僕と君は、映し鏡 33
3期生お見立て会、開演が近づく中
とある控室
今野と1期メンバーが後ろの席で
色んな話をしている。
その少し離れた席に座る○○
今日ステージに立つ、3期メンバーの
プロフィールに改めて目を通していた。
そんなとき「あの○○さんいいですか?」
と、声を掛けるものがいた。
○○:どうかしましたか、桜井さん?
キャプテンの桜井玲香と
橋本奈々未だった。
玲:あの、なんで今回の仕事のことで
お聞きしたいことがありまして・・・。
○○:はい、お答えできることであれば
玲:ありがとうございます。
どうして会食の時に、
最初はお仕事の件はお断りしたのに・・・
○○:ではなぜ、このライブを観てから
この案件の返答をすると言ったかですか?
話している途中で聞きたかったことを
言われ驚きながらも「はい」と
返事をする玲香。
そのあとに続き
奈:運営業務のことはわからないけど
普通に考えて、初めの時点で断っているのに
秋元先生や今野さんの言葉じゃなくて
メンバーの生駒ちゃんの言葉で
○○君はこのお見立て会を見てからの
返答に変えたと思っているの
だから不思議に思ってね
○○:なるほど、そうゆうことですか
・・・・・・そうですね。
前々から秋元さんから
今回の仕事の誘いがありました。
ですが断っていました。
なぜかと言うとあまりにも
仕事の内容が違い過ぎるからです。
もちろんどんな仕事にも慣れるまで
時間がかかります。
そして業務内容が
自分自身に迷惑が掛かるのなら
問題はないかもしれません。
しかしマネージャーとなれば違います。
マネージャーのミスがあなた方
アイドル皆さんにミスが直結して
迷惑を掛けてしまいます。
それは運営の方にも支障がでます。
そうなると我が社にとってデメリットの方が
強いので断っていました。
玲:じゃあなんで??
○○:生駒さんですね。
玲・奈:生駒ちゃん??
○○:はい、おそらく生駒さんは
突発的に言ったのだと思いますが
彼女の眼に自信が垣間見たからです。
玲:自信ですか?
奈:生駒ちゃんのですか??
○○:いえ、生駒さんが見ている
3期生たちですかね。
玲・奈:3期生ですか????
○○:えぇ、まあ簡単にいえば
経営者から見た時に、
少なからず可能性を見えたので
とりあえず今回のライブを観てからの
判断に切り替えた。ってことです。
奈:なるほど
玲香・奈々未・○○が色々と
話をしている中で
その状況をみている
白石・西野・飛鳥
麻:ねね、なんかななみん達
いろいろ話しているけど
私たちもいかない?
七:行きたいところやけど
突撃するタイミング逃したからな~
飛:・・・・・・・・・
麻:ぶ~、私もお話ししたい!
七:まあまあ、まいやん
もうすぐお見立て会も始まるし
終わってから話す時間もあるやろ
「え~」といいながら
飛鳥に抱き着く白石。
軽く頬を赤くしながら
白石の頭をポンポンと
優しくたたく飛鳥。
そしてお見立て会がいよいよ始まる
続く
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