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『人生の午後』は、今を楽しむのがよい

枝廣淳子さんの本「人生のピークを90代にもっていく!」に『人生の午前』と『人生の午後』という表現があった。
『人生の午前』は、40代までの人生の前半。
目標に向かって突っ走ることで、充足感が得られる時期。
そして、『人生の午後』は50代以降の人生の後半。
人生の「今」を味わう時期とでも言おうか。


「人生の午前は、いろいろなものを追いかけて、そのために自分のさまざまなスキルを磨き、成長していきます。・・・「不足感」が次のスキルアップやキャリアアップのモチベーションになっているのです。・・・一方、人生の午後は、『あるがままで幸せ。たとえ足りなくても、これでいいんだ』という、内側からしみじみと湧き上がる幸せを感じられる自分になっていたとしたら、最後の瞬間まで幸せな人生を送れることでしょう」

人生のピークを90代にもっていく!

と、枝廣さんは書いている。

私は50代後半、すでに『人生の午後』にいるわけだが、確かに『人生の午後』のほうが楽しいと感じている。子育てが一段落し、自分の時間が増え、自分を高めようという気持ちがますます強くなった。自分に対する投資が増えたともいえる。

私は、56歳からフラメンコを習い始めた。目標はソロで踊ること。でも、目標達成には程遠い。
先日、フラメンコライブを見る機会があった。フラメンコのキャリアが長い人たちの踊りは素晴らしい。自分は、そこまで踊れるようになるのだろうか?無理だな・・・と感じると同時に
「じゃあ、私は何のためにフラメンコをしているんだ?」
という思いが、脳裏をよぎった。
「何のために?!」と考えるということは、
「結果を求めているということではないか?!」
結果を求める「人生の午前」はもう終わったのではなかったのか?!
「人生の午後」は楽しむことに価値があるのだ。

黒川伊保子さんの「成熟脳」の一節を思い出した。

50の手習いは、成果を求めず、繰り返しを楽しむことを目的にしたらいい。

成熟脳


50を過ぎてからの習い事はなんとも楽しいのである。
私のフラメンコは上達しないが、踊ること自体が楽しいのであれば、それでいいではないか!
それこそが、フラメンコを習う醍醐味だろう!

結果を求めず、「今を楽しむ」
その視点を忘れずに、『人生の午後』を思う存分味わいたいと思う。

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