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被災地で学んだ『本当に必要な物』3選

こんにちは。
災害ボランティア団体愛生です。
私が能登半島地震で被災地を訪れて感じた事や
学んだことを紹介しております。

今回は被災地でたくさんの人から聞いた
災害時『本当に必要な物』3選をお伝えします。
被災初期に限る内容となってしまいますが
もしよければ最後まで読んでください。

①水

こちらは予想がついたと思いますが
本当に『水』は大切なアイテムとなります。
水は1人あたり3リットル必要とされています。

直接飲用する水は季節によりますが
1日1リットルで調理や手洗い、歯磨きなどで
2リットル必要となり
合計1日1人3リットルとなります。

4人家族の場合
3リットル×4人=12リットル必要となり
2リットルペットボトル6本
要するに1ケースを消費することとなります。

大阪市では3~7日は支援物資が届かない可能性があり、その間各家庭で乗り越えてください
という話になっております。

必要な水の備蓄量


ご自宅に3~7ケースお水のストックは
ありますか?
普通のご家庭ではそんなに置いていると
聞いたことはございません。
せめて、3ケースほどの備蓄は必要だと
感じております。

ですが、能登半島地震の際に地震の影響により
断水となり飲料水は勿論のこと
風呂・トイレという
普段何気なく使用しているものが断たれました。

現地の方も、支援物資が届いてからも
『水は1日500mlのペットボトル1本だった』という
お話も耳にしました。

500ml1本で飲料・手洗い・歯磨きをするなんて
足りる訳がないですよね。

まず、備えるのであれば水を大量に備えると
いいと思います。

そして、古いものから使用していく
『ローリングストック(回転備蓄)』
していきましょう。

使用できるものは無駄にはなりませんので、是非やってみてください。

②毛布

こちらはいまいち想像がつかない方も居られるかと思います。
毛布が必要な理由を何点か紹介していきます。

1)寒さ対策
能登半島地震 1月1日発生
阪神淡路大震災 1月17日発生
東日本大震災 3月11日発生
上記のようにまだ記憶に新しい地震は寒い時期に発生しております。

能登半島地震を例におきまして、避難所を訪れた際に被災された方が『寒くて怖くて辛かった』
と言われていました。
そして、初めに配られた毛布は
【1家族1枚】だったということです。

その状態が3日間続いたそうです。

4人家族で毛布1枚。
体育館のような板の間に座ってお尻は冷える。
4人で1枚の毛布に包まる。
あと何日続くかわからない恐怖と疲労感。

そして4日目に1人1枚の毛布が配布されました。
それでも、まだ包まるかお尻に敷くかしかできない。

寝転んでも枕になるものがない。
座っても座布団になるものもない。

『もっと毛布があれば助かるのに』と被災者の方達は
あちこちで言われていました。

毛布の使い道


・暖を取るため
・下に敷くため
・座布団にするため
・枕にするため
などがあります。

家の掃除をして毛布を捨てるか迷われている方は
是非、余分に置いていてください。
必ず役に立ちます。

③オムツ

3つ目もいまいちイメージがつきにくいと思います。
なぜオムツ?そうなる人が大半だです。
オムツは赤ちゃんが使用するものでは?という声も
理解できます。

オムツの使用法は『排泄物の処理の為』です。

要するに、おむつを着けろということ?
違います。
簡易トイレに使用します。

まずはじめに、地元の防災訓練の際に区役所の方が
説明されていた簡易トイレを紹介します。
『まずは、簡易トイレ用の箱を組み立てます。
 そこに黒いゴミ袋を設置して頂いて用を足します。
 その後、その中に凝固剤を一袋入れてゴミ袋を
 縛って捨ててください。』

・簡易トイレ用の箱?
・黒いゴミ袋
・凝固剤?

黒いゴミ袋は理解できても
『簡易トイレ用の箱』『凝固剤』
この2つが自宅にある方は、防災マニアだと
思います。
自分はこの話を聞いたときに
『上記2つはどこに売ってるんや?』
と、思いました。

ここからは、石川県珠洲市に伺った際に実際に
使用していた
『簡易トイレについて』紹介いたします。

用意するもの


・支援物資で届いた段ボール
  (少し頑丈な物でバケツが入る大きさ)
・バケツ
・ゴミ袋
・オムツ
です。

支援物資が届くまでは箱がないかもしれないので
我慢してください。
支援物資が届いた場合必ず箱があります。
バケツが入る大きさの箱があれば少しテープなどで強化してください。
その中にバケツを入れてバケツの口が来る部分に用を足すための穴を開けます。
バケツにゴミ袋を被せて
その中にオムツを敷きます。
その中に、用を足していただき縛って捨てる。

オムツは赤ちゃん用で大人2回ほどの尿と1回の便
高齢者用で大人3~4回の尿と1~2回の便
まで可能と言われていました。

話だけで聞くと衛生面は?と言われるかもしれませんが、被災地で物のない場所で、少ないものでと
考えれば無駄にできませんよね?

そして、1回ずつ凝固剤など入れていたら
何個あっても足りませんよね?

あくまでも、これは知恵・知識の話です。
トイレが使用できるならトイレでいいと思います。

さて、今回も長くなってしまいましたがこのように
身近にあるものでも使えるものがあったり
実際にネットで載っている内容でも現地とは少し
違ったりすることもあります。

私が投稿する内容が正解という話ではないです。
もし良ければ、現地で聞いた話を参考にして頂ければ幸いです。

今後も思い付きで登校しますのでよろしくお願いします。

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愛生のつぶやき
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