僕と君は、映し鏡 70

いよいよプリンシパル公演3日前になった。
厳しい稽古こなし、ここまでやって来た3期

本番に向けて疲労を残さないように
流しながら稽古をする。
その都度、修正を入れて精度上げていく

しかし初舞台に緊張、不安が3期を襲う

○○:(うーん、皆の動きがちょっと鈍いかな?
それに表情も硬いな
まあ、3日後が舞台の本番だし当然か。)

「みな「みんな!!」」

○○が3期に声を掛けようとしたとき
それに被るように梅澤が3期全員に声を掛ける

梅:みんな、集まって!
もうすぐ、プリンシパル本番だよ。
先輩たちがやって来た大切な舞台
今度は私たちがやらせてもらえるんだから
しっかりやらないと!!
こんなところで躓くわけにはいかない。
だから気合入れてやるよ!!

梅澤が3期メンバーに喝を入れる

それに乗るように山下が

美:そうだね!!
ここまで来たらあとはやるだけだしね。

史:今、私たちができる精一杯を披露しよ!!

梅:そうゆうこと!
3期やるぞーーー!!

12人:おおーーーーーー!!


○○:(大丈夫そうだな。)
みなさん、気合を入れている所すいませんが
今日の稽古はここまでです。
明日から稽古は東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo
行います
みなさんがプリンシパルを披露する場所です。
今回のプリンシパルは毎公演
12人から3人が選ばれる、
全二幕からなるキャスティング参加型演劇の舞台です。
各自1日1日、選ばれるように一生懸命頑張ってください。

12人:はい!!

○○:明日は1度会社に集まり
皆で移動しますので集合時間を間違えないように
では解散です。

12人:ありがとうございました!!


挨拶を終えて帰り支度ができると
どんどん帰宅していくメンバー達

「お疲れさまでした~」

○○:はい、お疲れ様でした


メンバー全員がレッスン室から出たのを
確認した○○

レッスン室の掃除を始めようとすると


??:○○さん

声を掛けられて振り向くと
そこには山下美月がいた

○○:どうしましたか、山下さん?
みなさんと帰ったのでは

美:・・あ、えっと
もう少しだけ、残って練習したいんですけど
構いませんか??

申し訳なさそうにしながら
山下は○○にそうに言う

○○:・・・・・・・・・・
仕方ありませんね。
ではあと1時間だけですよ。

そうに言われ笑顔にありながら
美月は

美:あ、ありがとうございます!


そうして
短い時間でありながら
2人きりの時間が流れるのであった






続く


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