友達が逝った
先日上司の上司の訃報を聞いた。
知り合った時は私も彼も22歳。彼は当時、大学生だった。
その後、ウチの会社に入社。程なく私のいるプロジェクトに配属になった。
「こんな仕事をする為にこの会社入ったわけじゃない」
幹部候補の彼にルーチン業務をイチから教えた。腐ってる日には飲みに誘った。青いことを言っていた彼もどんどんキャリアを積んだ。
私が14年ぶりに復職できたのも、要職に就いていた彼のお陰。
優しいひとだった。にゃははーと顔をクシャクシャにして笑うひと。
最後に本社で会った日も気軽に飲みに誘った。入退院を繰り返し、すっかり痩せてしまった彼に。あえて軽口を叩きたかった。
やっぱり笑顔で「えー急だなぁ。仕事まだあるから」とフラれたけれど。
上司だけど、同僚でもあったし、私は友達だと思っていたよ。
こんな日が来るなんてね。
すごく頑張ったね。しんどかったね。家族とも仲良くて。遺されたご家族の心中を思うと胸が潰れる思いだよ。
この世からいなくなることに比べたら、男と会えるとか会えないとかって、とてもちっぽけなことだなと思えた。
いつ死んでもいいっていつも思っていたよ。精いっぱい生きた彼に申し訳ない。
「そんなこと言わないでさ。がんばってよ。」困った笑顔が思い浮かぶよ。
がんばって生きるよ。
神様がもういいよ、って言うまで、生きるよ。
心よりご冥福を祈っているよ。
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