彼と話すと楽しくて、彼が笑うと嬉しくて

先日、久しぶりに彼と電話で話をすることが出来ました。

私たちの普段の連絡方法は、だいたいが文字でのやり取りです。

お互いが想い合っているような、世のカップルの皆さんはきっと、頻繁に連絡を取り合い、電話で直接言葉を交わし合い、そして実際に面と向かってお互いの顔を見合って、愛しい人に触れ、そしてキスをして抱きしめ合うことでしょう。

正直なところ私は、そんなカップルの皆さんを少し羨ましくも感じてしまいます。

先日の電話で、彼に私はこう言ったんです。

「私たちはさ、実際に目の前では逢ったこともないでしょ？(スマホの画面の中にいるお互いの事しか、未だに知らない）それなのに、よくこんなに長く繋がり続けていられるな～って、最近ほんとそう思うんだ。」

すると彼は、逢いたいけどなかなか逢えないくらいの物理的な距離感がある、だからこそ、かえって続くってのもあるんじゃない？そう言っていました。

私は、その彼の言葉を聞いて、確かに…そうなのかもしれないなあって、妙に納得してしまいました。

夫と結婚をしてみてから思ったんです。
どんなに好きな相手でも、毎日毎日一緒にいると、当然のことながら、相手の嫌な一面も垣間見えたりしてしまうものです。相手のあらゆる事すべてを知り尽くすことになる。

夫と結婚をしたこと、そして子供を授かったこと。
私は、このことを今まで一度たりとも後悔したことはありません。

それでもやっぱり、特に女性は月のリズムの体調の変化などでも、パートナーは悪くなくても八つ当たりをしてしまったり、イライラをぶつけてしまったりもする。私は実際夫に、そのようにしてしまう時が度々あります。

それに対して私と彼は、悲しくなってしまうくらい、物理的な距離が離れている。私の方は、距離が離れているからこそ恋しく想うし、より逢いたい想いが強くなる。ただただ彼と話すと楽しくて。彼が笑ってくれるのが嬉しくて。それだけなんです。ただそれだけのこと。

でもきっと、私たちがこうしてお互いの存在に対して抱く感覚、たとえ逢えなくても、言葉を交わし合う日々を重ねれば重ねるほどに、益々信頼感が増してゆく、この感覚は、一般的な感覚とは少し違うのかもしれません。