胃瘻は必要なのか?
父が脳梗塞で倒れて2週間経過した。
左片麻痺になってしまった。現在、経鼻胃管で栄養補給している状態。
主治医から「胃瘻にしますか?」と質問された。
このあとの回復期リハビリ病院では、経鼻胃管は受け入れてもらえないとのこと。胃瘻が望ましいと言われた。
「胃瘻」と聞くと、単なる延命手段なのではないだろうか?と思ってしまう。
父はグルメだった。毎晩食卓には刺身が並んだ。しかも地物産しか受け付けなかった。また、90を過ぎても、隔日でステーキを焼いて食べていた。しかもサーロインである。
そんな父が口から食べることを諦めて、生きながらえることに、耐えられるのだろうか?
ただ、経鼻胃管では、嚥下訓練の妨げになるという。また経鼻胃管のままでは、手にミントをつけて身体拘束されるとも聞く。
どっちを選択すべきなのか、悩んでも悩んでも結論がでない。
父の意見を聞きたい。でも、父は傾眠傾向で、自分で考えることができる状態とは思えない。
いったん、胃瘻を増設し、嚥下訓練をして、口から食べることができるよういなった段階で、胃瘻を外すことはできるのだろうか?
理屈では可能のようだが、果たして本当にはずすことができるのか?
できないとしたら、そのまま延命させることになるのではないだろうか?
胃瘻について検索していたら、「ゆうの森」の記事が目に留まった。
今まで、胃瘻をつくるか、このまま経鼻胃管で身体拘束か、という二者択一しか頭になかった。
この「ゆうの森」のように、経鼻胃管のまま、栄養の注入量を減らしながら嚥下訓練を行い、最終的に口から食べることを目指す、というやり方を選択することができたら理想である。
ただし、父の場合は在宅介護は不可能で、施設入所になると思う。
私たち家族が望むような回復期リハビリ病院や施設がはたしてあるのだろうか?
これからは、施設選びという課題にとりくまなくてはならない。