「誰かを楽しませたい」と思える理由【アニメ先生Yuukiの生き方③】 #お仕事図鑑(Podcast配信中)
【前回までのあらすじ】
アニメオタクでコミュ障で、繊細すぎて就活に落ちまくり。そんな自分とは対照的で豪快な父が突然に勧めたのは留学。ここぞと一念発起で「誰も自分を知らない地」で「バカを演じ」て「コミュ力の修行」を決意。バンクーバーのOTAKU達に「頼もーーう」と突撃し、見事に友人を得て自分の心のカラを破り始めた、ゆうきさん。
アニメ先生 ゆうき(Yuuki)
人を楽しませたい、びっくりさせたい
今の仕事につながる根底には「誰かを楽しませたい」気持ちがある。そうゆうきさんは話します。
その素敵な気持ちを誰もが持てれば苦労はしない。
なんでそんな気持ちを持てるようになったのか、
きっかけとなる少年時代に注目した第3回です。
キーワードは「転勤族×ちゃんとしなきゃ×奔放」
ー 「誰かを楽しませたい」の精神はいつ頃から思い始めましたか?
「楽しませたいとか、期待や予想を超えたい、びっくりさせたいっていうのは、いつ頃からだろう」
少し悩み、記憶を呼び起こしながら答えてくれた。
「小中学生の頃、引っ越しが多い子供だったんです。すると、お別れ会とかがあって。その時に、みんなにその覚えてほしいなって気持ちがありました」
「ある会で簡単なプレゼント交換をすることになって。その時僕は、自分でくじ引きの箱を作って、1人1人引いた番号に応じて違うプレゼントを用意したんです。それで、実際にみんながプレゼントをもらう時の顔が「わぁ」って、ワクワクしてくれてるの見て、すごい、 嬉しかったですね」
「それが最初はわからないけど、今、そういうことしてたな、と思いました」
「今でも、ラジオをたくさんやってて。1つの相方さんが今風邪気味で、ちょっとお大事にしてほしいなって、 ギフティーでハーゲンダッツの券を送ったんです。やっぱそうすると、びっくりして、ありがとうございます。って言ってくれて。 自分としては300円ですけどね、みたいな。でも、そんなに喜んでくれるんだって嬉しくなります」
ー 小さい頃に誰かを喜ばせることで自分が嬉しくなるのを発見したんでしょうか。
「そうですね。結局、プレゼントはもらう側よりもあげる側の方が嬉しいんですよね」
「そうして、みんなの記憶に残りたい、みたいなね」
幼少期の転勤族の経験が今のゆうきさんのホスピタリティに繋がっているようだった。
ただ幼少期の一風変わったプレゼント、親御さんの反応は「普通にしておきなさい」とはならなかったのだろうか。
ー プレゼントを作るのは、親御さんの手伝いや反対はありましたか?
「手伝いは、なかったですね。でも、言ったら手伝ってくれた気がします」
「でも反対もなかったです、費用とかは出してもらってます。
うちの両親はだいぶ奔放というか、むしろ会社員になることを反対してきましたね。できるだけ自分でやりたいことがあった方がいいんじゃないのって」
「その時は僕が反抗してて。「いや、ちゃんとしたとこ行った方がいいよね」って。だから、大学も浪人してまで行きました」
ちゃんとしなきゃっていう子供側の目線と、そんなにちゃんしなくてもいいよっていう大人側の目線。
ー なんか逆じゃないの。って思っちゃいますね
「そうなんですよ。僕のベースにあるのは、ちゃんとしなきゃってとこなんです。」
「けど、後からもう圧倒的な留学体験とかで、ぶち壊されて、 それが今ちょっとハイブリッド型になってる気がします。 小さい頃の父の行動が、今なら理解できる。自分もそういうところ結局似てるんだなって思います」
ちゃんとしなきゃという自分、サポートしてくれる母、豪快な父。誰かを喜ばせることに積極的になれた幼少期の体験。その化学反応が今のアニメ先生、ツアーガイドというキャリアに繋がっているようだ。
こう見えてくるともう少し聞いてみたくなる。
ー他に今に繋がってるかもしれない、なくしたくない経験はありますか。
「ちょっとしたトラウマになってることもあります。僕は性格が本当にそそっかしいんです。子供の頃から。そのことを象徴するエピソードがあって」
トラウマ
「中学生の頃、卓球部で。県大に出るぐらいは上手かったんです。チームで部長をやってました。でも、その県大会の当日に時に、 まさかラケットを忘れたんですよ。それをコーチに言ったら「もう ありえん。部長クビだ」って言われて」
「それはトラウマになってますね。」
「でももうどうこうしても治らないんですよ。忘れ物が多いとかって」
「あり得ないような忘れ物。今でもあります。これ忘れるか!みたいなの」
「だから今となってはそういうタイプの人間なんだなって受け入れてます。もう無理せずに。例えば、財布を持たずに、スマホの裏側にカードケースを付けて、免許とかクレジットカードを入れて、とか、もう割り切って考えるようになりましたね」
「でもやっぱり当時、言い渡された時すごく情けなかった。 周りに迷惑をかけてるなって常に気にしてたはずなのに、だからこそ余計にグサッときました」
この出来事を教育的に見た時、もしかしたら賛否はあるかもしれない。けれど今ゆうきさんがポジティブに捉えられて、自分の癖に対処する方法を考え実行しているのが素晴らしい。
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ここまでがアニメ先生Yuukiにの幼少期を見る第3回。
さまざまな関わりや経験の中でアニメ先生Yuukiが出来上がっていく様子が見えた。
最終回となる次回はいよいよ、アニメ先生のおすすめコンテンツを伺います。
ぜひお楽しみください。
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