応援しているチームの降格が決まった日

2023年5月7日、GWの最終日。
雨が降りしきっていて、気持ちまで憂鬱になってしまうような、そんな日。

僕が応援している男子バスケットボール1部リーグ所属の滋賀レイクスは、レギュラーシーズン最終戦の京都ハンナリーズ戦に敗れて、2部リーグであるB2への降格が決まった。
シーズンを通じて頑張ってきた選手、コーチを労いたい気持ちと、とにかく悔しい気持ちが一緒くたになって、明日からの仕事に支障をきたしてしまいそうだから初めてnoteというものを書いてみる。


1.なぜ滋賀レイクスを応援し始めたのか

僕は今まで特定のスポーツチームを強く応援してきたことはない。
埼玉県生まれだから、西武ライオンズは身近な存在だったけれど、大人になってからは結果を簡単に追う程度。

それどころかバスケは学校の授業でやったことがある程度で、レイクスを応援するまでは興味もなかった(ブロンコス、ごめん)。

Bリーグは存在も知らなかった。知っているバスケ選手といえば、田臥選手くらいで、富樫選手のことも知らなかったと思う。

そんな僕がBリーグを知ったのは、コロナ禍で旅行や飲み会ができないなか、友人宅に集まるようになってからのこと。彼らの共通の趣味の1つがBリーグ観戦だった。
バスケットライブやYoutubeで試合やタフショット集などを見せてもらっているうちに、だんだんとバスケットの面白さに惹かれていく。

もともとアイドルオタクなので、推しチームの1つでもあったほうが、話にもついていけるし、より楽しめるんじゃないか?と思い、どこのチームが面白そうか探し始める。

自分の周りにはバスケファンが多くて、琉球、三河、川崎、A東京のブースターがいたので、ここはなし。
だけどバスケ初心者なので、プレイスタイルみたいなものは全く見当がつかない・・・。なら自分に少しでもゆかりのあるチームがいい・・・。そんなとき、ふと目に入ったのが滋賀だった。

僕は生まれも育ちも埼玉県で、滋賀県に住んだことはなかったけれど、父方の祖父は滋賀県の出身だった。小さいころから、「うちは近江商人の家だよ」というのは何度も聞かされていて、なんとなく親近感がある。

加えて強豪チームではないこともプラスだった。
BJリーグからの古参でありながら、上位進出は遠い・・・。でも、地元では愛されるクラブ。もともと判官びいきの気があって、アイドルオタクとしてもセンターの子を推すことがなかった自分にとってぴったりの存在だった。

2.初めての試合観戦

そんなこんなで滋賀を応援することに決めた。応援すると決めると、情報収集する手にも力が入る。
絶対的エースのハミルトン選手、忍者のように宙を舞うオクテウス選手、ここぞで3Pを決める晴山選手、インサイドの要のブラント選手・・・。
特にとにかくイケメンで、チームを引っ張る司令塔の狩俣選手は本当に格好良くて、すぐにTシャツを買った。この間、僅か1か月くらいだったと思う。

そんななか、友人が試合を見に行こうと誘ってくれた。
2020-21シーズン、とどろきアリーナでの滋賀VS川崎戦。初めてのアリーナでのバスケ観戦の熱気は忘れられない。
今まで見たことがあるプロスポーツは野球だけだったが、とにかく距離が近い。展開も早く見ていて飽きないし、激しい攻防に息をのんだ。

何より、PG対決である篠山選手と狩俣選手のマッチアップには大興奮だった。日本代表キャプテンを務めていると聞かされていた篠山選手を抑え込み、ハミルトン選手やブラント選手に巧みにパスを出す。そして、自分でも点を取る。結果的には負けてしまったけど、好ゲームだったことを覚えている。

何かにハマるとき、ファーストインプレッションはすごく大事だ。
だから、僕にとっての滋賀レイクスのファーストインプレッションは間違いなく最高だった。

3.バスケ初心者、滋賀ブースターになる

そのあとは瞬く間に滋賀ブースターの道を駆け上がって(?)いった。
シーズン最終盤だったけど、名古屋D相手にハミルトン選手がクラッチタイムに3Pを決めた試合は自宅で見ていて、思わず叫ぶほど興奮した。

