見出し画像

2024.07.19夜 篠原演芸場/相舞踊『暗夜の心中立て』がヤバかった話

『暗夜の心中立て』は幕が開くところから始まった。大五郎さんが能面をつけた女形で立っている(座ってたかも?) 後ろには遊郭の赤い柵に見立てた布がおりていて、中で太一さんが立ちの姿で後ろ向きで立っている。衣装は黒の着物に牡丹柄赤の打掛を羽織ってて、髪は茶髪長髪ハーフアップ。両脇にゆきえさん、かずみさん、みきちゃん、らいむちゃんが並んで赤い柵から各々が手を伸ばして手招きしてるような画から始まる。

大五郎さんが からくり人形のような踊りをしながらお面を外して美しい尊顔をお披露目。
優雅にしなりながら袖にはけたあと赤い柵から立ちの太一さんと遊女たち(女優陣)が出てきて、太一さんがその遊女たちをはべらせながら踊る。これが立ちなのに色気増し増しでなんかエロさすら感じる(〃ω〃) 寄ってくる遊女たちを冷たくあしらうような素振りをする罪深き色男な様相。男版の花魁的な?!(何言ってるのか分からない)と混乱。

そこに今度は大五郎さんが良二さん、鶴太郎さん、せいやくん、祐也さんをはべらせながら登場。太一さんと女優陣は一旦はける。こちらは凛とした美しさの中に男どもを手玉に取るような貫禄としたたかさを携えながら踊る。その華やかさとオーラの強さは もはやカッコイイ。

立ちが色っぽく女形がカッコイイ。なんだ、この世界。妖艶さも禍々しさも感じてなんかちょっと…狂いそう、、、

そこにまた太一さん&女優陣が合流して、5対5のフォーメーションで交錯しながら踊り、大五郎さんと太一さんがセンターに。そこでお互いが持ってるキセルをそれぞれ相手の口元に差し出し咥えさせる……って何やってるんですか…(震) 何でそんなことするんですか?!頭パーンとなって目がギンとなって心臓ギュッとなって息止まる。本気で殺しにかかってるとしか思えなかった。 あれ何なんですか……(幻覚)

その後の記憶ちょっと飛んでるんですけど(笑)最後に大五郎さん太一さんそれぞれが自分のキセル吸ってフゥーーーッと天に向かって煙を吐く。それと同時にこちらも止まってた息をフゥーーーッと吐けた気がする(笑) ラストの決めポーズで立ちの太一さんが床に座るのもなんかドキッとした… ストーリー仕立てというか、観ている側にあれこれ想像させる構成、凄かったです。

大五郎さんの口上挨拶で この日は太一さんプロデュースだったと聞いて「やっぱりな!!!」って声出そうになりました。あんな気を狂わせそうな演出するのは太一さんな気がした(笑) 本当にけしからんかったです… ありがとうございました!!

太一さんは他のステージでお披露目したものを劇団朱雀公演に持ってくるということをよくなさるので太一女形、ゆっ立ちで これやるかもしれないな…などと思ったりもしました。でもキセル間接キスはやらなさそう(笑)

※後日、本演目が大五郎さん演出だった事が判明しました。こんなエモい演出考えたの太一さんでしょ?!と勝手に決めつけてすみませんでした。なので最後の一節は妄想のまま終了しました🌀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?