った。
トリの曲は何だろうってずっと考えていて、”愛飢えを”はそれじゃなかった。

お待ちかねのモノブライト!
セッティングの時点でもうステージから目が離せない。
あの3人がそろっているという事実だけで胸がいっぱいになる。
いったんはけて、SEが流れたのちに再び登場。
第一声はもちろんこの言葉。
「おはようございます!モノブライトです!」
この瞬間をずっと、ずっと待っていた!
これだけでもう目頭が熱くなる。
1曲目は”未完成ライオット”。
「モノブライトの、初期衝動みたいな曲をやる」って事前に話していて、それだったらもちろんこの曲だよなぁ。
”頭の中のSOS”、”WARP”、”デイドリームネイション”。
かつてモノブライトを聞いていた人も、今モノブライトを聞いている人も、ずっとモノブライトを聞いている人も、みんな通った曲だと思う。
そんな曲をぶつけらて、気持ちがあがらないわけがない。
そして”あの透明感と少年”!
弾き語りのとき、絶対やらないでと思って、どきどきしながら聞いていた。
この曲には、青臭さと欲求と情けなさみたいなのと、monobrightが全部つまっていると思う。
30分だけモノブライトが復活するって聞いたときから、いちばん心待ちにしていた曲。
イントロの瞬間にすぐわかる。
泣かないようにって思ったけど、涙がつーっとこぼれた。
これは止めようがないです。
途中のMCでは、桃野さんから松下さんに渡したいものがあるとのこと。
ずっと借りていた、沈黙の羊たちを返す。
ガムテープが貼られた封筒は未開封のままだった。
しかも、清水音泉の封筒だし。
そして出口さんからは、ある人から預かったという手紙の朗読。
おしゃべりクソおじさんからかなと思ったけど、ちらっと見えた封筒のマークのとおり、アミューズ時代のモノブライト最後のマネージャーの方からだった。
経費が少なかったとか、グッズの缶バッチを自分たちで詰めたとか、赤裸々に言うんだな。
私の想像には及ばないところで、当時は大変だったんだろうなぁ。
まあそもそも、ファンはそんなこと考えるべきではないというか、考えなくてもいいんだろうけど。
それでも、アミューズ取締役の中西さんからもお花が届いていて、会場に着いたときそれを見ただけでうれしかった。
最後の”踊る脳”まで駆け抜けたモノブライト、30分があっという間だった。

モノブライトのメンバーがステージから去ると、最後の1曲の弾き語り。
アコギではなく、エレキのままで。
トリを飾るのは何だろうとずっと思っていた。
ここまで39曲やって、その締めくくりにふさわしいのは”いいのだ”。
すべてを受け止めるけど、なぐさめはしなくて、でもがんばれって言う。
絶妙な、無理に優しくなくて、冷たいわけでもない、周りの人に向けて歌っているようで、自分に歌っているような、そんな曲。
みじめでもしぶとく生きようと思った。

40曲全部終わって、最後はマイクを通さず生声で話していた。
いいこと言おうとすると、なんか死ぬみたいだから、一本締めで。
これもモノブライトのときを思い出した。
ステージからはけるとき、深々とおじぎする桃野さん。
そんな姿を見せられたらまた泣いた。
2007年にモノブライトを結成して、すぐにデビューしたから、そのときから見ている人は僕のすべてを見ているようなもの。
そんなことを言っていた。
今日はその「すべて」がつまった一日だった。
私はもうモノブライトより、ソロになってからを追う年数の方が長くなってしまった。
札幌で泣いた日、あのときの喪失感はものすごかった。
今日の30分も、終わったらそんな気分になるんだろうと思っていた。
でも、今思うと、そんなしんみりした気持ちはなくて、確かにモノブライトがいたんだっていう充足感が残っている。
Hocoriの関根さん、弾き語りゲストの秋葉さん、成悟さん、二宮さん、阿部さん、有馬さん、Momonobandのケンスケさん、アキトさん、奈津子さん、モノブライトの出口さん、松下さん、そして主役の桃野さん、みんなありがっと☆
桃野さん、健康で長生きして、これからも良い曲をたくさん届けてください。

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