お母さんなんか、大嫌いっっ!!!
ついに言われてしまった。
これがこの言葉を聞いたときの最初の感想だった。
4歳の次男。
5歳の几帳面で優しい兄と
2歳の天真爛漫な弟の間の
マイペースでまぁるいほっぺがとても愛らしい次男。
その次男が、こんな強烈な言葉を発した。
***
今朝、長男と次男のぎゃーぎゃーケンカする声で目が覚めた。
「あれ、けんかしてる?どうしたんだろ・・・」と起き上がろうとすると
「ぎゃあ~~~~ん!!」という長男の泣き声が耳に刺さった。
普段しないような泣き方だったので急いでリビングに降りてみると
長男が泣き、次男がカーテンに隠れ、三男が駆け寄ってきて
「ずー(次男)、えいした!りー(長男)、えーんした!」と
状況報告してくれた。
次男が長男をたたき、長男が泣いているという報告だ。
状況を見ても、きっとそうなのだろうと察しがついた。
長男と次男の話をまとめると
ブロックで遊ぶときに
長男は小さな家をつくって一人で遊びたかった
次男は大きな家をみんなで作りたかった
(大きな家というのはこういうの↓)
どちらの意見を採用するか話し合っているうちにけんかになり
長男のほっぺを次男が両側から思いっきりつねったので
長男が大泣きした。(たしかにほっぺたが真っ赤に腫れていた。)
けんかのきっかけは私にとっては些細なことだけど
本人たちにとっては大問題だったのだろう。
ちなみにうちの子たちは結構本気でブロックをつくっている。
ぐるぐる回る歯車を組み合わせてレバーで動く観覧車があったり
ドアが内扉だからこれではリザードンほどの大型ポケモンは
入れないなども計算されている。
だから、二人がそれぞれにこだわりたいのはわかる。
けんかになると長男の方が口が立つので
どうしても次男は手が出てしまうことがある。
長男が大泣きしたので、さすがに自分でもやり過ぎたと思い
カーテンに隠れていたのだろう。
長男が泣き止み落ち着いたところで
「それぞれ小さいおうちをつくって、最後にそれをつなげて
大きいおうちにするのはどう?」と提案してみると
長男は「・・・うん。」と小さくうなずいた。
次男も「・・・うん。」と言った。
私は内心ほっとし、最後に
「これからは手を出すんじゃなくて、お口で伝えられたらいいね。」
と締めくくった。
これが癇に障ったのだろう。
次男は勢いよくカーテンから飛び出し、
「お母さんなんか、大っ嫌いっっ!」と捨て台詞を残し
階段を駆け上がってお布団にもぐりこんだ。
***
そういえば最近、癇癪を起したときに
「お母さんのせい!」というのをよく言っていた。
「お母さんのいじわる!もう知らない!!」とも言っていた。
がんばって作っていたブロックがぽきっと折れたときなどだ。
もちろん『お母さんのせい』ではない。誰のせいでもない。
内心「ちょちょちょ、」と思うものの
そんなに気に留めていなかった。
でも、今回のは鋭すぎた。
もちろん本心で言っていないことはわかっている。
次男は毎日保育園でつくったものをプレゼントしてくれるし
大切なだんごむしをわけてくれる。
見かねた長男と三男が
「よしよし、悲しかったね。だいすきだよ。」
「よちよち、ね。き、よ。」となぐさめてくれたし
平日の朝だ。仕事もある。
そのまま朝の準備に取り掛かった。
***
次男は癇癪を起こしても、だーーーっと発散して気が済んだら
けろっとして戻ってくる。
今回も本当に何事もなかったかのような顔でけろっと戻ってきた。
それからの記憶はおぼろげだが、淡々と保育園に送り出し
淡々と在宅の仕事を終え、お風呂に入った。
自分の中を気持ちを整理したかったのだが
お風呂につかった瞬間、次男の声がリフレインして
大粒の涙がこぼれた。
あーーー大嫌いっていわれて、心底傷ついたんだなぁ
***
これから子どもたちをお迎えに行かなくてはならない。
今朝、旦那さんに
「今日早く帰ってこれないかな?」と聞くと
「ん~なるべくがんばるけど、限界あるよ?」と言われた。
限界のある旦那さんは
いつもよりはきっと早く帰ってきてくれるだろう。
でもそれはきっと寝かしつけが終わってからだ。
旦那さんは誠実な人なので、今もきっと早く帰れるよう頑張ってくれてる。
言葉尻をとって「私の限界はどうなるの?」と詰め寄っても
不毛な言い争いのもとになるだけだ。
わかっていても思ってしまう。
私の限界はどうなるの?
これがワンオペということか。
日頃の大変さには慣れているけれど
こういうときは間に立ってくれる人がほしいなぁ
さぁこれからお迎えにいかなければ。
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