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青日タロウ
2020年4月3日 23:06
陽が沈む。この一瞬の空のグラデーションに溶けてしまいたいと思う。黄昏時。もう暗いのか、まだ明るいのか。どちらともいえない、どちらでもあるこの曖昧な時間が愛しい。富士の裾野との色境。幼い頃より見てきたこの状景を前に、悩むことすらちっぽけになっていく。真水のような心が蒸発して、マイナス1度の中に消えていく。本当が欲しい。欲してしまう。僕が知らない世の中を。