夏の移籍市場では、狩俣選手はじめほとんどすべての選手がいなくなってしまって泣いた。これがバスケの世界なんだと思い知った。
一方で新しく滋賀に来てくれた若手選手たちに胸が躍った。シーズン開幕から怒涛の6連勝。毎週の試合が楽しみで仕方なかった。

新しく柏倉選手のTシャツとタオルを買った。どうやら自分はキャプテンシーあふれる選手が好きらしい。これは新しい発見だった。

滋賀にも行った。祖父の生まれた街は、決して大都会ではなかったけど雄大な琵琶湖のほとりの素敵なところ。三井寺、近江神宮、比叡山・・・たくさん観光もしたな。
ウカルちゃんアリーナでの富山戦。2連敗だったけど、ホームの熱い空気を体感できてうれしかったし、初めての1人観戦に戸惑っていた自分に、レイクスのスタッフさんは優しかった。

予定がなかなか合わなくて試合観戦数は少なかったけど、渋谷戦や千葉戦もいった。全部負けてしまったけど、どれも思いっきり応援した。

2度目のオフシーズンはSNSにかじりついた。毎日12時になると職場を抜け出して各クラブの発表をドキドキしながら待つ。3P王の狩野選手が帰ってくる、新人王のテーブス選手が来る。ラベナ選手の残留は叫んだ。
昨シーズン苦戦した滋賀を支えてくれたオマラ選手やガトソン選手は退団してしまったけど、今年も素晴らしい外国籍が揃った。

今年は強い滋賀だ!そう信じて疑わなかった。

4.苦しい22-23シーズン。そして・・・

でも、勝負の世界は非情だ。

結果は見ての通り。滋賀レイクスは今日、B2への降格が決まった。相次ぐ主力選手の怪我、終わりの見えない18連敗、2度のHC交代・・・。
たった2年程度のブースター歴だけど、今シーズンは間違いなくしんどいシーズンだったと思う。

でも。何度も熱く、興奮するシーズンがあった。北海道戦、テーブス選手のブザービーター。ダイハツアリーナこけら落としの三河戦、ドブラス選手の決勝点。怒涛の4連勝。王者・琉球と最後まで渡り合った2連戦。

本当のことはわからないけれど、1人のブースターから見ると本当に雰囲気も良かったと思う。

チームを引っ張るWキャプテン、エースとして活躍してくれたテーブス選手、高い身体能力で何度も危機を救ってくれたマーティン選手。

急成長してインサイドで何度も発するプレーを見せてくれた川真田選手、地元出身プレイヤーとして攻守にわたって献身的だった森山選手。
途中加入でありながら、活躍しただけではなくて人格も素晴らしかったドブラス選手やジョーンズ選手。

キツいマークに苦しんだ1年だったなかで、正確無比な3Pで会場を沸かせてくれた狩野選手、高校生で加入して衝撃を与えた湧川選手。

師匠として愛され、インサイドの柱として活躍したブバ選手、後半になるほど輝いた杉浦選手の3Pには何度も興奮した。

苦しい時こそ気迫を前面に出した野本選手、プレイタイムは限られたなかでもベンチを盛り上げてくれた星野選手や金本選手。熱い気迫でチームを立て直そうとしてくれたダビーHCをはじめスタッフの方々。

滋賀一丸で熱く盛り上げたブースターのみなさん。負けが込んでいても前向きな姿勢が多いツイートに救われました。

来シーズンからはB2。チームもスタッフも全員が同じということはないだろう。それはこの2年でもわかる。勝って、またB1の舞台に返り咲くためには、同じままじゃいけないのかもしれない。

苦しいことも悔しいことも、これからもたくさんあると思う。
でも同じように興奮したり、嬉しかったりすることもたくさんあると思う。

だから僕は、来シーズンも滋賀レイクスのブースター。
3年目、実はまだ勝った試合を見たことないんだよな。ダイハツアリーナの大歓声のなかで「勝ったぞー!」聞けるかな。そのためにはたくさん応援に行かないとな。

5.最後に

ここまで読んでくれた方がどれだけいらっしゃるかはわからないけど、お付き合いいただきありがとうございました。

まだまだ歴の浅い在京レイクスブースターですが、これから仲良くしていただけると嬉しいです。

「Go! Go! Lakes!」

#Bリーグ
#滋賀レイクス
#滋賀一丸


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