#三冊文庫 第5回「転職に悩むあなたに捧げる三冊」
およそ丸2年振りに更新します。三冊文庫です。
ご無沙汰しております。アオイです。
現在、このnoteの方向性も色々見直しております。
「量や更新頻度よりも質」で、マイペースに続けていけたら、と思っております。どうぞよろしくお願いします。
さて、最近の私のトピックはと言うと、5年ほど勤めた会社を辞めて、今は転職活動に勤しんでおります。
「今度こそ良い転職をしたい」と思い、専門家に相談したり、これまで利用してこなかったサービスを利用したり、本を読んだり。
そんな中で出会った、「転職に悩む方に捧げる三冊」というテーマで今回はお届けしようと思います。
今回の選書基準
今回の選書の基準は、①割とどんな方の転職にも役に立ちそうな普遍的、本質的な本、②ここ3年以内に出版された最近の本、③単に仕事の話だけではなく、人生が本当に満足のいく方向に向かう様な転職をするために役立ちそうな本、です。それではどうぞ。
1冊目:人にとって「やりたいこと」とは?という問題を、独自の視点で切り拓く。「世界は夢組と叶え組でできている」ダイヤモンド社
Twitter上でも、時に輝くような知性の持ち主と遭遇することがあります。この本の著者である桜林直子さんは、私にとってそんな存在。独自の視点から切り拓くTwitterやnoteが話題となり、ついには「やりたいこと」という人生の大きなテーマに、自身の見解で書き綴った著書がこちらです。
人のタイプを「やりたいことがある/ない」という視点から「夢組」「叶え組」の2つに分けるところからこの一冊は始まります。しかし、よくある二分論で終始するような短絡的な本ではありません。最終的には、「人が幸せに生きるために、自分自身をよく知る」という、非常に普遍的なところまで話が及びます。どんな言葉でこの一冊が締め括られているのか、それはぜひあなたの目で確かめてください。仕事や転職、というよりは、「やりたいこと」という視点から描かれた一冊ですが、仕事について考えること、そしてライフワークについて考えることにも役立つ一冊です。
2冊目:「私の適職」って何?という視点から切り拓く。「やりたいことはよくわかりませんが、私の適職教えてください!」徳間書店
「私の適職は何ですか?」仕事探しに迷うと、思わず誰かに頼って口にしてしまいそうなこの一言。この一冊は、キャリアカウンセリング実績1万人以上の田中勇一さんの経験を元にした、フィクションの対話形式で描かれています。
仕事に悩む男性、笹山。笹山と偶然出会い相談を持ちかけられる、キャリアカウンセラーのジョン田中。ジョン田中は最初に伝えます。「笹山さんは転職すべきではない」と。当然、困惑する笹山。
ジョン田中は、「キャリアチェンジの5つの誤解」を、笹山に伝えます。そうして、「誰でも転職の時に勘違いしている誤解」を、1つずつ紐解き、ではどうすれば自分の納得のいく道を辿れるのか、それを明らかにしていきます。
最初は、「やりたいこと」がわからなくても大丈夫。自分の心の声を聞き、自分の内面と向き合うことで、少しずつ自分の納得のいく道に近づいていく。そんなガイド役を果たしてくれる一冊です。
3冊目:何度転職しても「転職したいなあ」って思い続けてませんか?「『会社辞めたい』ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法」サンマーク出版
タイトルを読んだ時に苦笑しました。というのも、まさに私も「会社辞めたいループ」にハマっていた一人だったからです。
著者の佐野さんは、転職エージェントなどの経験(苦い経験も含めて)を経て、「退職学」研究家として独立。「退職後も声をかけられる最高の会社の辞め方」を体系化しています。
この本で、佐野さんは語ります。転職「だけ」うまくいく人と、転職後の人生「も」うまくいく人は何が違うのか?小さな仕事にまつわるモヤモヤを放っておくと、フリーズしたパソコンのように心も体も動かなくなること。
そして、ステップ1「退職成仏ノート」ステップ2「人間関係の仕分けノート」ステップ3「明日への手紙」という3つのステップを経て、「転職後の人生もうまくいく」という状態を手にいれるためのメソッドを解説します。メソッドはとても独特ですが、自分自身の声を聞く、という意味ではとても真っ当なアプローチだと私は感じました。
三冊の共通点は「自分の声を聞く」ことの大切さ
今回の三冊に共通していること。それは、アプローチは本によって違えど、「自分自身の内なる声に耳を傾け、自分のモヤモヤ、不満や、本当はどうしたいのか、希望をきちんと自分で知ることの大切さ」を描いていることです。忙しない毎日だからこそ、紙とペン(スマホのメモアプリでも良いかも)を用意して、自分自身と向き合うことが、転職には必要なステップなのだと私は受け止めました。
それではここで一曲おかけしましょう。
オリジナルじゃなくて(オリジナルのオフィシャルが無かったので)カヴァーですが。オリジナルの方でピンとくる方は概ね同世代かなと。
この三冊のいずれかがあなたの転職のお悩みに役立つことを、心から祈っています。共に頑張りましょう。それでは、今回の三冊文庫、この辺りで失礼します。