仕事と暮らしの「心地良さ」を生む「しなやかさ」
お仕事図鑑#5は「旅と暮らしのエッセイストmisakiさん。」
抜群の感性を活かしてライターやライフコーチとしてフリーランスで生活されている。
#4の公開もまだですが、実は今までの収録後(囲碁講師つかささん、旅する占い師さんゆきなさん)、溢れる気持ちがあった。言葉にするか迷って躊躇ってしまったけど、今回からは言葉にしてみる。
内容の文字起こしは、また別の時にアップします。
今回はあくまで、収録直後の私の個人的な感想です。
「しなやかさ」が似合う人。
misakiさんとの出会いは山梨の富士山がよく見えるAddress拠点。
ダンディーなオジさまと僕で食卓を囲んでいた所に入ってきて下さった。
小柄で人当たりが良く、受け答えも穏やかだけどしっかりしている。
なんとなく「旅が似合う人」だった。
実際、Address歴も旅行歴も大先輩。旅の中で生き方を見つめる姿がカッコよく「子供たちがこんな感覚を持てればいいのに」と思ったことを覚えている。
その理由が今回のラジオで大分見えてきた気がする。
ラジオの最後には
「自分の人生にタイトルをつけるなら」
という話題がある。
misakiさんからできたのは「漂う」の言葉。
ラジオの中で今の仕事や、過去との繋がりと辿らせてもらうと、
子供の頃から続けている習慣。
世の中の「普通」を求めて努力した時期。
自分を見つける時期。
人生の中で、「こうあるべき」という人から「こうありたい」という人にしっかりと転換している時期があった。
でもそれぞれの時期に様々な自分と向き合って内省している様子が見えた。
迷う時期はあっても、テキトウに過ごした時期は少なさそうだ。
ご本人は「学生時代と今の自分は違いも大きいから、自分に信念とかはあまりない」と言うが、私には「信念を持たないことが信念」に感じた。
信念というと少し大袈裟かもしれないから「軸」という感じ。
歴史、文化、生き方、他者を思う気持ち、そういったものと向き合い続けて、自分の心地良い位置も探して、今の立ち位置になったとしたら。
そこにはなにか「軸」がある気がする。
ただ、misakiさんの「軸」は、すごく柔らかく、いる場所によって形も変えられる「軸」。
それを「しなやかさ」と呼んでいい気がする。
だからもし強く、型にはめ込まれると、その型にはまってしまえる軸。でも、とても柔軟なので人を包むことをできる軸。
軸をもたないという軸。
なんとなくそんな「軸」があるように感じた。
だから、旅暮らしの様な漂う人生の中でも、軸を辿ってつなげていく力があるように見えた。
それがmisakiさんの中でどう培って出来上がってきたのかは私もまだ言葉になりきらないので、ラジオを通してみんなで考えてみたい。
ただ一つ、内省をしまくっている人なのは本当に興味深かった。
変な例えだけど「自分を自分に合わせている」ように見えた。
自分の様子を観察して、自分が心地よくなれる所を探して、見つけた心地よさに理性的に自分を当てはめていく様な…。
そして、その自分探しの結果、誰かを大切にする方法も見つけている。
誰かの心地よさを見つける事も上手に見えた。
それでも色んな事に「答えはない」とも。「答えがなくても大丈夫」だとも言ってくれる。
そんな風にモヤモヤを肯定して、それとの付き合い方を教えてくれる。
その姿勢があの素敵な文面のように人柄にも培われている人だった。
misakiさんと話していると「自分らしさ」が不確かなものではなく、柔らかく、現実的に、心地よく見えてくる気がする。
そんな感覚がラジオのリスナーさん達にも伝われば万々歳。
ラジオもご期待ください。
Misakiさんの第1話.2022/12/06.UP