能登半島地震 関連死について
こんにちは。
災害ボランティア団体愛生です。
今回は少しくらいお話となります。
関連死について
災害関連死とは、地震や津波などの直接的な
被害による死亡ではなく
避難所生活での過度のストレスや環境変化
医療体制の不備などによって
引き起こされる死亡のことです。
・呼吸器系の疾患(肺炎、気管支炎など) 33%
・循環器系の疾患(心不全、くも膜下出血など)29%
・内因性の急死、突然死 7%
・自殺 5%
・感染症(敗血症など) 5%
・腎尿路生殖器系疾患(腎不全など) 5%
・消化器系疾患(肝不全など) 1%
・その他 15%
このようなデータとなっております。
呼吸器系と循環器系で6割以上となっている
のがわかります。
そして、亡くなる人の8割以上が70歳以上の方です。
また、災害発生から3か月以内に
約6割の方が亡くなられます。
今回能登半島地震では1月15日現在で
518人の方が亡くなられていて
その内287人が災害関連死の認定を受けています。
現在も230人ほどの遺族から関連死の申請が
出されていますので、今後も増加する可能性が
あります。
今現在でも、狭い仮設住宅や避難所生活を
余儀なくされている方も居られます。
1月1日現在で230人が未だ避難所生活です。
早く対処しないと今後も関連死される方は
増加します。
地震などの直接的な被害によって
亡くなってしまうのは正直どうしようもない
と、思えるところがありますが
関連死につきましては
救える命だったと後悔してしまいます。
災害が発生した際に近くの避難所に
避難することも大事だと思います。
しかし、上記にあるように
3か月以内に亡くなられる人が多いと
データがある以上は、疾患のある方を
県外に連れていき治療をする等の
対応を取るべきです。
私も災害支援で石川県に行っていましたが
大阪に帰ってきたらそこまでの緊張感は
ありません。
被災者は常に明日がどうなるのかわからない
恐怖と戦っています。
日本の政府の皆さん
少しは苦しんでおられる被災者に目を向けて
私利私欲の政治ではなく
国民の為の仕事をしてください。
心よりお願い申し上げます。